logo ホーム&アウェイ 2005年8月


■2005年8月28日(日)  【ブンデスリーガ第3節 シャルケ×グラードバッハ、Jリーグ第21節 磐田×FC東京

●開幕2試合で1敗1分と勝ちのないグラードバッハだが、第3節もアウェイでシャルケが相手と苦しい日程。テレビでヴォルフスブルグ×レバークーゼンを見ながら、時折ウェブ・ラジオとティッカーでシャルケ×グラードバッハの経過を確認するという二元中継状態で流れはよく分からないのだが、先制したのはグラードバッハだった。41分、ノイヴィルのシュートをロストが弾いたボールが詰めていたベゲルンドの前に転がり、これを決めて1-0となったらしい。テレビの方を見ていて全然気がつかなかった。ウェブ・ラジオのアナウンサーはもっと絶叫すべきだろう。グラードバッハがアウェイで先制したんだぞ。
●何しろ昨季はアウェイで1勝もしていないので、ここで勝てれば今季は違うぞという感じなのだがなかなかそうは上手く行かないものらしい。後半が始まって間もなく、ウェブ・ラジオがやかましくなったので確認しに行ってみると、ザンドがヘディングで決めて同点に追いつきましたとアナウンサーが騒いでいるところだった。このまま勝てるという気は確かにあんまりしなかったけど、やっぱりかという感じでがっくし。しかしその後はよくしのいで結局1-1の引き分けとなり、勝ち点1を持ち帰ることはできた。
●ホルスト・ケッペル監督談話。
「結果は妥当だと思う。前半は思い通りの試合運びで先制点を奪い大きな問題もなかった。後半に入ってからは追いつかれるのが早すぎ、その結果我々はシャルケから大きなプレッシャーを受ける形になってしまった。ひとつのチャンスを除いては前を向いての展開がほとんどできなかった。しかし勝ち点1を持ち帰ることができたのは妥当な結果だろう」
●他の試合ではケルンがラウテルンに2点のリードを許しながら残り10分で追いつき、引き分けかと思われたロスタイムにPKを取られて2-3で負けた。ラポルダー監督は相当怒っていたようだ。バイエルンがヘルタに3-0で勝ち、開幕3連勝で既に圧倒的な強さを見せている。まあ、まだ3試合終わっただけなので何とも言えないけど、何だかつまらないシーズンになりそうなんじゃないか…。
●さて、Jリーグの方はまたしてもイングリッシュ・ウィーク。FC東京は後半戦再開後の4試合中3試合がアウェイで、唯一のホームが水曜日開催という観戦には最悪の日程。24日の味スタでの名古屋戦は、77分に先制されたものの88分に今野のゴールで追いつき1-1の引き分けに持ちこんだらしい。先制されても終盤に追いつく粘りは了としたいが、ホームで勝ち点1に満足しなければならないのは寂しい話。しかも得点は楢崎のキャッチ・ミスだったらしいし。
●昨日の磐田戦も終盤まで0-0。80分に先制を許したが直後の81分に馬場のFKを受けた栗澤が決めて追いつき、そのまま1-1で試合を終えた。先制点を取られたらもうどうやっても追いつける気さえしなかった時期を思えばそれなりにたくましくなってきてはいるようだ。次節は続けてアウェイだが、つくばエクスプレスに乗って柏の葉まで見に行ってくるか…。

