logo ホーム&アウェイ 2005年10月


■2005年10月30日(日)  【ブンデスリーガ第11節 BVB×グラードバッハ、Jリーグ第29節 FC東京×ガンバ大阪

●昨夜行われたBVB×グラードバッハ、ウェブ・ラジオでは生中継、Jスポーツでは深夜に放映ということで、結果を知らないまま録画を見るかウェブ・ラジオを聴いて生で結果を確認するか、難しい二者択一を迫られたが、たぶん今日の日中になかなかビデオが見られそうになかったので、ウェブ・ラジオを生で聴くことにした。
●正直あんまり真面目に聴いていなかったのだが、得点機が訪れるとアナウンサーが声を張り上げるので雰囲気で分かる。22分、デデのクロスにケールが合わせてBVBが先制。後はラジオを聴いていてもあまりグラードバッハに得点が入るような感じがしない。いい加減集中力もなくなってああ、0-1かと思った終了間際、スモラレックに決められて0-2。アナウンサーが「これで決定的です」と言った直後、今度はノイヴィルが押しこんで1点を返したものの、結局そのまま試合は終了し、グラードバッハは1-2で9月17日以来の敗戦を喫した。
●しかしながら今節はヘルタが引き分け、ヴォルフスブルグが負けたため、グラードバッハはこの敗戦にもかかわらず5位をキープ。首位バイエルン、2位ブレーメン、3位HSVはいずれも手堅く勝った。バイエルンはケルンに2-1と逆転勝ちしており、本当に大人げないというか可愛げのないクラブだと思う。ケルン相手に勝っていったい何が嬉しいのだろう。これでラポルダー監督の首が一層危うくなってしまった。
●ケッペル監督談話。
「我々は結果としてできたことよりももっと多くをやろうと試みた。前半は非常に難しい戦いだったが、後半は目に見えて優勢だったと思う。しかし得点のチャンスが少なすぎた」
●グラードバッハは先週行われたDFBカップでもヘルタに0-3と完敗しており、公式戦2連敗となった。ここで負けグセをつけずに踏んばりたいところだ。次節はホームにHSVを迎えるが、ホームでのHSV戦は相性は悪くないはず。たぶんJスポーツでも中継あるだろう。そうそう、ドイツは今日から時差が8時間になっているので注意。
●さて、Jリーグの方だが、日曜開催となったFC東京×ガンバ大阪、僕がスタジアムにたどり着いたのはキックオフ直前、円陣を解いてボール回しをしているところだった。前売り状況から予想されたものの場内はかなりの入りで、僕が年間チケットを持っているバックスタンド上層はほぼ満員。何とか空いている席を見つけてもぐりこんだ。前節、同じ味スタでダービーに劇的な勝利を収めたものの、ホームの味スタでは7月以来勝ちがない。残留を確実にするためにもここは是非勝ちたいところ。
●ところがFCはいきなり失点してしまう。開始早々の1分、遠藤のCKにシジクレイが頭で合わせてガンバが先制。これはもうどうしようもないという典型的なゴール。試合はその後中盤で激しくボールを奪い合う展開となる。ガンバは宮本をケガで欠くほか、不調の大黒がベンチスタート。前線はファビーニョ、アラウージョ、吉原という構成になっており、そこにボールが渡ると決定的な形を作られるものの、今日の試合ではFCが中盤を抑えており、簡単には前線にボールを出させないという戦いができていたと思う。
●そして前半終了間際、ゴール正面でボールを持った馬場が豪快なミドル・シュート。これがポストに当たってゴール・インし、FCは同点に追いついて前半を終えた。この時間帯に同点にできたことは大きかったと思う。連敗していた頃からは考えられない粘り、たくましさだ。
●後半に入ってもFCが中盤を支配するが、決定機のシュートがことごとく味方やDFやGKに当たって得点できない。一方ガンバは後半から大黒を投入し、カウンターから速い展開で何度かゴールに迫るが今ひとつ迫力に欠けた。71分、戸田に代わって前半途中から入っていた鈴木のヘディング・シュートが敵GKに当たって、詰めていた今野の前にこぼれた。今野はこれを敵DFと交錯しながらも足を伸ばしてゴールへ流しこみ、FCは貴重な勝ち越し点を挙げた。
●それからの20分は胃の痛い時間帯だった。FCはササの投入を諦め時間を使う作戦に出た。時間稼ぎの緩い横パスを何度かカットされる危険な局面もあり、時間使うんならもうちょっとしっかりやれといいたくなるような中途半端なプレーが少なくなかったような気がするが、救われたのはガンバがそれ以上にダメだったこと。中盤でのパスがまったくつながらず、こぼれ球に詰める迫力も気力もない。これが首位のクラブかと思うくらい不甲斐ないプレーで、すぐFCにボールが回ってくるのだが、FCはFCでカウンターでのGKとの1対1は間違いなくGKに当てるし、クロスを上げてもだれも上がっていない。攻撃で時間を使うという意思統一が足りないんじゃないかと思った。
●ともかく、FCはガンバのやる気のないプレーにも助けられ、このリードを守りきって2-1で連勝を飾った。順位は9位と変わらないものの、降格圏との勝ち点差は8。今季残り5試合で対戦相手は鹿島(A)、千葉(H)、新潟(A)、川崎(H)、セレッソ大阪(A)。大詰めであり降格の危機はほぼ去ったとはいうものの、天皇杯も含めひとつでも多く勝ちたいことには変わりはない。特に今節はガンバをいじめてしまったので、次節鹿島に勝ってガンバを慰めてやりたい。
●今日はやはり馬場がよかった。梶山、今野のボランチも中盤でしっかり汗をかいていた。ルーカスは相変わらず献身的に働いているのに得点できないのが気の毒だ。今日はいくつか決定機があったのだが決めきれなかった。阿部も効いている。前半途中で交替した戸田は何があったのか心配だ。
●採点。
土肥(2.5)、藤山(3)、ジャーン(2.5)、茂庭(3)、金沢(3)、今野(3)、梶山(3)、戸田(23.鈴木(3.5))、馬場(2)、阿部(2.5)、ルーカス(3)
●FC東京は3日に天皇杯4回戦を味スタで戦う。相手はアビスパ福岡。チケット買わなければ。これに勝つと浦和×山形の勝者と愛媛で戦うことになる。また、浦和…。去年も天皇杯浦和に負けたんだよな。愛媛はちょっと遠くて行けないな。

