logo ホーム&アウェイ 2006年2月


■2006年2月26日(日)  【ブンデスリーガ第23節 ブレーメン×グラードバッハ、Jリーグ プレシーズンマッチ FC東京×甲府

●Jスポーツで生中継ということで、風邪をおしてのテレビ観戦となったブレーメン×グラードバッハであったが、結果から言えば完敗。得点だけ見れば0-2だが、特に前半は満足にプレーをさせてもらえなかった。ブレーメンの中盤での早いつぶしにバタバタするばかりで、たまに奪ったボールもつなげない。前線ではノイヴィルがひとりで気を吐いていたものの、そこへ持って行くまでの組立ができていないのでチャンスらしいチャンスもほとんどなかったように思う。前半のうちに2点のリードを許してしまった。
●後半にはいるとブレーメンはチャンピオンズ・リーグの疲れもあるのかややスピード・ダウンしたものの、グラードバッハはなかなか得点機を作れない。63分にタイスとラファエルを入れて4バックにした辺りから次第にボールも落ち着くようになったが、結局最期までブレーメンのゴールをこじ開けることはできず、0-2のままタイム・アップとなった。
●これで後半戦が始まってから1勝3敗2分と成績は芳しくない。前半戦の貯金があるし、リーグ全体が接戦で順位がそれほどひどいことになっていないからか、まだケッペル監督の責任問題は出ていないが、このままだと流れ的にちょっとヤバい。次節、ホームでのビーレフェルド戦、その次のアウェイでのマインツ戦で勝ち点4は取りたいところだ。
●ケッペル監督談話。
「我々はいろんなことを目論んでいたし、少しは皮算用もしていた。もう少ししっかり守って攻撃につなげたいと思っていた。しかし残念ながら前半早い時間に2失点を許してしまった。明らかにブレーメンの方が上手だった。後半は少しマシに見えたが、それでも全体を通してみればブレーメンの勝利は妥当だった」 ●期待のヤンセンもポランスキーも今ひとつ、ベゲルンドのクロスは軒並みブロックされるし、ソンクもカヘも「怖さ」がないし、前半の調子がよかった時期のようなコンビネーションも影をひそめている。その中でもノイヴィルと新しく加わったスヴェンソンが辛うじて救いだっただろうか。ラファエルも使えるのかどうかまだよく分からなかった。
●ブンデスリーガはバイエルンが独走態勢に入っており、HSV、ブレーメン、シャルケ辺りまでが何とかこれを追走しようとしているが、5位以下はそこから遠く離されており、誠に寂しい状態である。グラードバッハもこの辺で勝ち点を上積みしておかないと、また降格の危機に脅えることになりかねないぞ。
●さて、今日は味スタにFC東京×甲府のプレシーズンマッチを見に行ってきた。寒いし雨だし風邪気味だし行くのやめてMXTVで見ようかと思ったんだけど、昼頃にネットで確認すると、上層スタンドが開放されるということだったので、これなら雨に濡れずに見られるということで足を運ぶことにした。
●この試合、FCは茂庭が代表合宿に行っている他、土肥、ジャーンがケガ、今野、馬場もケガ上がりでベンチスタートとなり、4バックは徳永、増嶋、前田、鈴木…。新人の徳永がいちばんしっかりしているように見えてしまうところが怖い。
●ピッチが滑りやすいのか試合はいきなり相手ゴール前のチャンスをササとルーカスが揃って空振りする大技でスタート。今季のFCはポゼッション・サッカーを目指すらしいが、増嶋と前田のCBが心許なくて見ているのがつらい。徳永が一所懸命攻撃参加してさすがにレベルの高いところを見せてくれたのは嬉しかったが、宮沢、伊野波のダブル・ボランチも局面によっては時に危なっかしく、ベスト・メンバーでないことを考え合わせても来週の開幕までに修正できるのかと少し不安になった。
●試合は0-0のまま前半を終了。後半に入って52分、ササのゴールでFCが先制、75分に追いつかれたものの78分にはルーカスがペナルティ・エリア内で敵GKに倒されてPKをもらい、これを自ら決めて2-1としてFC東京が勝った。
●今日は足場も悪く、リーグ戦のシミュレーションとして総括するのは難しい試合だったと思う。増嶋、前田のCBは自陣ゴール前での緩いパスなどもあって正直まだまだだなあと思ったけど、彼らにはここで下を向かずにがんばって欲しいところ。特に増嶋はこの辺でブレイクしなければならないだろう。茂庭が代表から帰ってきてもポジションがないとかそれくらいの成長をしなければ。
●あと気になったのはせっかく敵ゴール前でボールを持ちながらシュートしないでパスしたりこね回したりしちゃうところ。終盤、「いいから打てよぉ」みたいなシーンがいくつかあった。特に馬場と梶山。ルーカスは相変わらず献身的にポストをやり、スローインをもらいに行き、キープしてつないでいた。本人としては複雑なFC東京残留だったかもしれないが、僕は彼が戻ってくれて本当によかったと思う。1点も取れなくても僕はルーカスを支持する。
●という訳で一応採点。尚、採点は「kicker」方式で、最高は「1」、最低は「5」、但し稀に「5.5」や「6」がつくこともあり。
遠藤(3.5)、徳永(3)、増嶋(5)、前田(5)、鈴木(4)、伊野波(4.5)、宮沢(4.5)、梶山(4)、阿部(4.5)、ルーカス(3.5)、ササ(4)
●ところで来週の開幕戦にはなぜかあのマルコ・ボーデが来るという。ブンデスリーガで最もフェアな男と言われ、他のクラブの選手からも尊敬を受けていたドイツ代表の良心だ。しかし来週味スタに集まる人の98%以上はボーデなんて知らないだろうな…。

