●いわずとしれたドイツの正GK。ゴリラに似ている。プレースタイルはオーソドックスだが人間とは思えない反射を見せる。染色体の数を調べた方がいいという声もある。ワールドカップは3大会連続のノミネートだが、これまでは控えで出場機会がなく、ピッチに立つのは今回の大会が初めて。バナナを投げ込むのは敵チームのサポーターが嫌がらせとして始めたことなので真似をしないように。

●いつも中途半端に口を開けている。右も左も守れるディフェンダー。競り合い、ヘディングに強く、セットプレーでは重要な役割を果たす。僕はあまり高く買っていないが今回のワールドカップではなかなかいい働きをしている。

●右サイドから鋭い上がりを見せ得点にも絡むサイドバック（代表4得点）。代表ではレギュラーだが大会直前に負傷し、ベンチ入りはしたものの出場は1試合のみ。本調子ではないようだ。

●顔は地味だがブレーメンのキャプテン。次世代をになうディフェンダーの一人だが今ひとつブレイクしきれていない。今大会での出場機会もわずか。意外に得点力もあるがどうも印象の薄い選手。

●レバークーゼンでは中盤の底を守りながら的確なパスと攻撃参加でゲームを演出する要として評価は高い。今大会ではケガで出られないノヴォトニーに代わってセンターバックを任されているがよく務めていると思う。

●現役ドイツ代表の中では最多出場。周期的に髪型を変える。左サイドで時折天才肌のプレーを見せる。このところいくつかチームを渡り歩きながらずっとイングランドでプレーしている。プレースキックのキッカーとしても高い能力を持つ。

●僕がブンデスリーガで最も好きな選手。小柄で猫背でなで肩だが、スピードのあるドリブル、球さばきはピカいち。ロストックからレバークーゼンに移籍した1999/2000のシーズンは得点がなかなか取れず苦労したが、当時のダウム監督は「彼の貢献は得点だけではない」と使い続けた。左のCKをけることも多い。スイス出身で名前はたぶんフランス系。

●中盤の中央で試合を組み立てる。守備的なポジションだが今回の大会ではチームの中心として大きな役割を果たし存在感を際立たせている。イングランドでプレーしているため僕はなじみの薄い選手だが代表ではレギュラー。

●今季のリーグ戦では8試合に先発しただけで得点のなかったバイエルンの控えFWだがなぜか代表では厚遇されている。スキンヘッドの顔が怖いがネオナチとは関係はないらしい。ポストとして一定の役割は果たすが自分ではなかなか決めきれない。決勝トーナメントでは出番なし。

●期待の星と言われ続けているうちに25歳になってしまった王子様。なんでリッケンが背番号10なんやという感じもするが、チームメイトのロジツキー（チェコ代表）に触発されたか、伸び悩んだ20台前半からここ数年また評価を上げつつあるのは事実。攻撃的MFとして力を発揮する。今大会まだ出場機会がない。

●99年にラウテルンに拾われるまではまったく無名でユース代表なんかとも無縁の選手だった。今大会では一躍有名になったが、ヘディングの強さだけでなくゴール前での動きのセンスもいい。得点を決めると宙転するのが得意技。

●控えGK。カーンと同い年だったのが彼にとって不運だった。昨季は交錯して倒れた相手を踏みつけ、試合後に発覚して数試合の出場停止を食らった前歴あり。波はあるがGKとしては優秀。2000/2001のシーズンには面白いミスをいくつか見せて楽しませてくれたが、2001/2002には見事に復活した。

●リーグでは以前から高い評価を受けていたが、代表では欧州予選の後半あたりから存在感を増してきた。ショルを欠く今大会では重要な役割を果たす。MFながら常にゴールを狙いに行くスタイルは時に自己中心的、やり過ぎと批判を受けるが馬耳東風。来季からバイエルンに移籍する。サッカー選手には珍しく大学受験資格アビトゥアを持つインテリ。

●ガーナ出身だが子供の頃からドイツ育ち。ドイツ代表では初めての黒人選手。右サイドからのスピードのある突破が魅力だが調子の波がある。笑顔は憎めない。

●昨シーズン途中にフライブルグからドルトムントに移籍。当初はバイエルンに移籍すると言われカネまでもらっていたが、そのカネをバイエルンに突き返してドルトムントに鞍替えした、ということで大きな騒動になった。純粋なDFというよりは攻撃参加を得意とするリベロ・タイプの印象がある。柳沢慎吾に似ているが時代のドイツ代表を背負う才能の一人。

●今大会ではケガの影響もあってかハマンの控えに甘んじているが、本来は代表の中盤を背負う選手の一人。守備的なポジションを得意とするが攻撃参加も好き。かつては貧乏神を思わせる強烈な風貌をしていたが最近かなりすっきりした。

●ブンデスリーガで最もフェアな選手として尊敬を受けている。我々の給料は身を粉にして働いている看護婦などと比べて多すぎる、と発言して話題になったりもした。FW登録だがふだんはワントップの左下くらいがイメージ。

●左サイドの職人。調子の波があるがいいときはいい。今回はケガのため大会途中で帰国、出番がなかった。この人の名前はすごく発音しづらい。

●ほとんど忘れられかけていた選手だったが、今季レバークーゼンで劇的な復活を遂げ右サイドにレギュラー・ポジションを獲得した。シュナイダーがレギュラーなんてだれが想像しただろう、とまで新聞に書かれたほど。その勢いを駆って代表にも復帰、正確なクロスで大きな役割を果たしている。FKもOK、トップ下もこなせる。

●1996年のヨーロッパカップでスーパーサブとして素晴らしい活躍をしたが、リーグ戦ではパッとしない。若いときから国外のチームを転々としており、ブンデスリーガではほとんど実績がない、珍しい経歴の選手。ゴール前でのヘディングは脅威だがストライカーとしての純粋な能力はどの程度のものか。

●ケガ人、辞退者続出の守備陣に穴埋め要因として呼ばれたはずが、フタを開けてみればすっかりレギュラー。裏に入られたり、マークを外されたり、甘い点はまだまだあるが、今後のためにもがんばって欲しい。

●最近急に評価を上げてきたブレーメンの中核。右外がレギュラー・ポジション。たまに大口をたたくので面白い。来季はドルトムントに移籍したいらしいがブレーメンが移籍金で粘っているとか。

●GKに恵まれなかったレバークーゼンにHSVから移籍、一気にGK問題を解消した美形。スーツを着てテレビに出ていると異常にカッコいいが、今大会では第3GKとしておそらく出場機会はないだろう。チラベルト同様PKをけるGKとして有名で、HSVではPKになると必ずけっていた。