■2005年10月23日(日)  【ブンデスリーガ第10節 グラードバッハ×ラウテルン

●前節引き分けたもののここ4試合で3勝1分とファンも驚く(てかファンだから驚く)異例の好調子を維持しているグラードバッハ、今節はホームのボルッシア・パークにラウテルンを迎えた。グラードバッハはこの試合に先立ってツィーゲが現役引退を発表した。残念だがもう手術をしても古傷が治らないということらしい。左サイドは代表にも選ばれた若きヤンセン君に期待することにしよう。ベーメは何やってんだか。
●さて、肝心の試合の方だが、グラードバッハはケガのアウデ・カンプフイスに代えてタイスをボランチに起用した他は前節と同じ布陣。一方のラウテルンはスフォルツァがクラブともめてサスペンション。ヘアチュもケガで休みとなった。
●まずはいきなり11分、ノイヴィルのクロスから中央にいたシュトラッサーがたたきこんでグラードバッハが先制。なぜシュトラッサーがそんなところにいたのか謎だが、セットプレーの流れて前線に残っていたのか。シュトラッサーは前節終了間際に自殺点を決めて勝ち点2を献上した張本人だけにこの得点は嬉しかっただろう。
●しかしその直後の14分、ラウテルンがCKからすぐに同点に追いつき試合は振り出しに。ウェブ・ラジオで聴いていたが、何というか、そうだよな、そんなにうまく行く訳ないよな、と妙に納得感のある失点ではあった。
●ところが調子に乗っているチームは恐ろしい。有効な攻め手を見出せなかったグラードバッハだが、33分にはエル・ファキリのシュートがラウテルンのディフェンダーに当たってそのままゴール・インし、再びリードを奪ってしまった。さらに前半ロスタイムには、エル・ファキリの右からのクロスをノイヴィルがつなぎ、これをクルーゲが決めて3-1に。グラードバッハは2点のリードで前半を折り返した。
●後半はラウテルンが攻めグラードバッハが守る展開となったが、フカルのハンドを審判が見逃すなどラッキーもあり、ラウテルンも決定的なチャンスを作れない。一方のグラードバッハは86分、ノイヴィルがFKを直接決めて4-1とし、そのまま勝ちきった。
●ケッペル監督談話。
「この結果はよすぎる。局面によっては我々は必ずしも盤石に戦ったわけではなかった。決定的だったのはハーフタイム前に3-1にできたことだが、後半もラウテルンは非常に固く守っていたと思う。4-1になって初めて試合を決定できた」
●これでグラードバッハは勝ち点18となり5位をキープ。既に上位3チームのうちHSVを除く3チームとは前半戦の対戦を終えており、10試合を消化した段階でのこの成績は立派だと思う。次節、ヴェストファレンでのBVB戦では真価が問われるが、BVBも本調子からはほど遠いので、勝ち点1は持って帰りたいところだ。とはいえ、どこまでこの調子が続くのか気が気でないというのが真のグラードバッハ・ファンであろう。
●その他の結果だが、ブレーメンがハノーファーとスコアレス・ドローに終わった一方で、バイエルンがデュイスブルグに4-0と圧勝したことから(本当に大人げないクラブだな、バイエルンというのは)、バイエルンが首位に再浮上、これを追うHSVは今夜の試合となっている。高原は風邪でお休みのようだ。