■2006年2月20日(月)  【ブンデスリーガ第22節 グラードバッハ×ケルン

●ウィンター・ブレイクが明けてからまだ勝ち星のないグラードバッハとしては落とす訳に行かないケルン戦。ライン・ダービーと呼ばれたりもするこの顔合わせだが、僕としてはミュンガースドルフに年間チケットを持っていた年もあり、ケルンもそれなりの愛着のあるクラブ。
●グラードバッハは序盤こそ攻撃的にスタートしたものの、ケルンは最下位と思えないモラルの高さでこれをしのいで反攻に転じる。だがケルンがリズムに乗るかと思われた28分、ケルンのベンシュナイダーがブロイヒへのファウルを取られて一発退場となり、これでこの日の試合はバランスが崩れてしまったようだ。それでもグラードバッハは数的優位を生かしきれず前半はスコアレスで終了した。
●グラードバッハは後半からラファエルを投入して点を獲りに行く。しかし得点は意外な形で入った。54分、ブロイヒのクロスがケルンのDFレルに当たりそのままゴールへ。ラッキーな自殺点でグラードバッハが1-0と先制。その後もケルンは果敢に攻めたが、67分、ノイヴィルがゴール前のこぼれ球を押しこんで勝負がついた。結局グラードバッハが審判と敵失に助けられてシーズン後半最初の勝ちを拾った。
●ケッペル監督談話。
「ケルンは最下位とは思えない戦いぶりだった。11人での勝負ならこうは行かなかったかもしれないが、相手が10人になったので試合は容易になった。最終的には妥当な結果に終わったと思う」
●バイエルンはハノーファーを相手に1-1の引き分け。これも89分に追いついたということで、本当に可愛気のないクラブだな、バイエルンってところは。たまには素直に負ければどうだ。フランクフルトに勝ったHSVとBVBに勝ったブレーメンがこれを追っておりバイエルンと2位HSVとの勝ち点差は8。これに対して5位から降格圏の16位までの勝ち点差が10と、かなりいびつな順位表になっている。我がグラードバッハは5位と勝ち点差のない8位だ。
●Jリーグの開幕も近づいている。まずは26日のプレ・シーズン・マッチ甲府戦。そして翌週の3月5日には味スタで大分と開幕戦だ。取り敢えずこの週末は味スタに出かけよう。

