その他のリリース
エルビス・コステロはキャリアの長いアーティストだけあってオリジナル・アルバムに収録されていないリリースも数多い。特にここで取り上げた時期はシングル・リリースも多く、「Watching The Detectives」や「(What's So Funny 'Bout) Peace, Love And Understanding」など、オリジナル・アルバムでは聴けない重要なレパートリーもある。
そこでまず手に入れたいのがデーモン・レコードからリリースされているコンピレーション「Ten Bloody Marys & Ten How's Your Fathers」である。このアルバムにはデビューから1980年までに発表されたシングル曲などのうちオリジナル・アルバムに収録されていない曲がほぼ網羅されている。
「Taking Liberties」は「Ten Bloody Marys〜」と同様の趣旨のUS盤であるが、当時はUS盤オリジナル・アルバムの収録曲がUK盤と一部異なっていたため、コンピレーションの収録曲も「Ten Bloody Marys〜」と「Taking〜」とでは微妙に異なっている。現在リリースされているオリジナル・アルバムはUK盤の曲目が基準になっているので、「Taking〜」よりは「Ten Bloody Marys〜」を探すべきだろう。
さらにこれ以降の時期のオリジナル・アルバム未収録曲を聴くためには、同じくデーモン・レコードからリリースされている「Out Of Our Idiot」というコンピレーションを手に入れなければならない。このアルバムでは1981年から1987年までに発表されたシングルのカップリング曲はもとより、変名プロジェクトでリリースした作品や企画ものに提供した曲などのレア・トラックが収められている(一部未発表曲もあり)。
尚、この「Out Of〜」はアーティスト名義が「Various Artists」となっている。これは収録曲がエルビス・コステロ&ジ・アトラクションズの名義だけでなく、カワード・ブラザーズ、エモーショナル・トゥース・ペイスト、マクマナス・ギャング、ジ・インポスター、コステロ・ショウ、エルビス・コステロ&ザ・コンフェデレイツ等のさまざまな名義で発表されていたことによるものだが、いずれもコステロの作品には違いないのでだまされないように。
ところで、この時期のオリジナル・アルバムは現在ボーナス・トラックがたくさん入ってライコから再発売されている。ボーナス・トラックの検証はしていないが、レア・トラックのほとんどはボーナス・トラックでカバーされているはずなので、そうした盤を持っている人はコンピレーションを買う必要はないだろう。
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