■2005年10月22日(土)  【Jリーグ第28節 読売ヴェルディ川崎×FC東京

●来年以降も行われるかどうか微妙な東京ダービー。今年はダービーという以上に残留のためにはそもそも1試合も負けられない状況であり、「ヴェルディだけには…」なんてこと行ってる場合じゃない訳である。FC東京は石川が長期戦線離脱中であるのに加え、加地も休みで藤山を左SBに起用。ボランチには最近先発していた宮沢に代えて梶山を配し、開幕以来レギュラーに定着していた栗澤もベンチスタートとなった。
●この試合、読売の主催試合であり、僕は1969シートというバックスタンドのチケットを買って出かけたのだが、味スタに到着してみるとバックスタンド上層は開放しないということでやむなくバックスタンド下層に入ることになった。下層は中央部分が指定席になっており、それよりアウェイ側の自由席はほぼ満席の状態。昼まで降っていた雨で濡れている前よりの席しか空きがない状態だった。
●ふだんはバックスタンド上層で観戦するのだが、そういう状況なので仕方なく下層前方の席に陣取ったが、やはり遠くの方でボールが動いていると見にくい。選手のが顔が近くに見えるのはいいのだが、これで雨でも降っていたら僕の座っていたところは屋根が届かずびしょ濡れだったと思う。ホーム側はまだ余裕があったのだろうがアウェイ側はかなりきつい状態で、上層を開放するべきだと思った。
●観客数は21,000人だったが、推測するにそのうち13,000人はFCのファン、3,000人は新聞屋とか商店街でタダ券をもらった人、読売ファンは残りの5,000人くらいじゃないかと思うような客の入り方だった。昔日の栄光はいずこへといった感のある最近の読売の凋落ぶりだが、ダービーで21,000人、浦和戦でも23,000人程度しか入らないんなら、この際どこかもっとコンパクトなところにホームを移してはどうか。
●さて、前置きが長くなったが、雨も上がって始まった試合は、ダービーにふさわしい気持ちの入ったぶつかり合いとなった。特に中盤でのボールの奪い合いが激しく、一進一退の攻防となった19分、読売が左サイドから持ち上がってゴール前に入れたクロスを土肥がパンチングでセーブした瞬間、詰めていた森本にそのボールが当たりそのままゴールへ。FCが不幸な失点で読売に先制を許してしまった。
●これが連敗中の頃なら間違いなく下を向いていたところだと思うが、前節の広島戦で二度のビハインドを跳ね返した記憶もまだ生々しいFCは、その後も激しくボールを競りに行く。43分、中央でパスを受けた梶山がそのままミドルレンジからシュート、ボールはいったん右ポストに当たったがそのまま内側に跳ねてゴール・イン。FCは前半のうちに追いついてハーフタイムを迎えた。
●後半に入っても厳しい攻め合いが続く。どちらも得点を奪えないまま中盤での競り合いとなるが、セカンド・ボールを拾って積極的につなぐという点では少しずつFCが試合を支配して行く。59分には戸田に代えて鈴木を、そして66分にはこの日今ひとつ動きに精彩を欠いたルーカスに代え最終兵器ササを投入して得点を狙いに行った。87分には再三の得点機にシュートを外していた馬場を栗澤に交替した。
●この試合、1-1でも満足できるいい戦いだったとは思う。しかし今のFCには先制されても追いつく、ロスタイムでも諦めず勝ち越しを狙いに行くという本源的な強さがある。引き分けかと思われたロスタイム、敵ゴール前でのパス回しからゴール右でボールを持ったササが、角度のないところから見事なシュート。これがそのまま読売ゴールに吸い込まれFCは土壇場で2-1と勝ち越した。
●その後、自陣ペナルティ・エリア内でボールを転がして時間を稼ぐ土肥にワシントンがタックルに行きもめる一幕もあったが、結局そのままタイム・アップとなり、FCは熱かったダービーに劇的な逆転勝利を収めた。ササはしっかりやるべきことをやって存在価値を示したが、今日のいちばんの殊勲者は、ワシントンを完全に押さえこんで決定機を作らせなかった茂庭だと思う。
●採点。
土肥(2)、藤山(3)、ジャーン(2.5)、茂庭(2)、金沢(3)、今野(2.5)、梶山(3.5)、戸田(4)、馬場(3)、阿部(3)、ルーカス(3.5)
●この結果、FC東京は9位に浮上し、降格圏との勝ち点差も7に拡大した。次節はガンバ大阪との対戦。ガンバは今節大分に負け、2位の鹿島との勝ち点差が2と縮小しているので次節は高いモチベーションで臨んでくるだろう。FCとしてもまだまだ安心できる状況ではないので、相手がどこであれ勝ちに行くしかない訳だが。
●グラードバッハは今夜ラウテルンと試合中。11分にシュトラッサーのゴールで先制したがすぐに追いつかれたようだ。