■2006年2月12日(日)  【ブンデスリーガ第21節 デュイスブルク×グラードバッハ

●ブンデスリーガもこちらの知らないうちに日程を消化していてこの週末は早くも第21節。先週末の第19節ではアウェイでヴォルフスブルクと戦い0-2で完敗。英国週間となった水曜日の第20節、ホームでのシャルケ戦ではスコアレスドローということで、後半戦まだ勝ち星がないままデュイスブルクへ遠征となった。
●この組合せでは当然ながらJスポーツで中継はなく、ブンデスリーガ公式サイトのウェブ・ラジオでの中継カード投票にも敗れ、結局ウェブ・ラジオのコンファレンス中継とティッカーで経過を追いかけるしかない。まだコンファレンスが一巡もしていない試合開始4分、ロトナーのCKからラヴリッチに決められ、いきなり0-1のビハインドになってしまった。
●しかしその後はグラードバッハが主導権を握り、20分、CKから流れたボールを受けたスヴェンソンが移籍後初のゴールを決めて追いついた。その後は見せ場のない試合となり、64分にポランスキーがこの日2枚目のイエローカードで退場になってからはグラードバッハも守備的になって、結局1-1のまま試合を終えた。
●グラードバッハは来季から加入の予定を繰り上げてクラブに合流したスヴェンソンのおかげで勝ち点1を得た訳だが、下位相手の試合であったことを考えれば勝っておきたかった試合。スヴェルコスと交換でヘルタから獲得したラファエルは60分にカヘに代わって出場した。
●ケッペル監督談話。
「想像していたのとは違った展開になった。金曜日にデュイスブルクのセットプレーは分析していたのだが、それにもかかわらずリードを許してしまった。その後は我々はきちんとサッカーをしていたと思う。あの2枚目のイエローをもらわなければ勝てていたのかもしれないのだが…」
●ムチャクチャだったのはシャルケ×レバークーゼンで、7-4というとてもサッカーとは思えないスコアだった。この試合、レバークーゼンは0-3からいったん2-3まで追い上げ、その後2-5と突き放されても4-5まで再び追い上げたのだが、結局そこからもう一度2点を追加されて沈んでしまったようだ。まあ、結局一度も同点にできなかったのだから結果としては仕方ないのかもしれないが。
●首位バイエルンは今夜の試合だが、この時点で2位のHSVとは勝ち点差7ある状態。どうもバイエルン独走の気配で面白くないなあ。
●そういえば昨日は代表のアメリカ×日本があった。アメリカの足が止まってから少しはそれらしい攻撃もあったが、前半はメロメロだった。やっぱりゴツくて当たりの強いヤツらと戦うのは容易ではないということか。アメリカだってヨーロッパで働いている人は呼べていないハズなんだが、前半はパワーの差を見せつけられた。加地が元気そうでよかった。それにしてもいくらアメリカとはいえ野球場でサッカーするのはいかがなものかと…。
●FC東京から今季のシーズン・チケットが届いた。今季はバックスタンド上層の指定席にした。てか、昨季まで自由席だったその辺りが今季から指定席になったのだ。どうしようか迷ったけど、早く行かなくても席が確保されているということで、ちょっとカネはかかったが指定席を買ってみた。3月5日開幕、2月26日にはプレシーズンマッチの甲府戦だ。
●そのFC東京は昨日湘南ベルマーレと練習試合を行ったようだ。この先発メンバーが、
遠藤、徳永、前田、増嶋、鈴木、伊野波、宮沢、梶山、ルーカス、ササ、阿部
ということらしい。ここにケガで戦列を離れている土肥、ジャーン、今野、代表でアメリカに行っている茂庭が戻って今季のスターティング・メンバーになるのか。宮沢が入っているのが嬉しいが、金沢、栗澤が外れているのは寂しいな。今野が戻ったところで、伊野波と宮沢のどちらが下がるのか。いずれにしても僕は今季も背番号16のユニで味スタに通う。



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