■2005年10月16日(日)  【ブンデスリーガ第9節 VfB×グラードバッハ

●Jスポーツの録画を見るため、「bundesliga.de」のウェブ・ラジオ中継は聴くのを我慢しようかと思ったけどやはり聴いてしまった。3連勝の波に乗ったままゴットリープ・ダイムラーに乗りこんだグラードバッハは序盤から動きの鈍いVfBを相手に積極的に仕掛ける。17分、エル・ファキリからのスルーパスを受けたクルーゲがディフェンダーをかわしてゴール右隅に決めグラードバッハがリードを奪った。
●VfBはマイスナーとトマソンが休みとはいえ、ホームと思えない元気のなさ。前半を0-1で終了し、後半に入ってもグラードバッハが優勢に試合を進めて、このまま4連勝かと思われた89分、シュトレーラーが頭でつないだボールをクリアしようとしたシュトラッサーが自陣ゴールへ自殺点。試合終了を目前にしてグラードバッハは自ら1-1としてしまい、そのまま引き分けとなった。
●惜しい勝ち点3を逃したが、VfBを相手にアウェイで終盤まで1-0の戦いぶりは見事だったと言っていい。これでグラードバッハは勝ち点を15と伸ばし、順位をひとつ上げて5位になった。5位といえばUEFAカップ圏内である。まあ、あんまり威勢のいいことを言ってあとでカッコ悪い思いをするのもイヤだが、今言っとかないともう言う機会がないという話もあるので、まあ、行けるところまで行こうということで。
●ケッペル監督談話。
「試合前であればこの勝ち点1には満足しただろうが、この試合展開の後ではもちろんそういう訳に行かない。2-0と駄目押しすることができなかった。終了間際に同点にされたこと、しかもそれが自殺点によるものだということはもちろん苦々しい結果だ」
●その他の試合ではバイエルンがシャルケに終盤まで1-0とリードしながら、ロスタイムにPKを許し引き分けた。スキベ監督就任後の初試合となったレバークーゼンはアウェイでマインツに0-2と完敗。ブレーメンはニュルンベルグに6-2で勝ち、バイエルンを得失点差で抜いて首位に立った。HSVはホームでヴォルフスブルグに0-1と惜敗、高原は81分からの途中出場だった。
●グラードバッハは次週ホームでラウテルンと対戦。ラウテルン、メンバーを見るとヘアチュとかプレッチとかザイツとかスケラとか好きな選手が結構いるんだけど、何といってもラウテルンなのでケチョンケチョンにやっつけるしかない。勝てる相手にはしっかり勝たなければ。
●昨日書き忘れたが、FC東京は次週読売ヴェルディと東京ダービーを戦う。読売の主催試合だが場所はもちろん味スタなので、まあホームゲームみたいなものだ。既にバックスタンドを確保した。バックスタンドも6割方FCのファンで埋められるのではないか。読売の皆さんはこのままだと二部に降格することになるが、そうなるとダービーも今年限りということになるので、最後のダービーということで間違いなく勝たなければならない。来季は二部でダービーだとかそういう冗談は怖くて言えない。

■2005年10月15日(土)  【Jリーグ第27節 FC東京×広島

●2週間の中断をはさんでの第27節、FCは広島をホームに迎え、降格圏との差を確実なものにするため勝ち点3の欲しいゲーム。この日はSOCIOデイということでメインゲートではリチェーリとこの日出場停止の戸田がSOCIO(年間チケットホルダー)の皆さんをお出迎えだったが長い列だったので姿だけを見て別ゲートから入場した。SOCIO限定の特別カードは手に入れたけど。
●FCは石川が十字靭帯の損傷で長期離脱。全治8ヶ月ということで復帰は来季の半ば頃になるのか。本人にもクラブにも痛いケガである。加えて上述のとおり戸田が前節のレッドカードで出場停止、加地は足に違和感があって欠場、金沢もまだ万全ではないということでベンチ入りはしたものの先発は藤山に譲った。右SBには本来ボランチの今野が下がり、梶山のワンボランチに宮沢が左、栗澤が右という布陣。馬場をトップ下に置き、前線は阿部とルーカスのツートップになった。
●前半は激しい競り合いとなった。FCはアグレッシブな動きから優勢に試合を進めるものの、広島の堅守に阻まれてなかなか決定的なチャンスを作ることができない。唯一ポストをたたいたルーカスのシュートが見せ場だった。後半に入って55分、FCはゴール前の攻防から前田にゴールを許し0-1に。しかしその後も積極的に攻め、76分には途中出場のササが頭で落としたボールを阿部がワントラップ、落ちるボールをそのままボレーで決めて同点とした。見事なシュートだった。
●しかし、82分、今度は相手CKをクリアしようとしたボールが味方の背中に当たりゴール前に転がる不運に見舞われる。これを詰められて再び1-2とリードを許してしまったが、ゴール後のキックオフからそのままパスをつないで相手陣内に攻め込み、最後は栗澤に代わった鈴木の左からのクロスを馬場が決めて1分後には同点とした。その後もFCは積極的に攻め、何度も広島ゴール前に迫ったがあと1点を奪うことができず、結局2-2の引き分けとなった。
●この試合、馬場の動きが素晴らしかったと思う。中盤での競り合い、前線でのプレッシャー、キープ力、パスセンス、どれをとっても昨季までのお嬢様サッカーから長足の進歩を遂げている。覚醒したと言っていい。文句なく今日のマン・オブ・ザ・マッチだったと思う。あと阿部もよかった。宮沢も。今野、藤山の両SBもよくがんばっていた。ササは今ひとつだったと思う。こういう試合で決定的な1点を取るためにこそ前線に残っているのだから、ここ一番ではきちんと決めて欲しい。
●星勘定的には勝ちたい試合だったが(まあ、毎試合そうなのだが)、二度リードを許しながらその都度追いついた引き分けということで、この勝ち点1は誇るべきだろう。これで降格圏との勝ち点差は4となった。勝てない試合ではなかったと思うが、まずはよくやったと言ってやりたい。
●採点。
土肥(3)、今野(3.5)、ジャーン(3.5)、茂庭(4)、藤山(3.5)、梶山(4)、栗澤(4)、宮沢(3.5)、馬場(2.5)、阿部(3)、ルーカス(3.5)
●ブンデスリーガ、グラードバッハはゴットリープ・ダイムラーでVfBと戦う。

■2005年10月13日(水)  【ウクライナ×日本

●ウクライナ時間で平日の17:00という中途半端な時間のキックオフとなったのは、何よりこれ以上遅いと日本での生中継が深夜になってしまうという事情なのだろう。これでも日本時間ではキックオフが23:00、試合終了は深夜1:00前で眠いことこの上ない。そりゃ何とかがんばって最後まで見通したけどさ。
●悪いコンディションの中、日本はよく戦ったと思う。ウクライナが何度かの決定機に自ら外してくれたこともあるが、特に後半には1人少ない状況で圧倒的にボールを支配されながらゴールを割らせなかった。アウェイでこの戦いぶりは評価されてしかるべきだろう。まあ、勝てる気はしなかったけど。結果としてはPKではあっても0-1は妥当。日本は点が取れる気がしなかったし、一方のウクライナは何度もゴール前でチャンスを作っていたのだから。
●しかしひどかったのは主審の判定だ。中田浩二の退場も、PKを与えた箕輪のファウルも、どちらも明らかにバランスを欠く判定だった。その他のファウルの判定もかなりバイアスがかかっていたと思う。負けたのは実力差があったせいで、決して審判のせいではないが、人種偏見か、八百長かとあらぬ疑いをかけられても無理のない判定だった。技量がなくてファウルの基準が一定しないのではなく、はっきりとホームに有利な判定をしていたと思う。日本はFIFAに抗議するべきだ。
●ウクライナはシェフチェンコが休み。僕としてはシェフチェンコより見たかったヴォローニンも休みでがっかり。
●茂庭は悪くない。茂庭は悪くないぞ。
●テレビ朝日よ、ウクライナでやる試合なんだからウクライナ×日本だろう。日本×ウクライナじゃないだろう。
●この週末はFC東京×広島。最近味スタで勝っていないのでこの試合は是非勝ってもらいたい。ブンデスリーガではVfB×グラードバッハ。深夜にJスポーツで録画中継があるが、ブンデスリーガのウェブ・ラジオでも中継があるので悩ましい。ウェブ・ラジオを聴かずに放送を録画して、結果を知らないまま見たい気もするが、早く結果を知りたい気もする。
●そういえば数日前にグラードバッハが3-0でVfBに勝つ夢を見た。いや、試合シーンはなくて、朝、ネットで確認したら勝ってた、という夢。「Kantersieg」という見出しも覚えてる。「Kantersieg」とはドイツ語で「楽勝、大勝」の意味。まあ、3-0で大勝とは言わないだろうけどね。妙にリアルな夢だったな。
●知らない間にディック・アドフォカートが韓国代表の監督になっていたらしい。大笑いだ。韓国も大胆な人選をするものだ。

■2005年10月11日(月)  【Jリーグ オールスター

●コラムを一本書こうかと思ったけど、そこまで力を入れるほどの内容でもないのでこっちに書くことにした。今年のオールスターは3-2でウェストが勝った。まあ、僕としてはどちらが勝とうがどうでもいいことで、せいぜいFC東京の選手が活躍してケガをしなければいいという程度の試合ではあるのだが、それにしてもこの中途半端なイベントはいったい何なのだろう。
●僕としてはオールスターの意義をまるっきり否定するつもりはない。Jリーグは日本ではまだ駆け出しのプロ・スポーツに過ぎない。ふだんスタジアムに足を運ぶこともない人たちのために華やかなイベントがあってもいいし、そうやってファンの底辺を掘り起こすことは必要なことでもある。各クラブの主力、代表級の選手を集めてレベルの高いプレーを見せることにはそれなりの意義はあるだろう。
●だが、今回の日程はいかにも中途半端だ。この週末、世界中でワールドカップ予選が行われた。インターナショナル・マッチデイである。ヨーロッパのクラブもリーグ戦を休んで代表戦に選手を放出する。既にワールドカップの出場を決めている日本にとっても、この日は国内組と海外組が一緒に試合できる貴重な機会のはずだ。何しろ、ヨーロッパのクラブはFIFAの定めた公式なインターナショナル・マッチデイでなければなかなか選手をリリースしてくれないのだから。
●ところが何を血迷ったかJリーグはこの週末にオールスターをぶつけ、それに選出された選手は代表のヨーロッパ遠征に帯同しないという。リーグ戦より代表戦を優先する日本サッカー協会の姿勢には僕は常々疑問を持っているが、代表戦よりオールスター戦を優先するのはそれ以上に滑稽な話だといわざるを得ない。せっかくの機会なのに今回はヨーロッパのクラブに所属する選手とオールスターに選出されなかった選手で代表を組むというのだ。
●それではそんなに重要視するオールスターはどんな扱いを受けたか。日曜日の午後にキックオフである。確かに休日の午後開催はサッカー的には王道だが、広くアピールするためにはやはりゴールデン・タイムに行うべきではなかったか。外出している人の多い秋の連休の中日ではテレビを見る人も決して多いとは思えない。僕も外出していてビデオ観戦したが、もう少しで予約録画を忘れるところだった。
●そのテレビ中継もひどかった。中継画面に割り込む「やべっちFC」。やべっちが悪いと言っているのではない。試合の途中はしっかり試合を見せてくれと言っているだけだ。やべっちは夜にゆっくりやってくれればいい。それに何より信じ難かったのは試合の途中で堂々とコマーシャルが入ることだ。いくら何でもこれはひどい。真面目に中継する気があるのかと疑う。代表戦ならまさかこんなことはしないだろう。これはオールスターを所詮その程度のお祭りだとしか考えていない証拠なんじゃないか。
●オールスターをやるなとは言わない。無意味だとも言わない。しかし、どうせやるならその位置づけはきちんと考えた方がいい。代表にもリーグ戦にも支障のない日に日程を設定しよう。ファン投票で選ばれなかった中からもきちんと力のある選手を監督推薦でベンチに入れ(ベンチ入りの人数もあと6人増やそう)、人気だけでないレベルの高いプレーを見せよう。テレビ中継ももっと真面目にやろう。簡単なことではないか。
●とはいえ、試合自体は面白かった。お楽しみの試合なのだから、ガチガチの守備戦をするより、無理目でも積極的にシュートを撃ちに行く攻撃的なサッカーをするべきだし、オフサイドぎりぎりの飛び出しも狙って行くべきだろう。その意味で例えば巻はよかった。MVPをマグノ・アウベスにやったのも正しかった。内容がまともだっただけに、その扱いのいい加減さが残念だったのだ。

■2005年10月2日(日)  【Jリーグ第26節 大宮×FC東京、ブンデスリーガ第8節 グラードバッハ×マインツ

●何を隠そう今日は僕の誕生日だった訳だが、それとはあまり関係なく大宮×FC東京を見に行った。スタジアムは浦和駒場。なぜ大宮の主催試合が浦和で行われるのか理解に苦しむが、まあ、文句を言っても仕方がない。新宿から埼京線で赤羽へ。ここで高崎線に乗り換えると浦和はもう次の駅。シャトルバス待ちの列が地下に長く伸びていてたじろいだが、並んでみると大したことなかった。むしろバスが発車してからの渋滞の方がうんざり。
●駒場は初めて。噂に聞いていた出島も初めて見た。僕はカテゴリー3のチケットで二階席に上がったが、その下の席はカテゴリー2でその方が高い。ヘンな価格設定だと思う。二階席に入るには階段でかなり高いところまで上らなければならない。高いところの嫌いな僕にはイヤな感じである。二階席は傾斜がきつく、見やすくはある。でも席は背もたれもなく、当然ドリンクホルダーもなく、居心地がいいとは決して言えない作り。
●さて、肝心の試合だが、FCはルーカスが復帰。さらに宮沢、馬場が先発と、前節から布陣を入れ替えてのキックオフ。FCは主導権を握りながらも攻撃が今ひとつかみ合わない。大宮の固い守備にも阻まれて敵ペナルティ・エリアで決定的なチャンスが作れないまま0-0で前半を終える。後半に入ってすぐの54分、攻め上がった戸田が敵GKとペナルティ・エリア内で交錯。ところがこのプレーで戸田はなぜか一発退場になってしまう。謎の判定だった。あとでダイジェスト見たけどどこがレッドなんだって感じ。
●しかし、一人少ない状況は意外と戦いやすいのかもしれない。60分、ルーカスのシュートを敵GKが弾いたボールが宮沢の正面に。宮沢がこれを落ち着いて決めFCが先制。3試合ぶりの得点となった。その後、前がかりになる大宮の攻撃をしのぎ、結局1-0のまま逃げ切ってFCは貴重な勝ち点3を手にした。
●この試合、FCは決して出来がよかった訳ではないが、全体にボールへの執念みたいなものが高く、中盤でもこぼれ球の競り合いやパスカットなどで結構勝てていたと思う。宮沢、今野がしっかり汗をかき、馬場も従来のお嬢様プレーからきちんと走って競るプレーに変わりつつあるのが見て取れた。それだけに終盤宮沢を下げて梶山を入れたのは残念だったな(宮沢の運動量が落ちたと監督はコメントしていたが)。
●全体に双方ともチャンスの少ない試合で、ともにシュート数は7、FCはフリーキックはそこそこもらったもののCKはわずか1本、数少ないチャンスに形はどうであれきちんと得点できたことは評価されてしかるべきだろう。ヤバいシーンも結構あったが土肥が好セーブを見せてくれた。ササは出番がなくて残念。戸田が退場になってササを入れるところがなくなってしまった。
●あと、これは勝ったからこそ書くのだが、審判が最悪だった。この日は家本主審だったが、先に書いた戸田の一発退場はもとより、ファウルの判定もデタラメだし終盤はヒステリックにカード連発するし。「クソレフリー」コールしなかったFCサポは大人になったということか、あるいは単に勝ったからか。メディアは選手だけでなく審判もきちんと評価して欲しい。
●採点。
土肥(2.5)、加地(4.5)、ジャーン(3.5)、茂庭(4)、藤山(4)、今野(3.5)、宮沢(3.5)、栗澤(4)、馬場(3.5)、戸田(4)、ルーカス(4)、審判:家本(5.5)
●この試合、何より大きかったのは残留を争う直接の相手にアウェイで勝ったことだ。FCはこれで自分の勘定に勝ち点3を積み上げると同時に、大宮が勝ち点を上積みするのを阻止した訳だ。しかしこれでもまだ降格圏との勝ち点差は3。あと二つくらいは早い段階で勝たなければ。次節ホームでの広島戦、そしてアウェイながら味スタでのダービーで連勝するしかないぞ。
●この日FCは控えの5人枠にGKを入れなかった。監督によればあくまで攻めるのだという姿勢を示したらしいが、だいたいこのJリーグの5人枠は少なすぎる。終盤、試合展開に合わせて控え選手を投入するのに、選択肢がすごく限られてしまう。通常、5人のうち1人はGKだとすれば、フィールドプレーヤー4人の中から3人を選択しなければならない訳だ。これをせめて7人枠くらいに広げれば、出場機会の少ない若手にも試合展開次第では出場のチャンスが巡ってくるのではないか。ベンチ入りの段階で5人にまで絞ってしまうのは納得できないなあ。
●帰りもシャトルバスに乗ったが、乗り場の整理が今ひとつだった。まあ、大勢の客が我先に帰ろうと血眼になっているのを捌くのは確かに簡単なことではないだろうけど、事前にシミュレーションは可能なんだからきちんと列の作り方とかバスへの流しこみ方とか研究して欲しい。
●さて、ブンデスリーガの方であるが、グラードバッハ×マインツは例によってウェブラジオでの中継観戦となった。前半は退屈な試合運びだったが、32分、ノイヴィルのCKからゼ・アントニオが頭で合わせてグラードバッハが先制。後半は守備的なグラードバッハをマインツが攻める展開になるが、ケラーの好セーブなどもあって得点には結びつかず。結局1-0でグラードバッハが逃げ切り3連勝を飾った。
●マインツは木曜日にUEFAカップを戦ったばかりで、48時間のインターバルがもらえなかった。気の毒だと思う。
●ケッペル監督談話。
「前半は話し合ったとおりに試合を運ぶことができた。しっかりとサッカーをしてゴールを奪うことができた。だがそこからはつながりがなくなってしまった。最後の20分間は、マインツではなく我々の方が木曜日に試合をしたばっかりのような気がしたくらいだ。最終的に勝てたのはラッキーだった」
●この結果グラードバッハは順位をひとつ上げて6位に。降格圏との勝ち点差より首位との勝ち点差の方が少ないというすごい状況になっている。次節以降、VfB、BVB、HSV、レバークーゼン、ヘルタなどと当たることになるが、まあ、心配することもないだろう、このうちグラードバッハより上位にいるのはHSVとヘルタだけなんだし。今季の目標は残留争いの心配のない中位、なんて言わずに、一気に「チャンピオンズ・リーグ」にしてみては。
●その他の試合では、バイエルンがまた可愛げもなくヴォルフスブルグに勝ち首位をキープ。バイエルンはカーンがヒザに違和感を訴え、セカンドのレンジングも肩をケガしているため、GKコーチのドレーアーがゴールを守った。そういえばFCとやったときもそうだったよな。ブレーメンはアウェイでヘルタに終盤で逆転勝ちしてバイエルンを勝ち点差2で追っている。HSVは今夜アウェイでラウテルンと戦う。



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