■2005年8月20日(土)  【Jリーグ第19節 浦和×FC東京

●後半戦の開幕ということでさいたまスタジアムまで遠征した。ここは去年の天皇杯でも一度来ているが、とにかく長い時間地下鉄に乗る上に、駅からも遠い。まあ、道路が整備されてるし、屋台が出てたりして見ながら歩いているうちに着くのでそんなにうんざりする訳ではないが、それでも暑いとこたえる。
●FCは新加入のパラグアイ代表FWササのJリーグデビューである。一方浦和はエメルソンが不誠実な辞め方をした後、マリッチとポンテを補強した。よく考えてみるとマリッチは一時期グラードバッハにいたんだよな。あれは確か2003/2004シーズンの後半だったっけ。ヴォルフスブルグから半年ほど借りてたような気がする。こんなところで見ることになるとは思わなかった。
●FCはルーカスとササをツートップに、中盤は左に馬場、右にノリオ、ボランチに今野と梶山という4-4-2の布陣だった。試合はまず5分、金沢の左からのクロスにササがダイビング・ヘッドを決めてデビュー戦で初得点。その後は互いに決め手を欠く拮抗した試合になったが、39分、ポンテからのパスを受けた永井に決められ同点となって前半を折り返す。
●後半に入ってもFCは慣れない布陣でなかなか攻撃のリズムが出ず、次第に防戦一方の展開になる。54分にはポンテに見事なミドルを決められ1-2に。終盤ササを下げ、石川を投入して4-2-3-1に戻したことから攻撃の足がかりをつかんだものの得点に至らず、結局そのまま痛い敗戦を喫した。
●ササは最初の得点は見事だったが、その後ルーカスとのコンビが今ひとつで存在感はなかった。ルーカスが一人でポストをやり持ち上がるのだがトップ下がだれもいないので絡む存在がなくつながらない。梶山と今野だったらもうちょっと梶山が前でやってもよかったと思うが梶山も今ひとつだった。
●これに対して馬場はよかった。僕はこれまで概して馬場には厳しかったが、今日の馬場はよかった。特に中盤でのプレス、ボールへの執念が光った。こういう汚れ仕事をきちんとやってこそのファンタジスタではないかと思う訳だね、うん。攻撃ではあまりいいところがなかったけど、選手としてひとつ成長したのではないかと思う。ノリオもゴールへの意識がはっきりしていてよかったが、いかんせんプレーが荒っぽい。ノリオに精度とか求めるのは酷なのか…。
●浦和はやっぱりポンテがよかったな。今日はポンテにやられた。アレックスがベンチ・スタート、達也は休みという状況だったが、エメが抜けたことで逆にすごくしっかりまとまってきたと思う。エメもたぶん辞め時だったんだろうと思う。
●あと、今日は主審の上川さんの笛がひどかった。取るファウルと取らないファウル、カードを出すプレーと出さないプレーの基準がメチャクチャで、クリティカルなプレーが全然見えていなかったと思う。別にジャッジのせいで負けたとは思わないけど、非常にフラストレーションのたまる納得感のないジャッジだった。あれで国際審判がつとまるのか。
●採点。
土肥(3)、加地(5)、ジャーン(4.5)、茂庭(4.5)、金沢(5)、今野(4.5)、梶山(5.5)、鈴木(4.5)、馬場(4)、ルーカス(4)、ササ(4.5)
●Jリーグでは他にも柏にレバークーゼンのフランサが、そして神戸にはグラードバッハのウリッヒが加入している。ウリッヒはイヴォという登録名のようだ。なんでウリッヒじゃダメなんだろ。マリッチはトミスラフ・マリッチが本名だと思うが、登録名はトミー・マリッチだって。ウリッヒは今日の神戸×名古屋に出ていたようだが活躍したかどうかは不明。それにしてもウリッヒのFW登録はちょっとないだろ。
●て訳で、浦和は遠くて疲れたが、まあ、行きも帰りも電車は座れたのでよかった。むしろ疲れたのは行き帰りの移動じゃなくて試合内容ですから、残念。
●ドイツではこの週末はDFBポカールが行われておりリーグ戦は休み。今のところ2部のアーレンがレギオナルリーガのエアフルトに負けた以外、順当に1部、2部のクラブが勝っている様子だ。我がグラードバッハはフェアバンズリーガ(確か5部)のFCクッツホフと明日戦うことになっている。エルバーが先発と言われているようだ。
●水曜日にはワールドカップ最終予選の日本×イランがあった。どっちも出場権を獲得している国ではあるが、意地もあってまともな試合だったと思う。何より加地がゴールを決めたのが大笑いだった。ごっつぁんではあるけど、ああいうのをきちんと決めるというのも大事なこと。今日は今いちだったけど、コンフェデではヨーロッパの関係者の評価も高かったらしい。加地がヨーロッパ移籍とかしたら腹抱えて笑うね、嬉しすぎて。
●同じ日、オランダ×ドイツという親善試合もあり、2-2の引き分けに終わった。オランダはロッベンの2得点。バラックとアザモアの得点で追いついたが内容は今ひとつだった様子。尚、この試合からワールドカップまで、ドイツ代表は背番号を選手ごとに固定することにしたらしい。それにしてもマカーイが控えのオランダ代表ってすごいなあ。

■2005年8月13日(土)  【ブンデスリーガ第2節 グラードバッハ×ヴォルフスブルグ

●この試合、Jスポーツでの中継も「bundesliga.de」でのウェブ・ラジオ単独中継もなく、ウェブ・ラジオでのコンファレンス中継とティッカーだけの観戦。Jスポーツではレバークーゼン×バイエルンとビーレフェルド×HSVを生でやっていたので、テレビを切り替えて見ながらパソコンに駆け寄って経過を確認するという三元フォロー状態で何が何だかよく分からなかった。
●グラードバッハは開幕戦を0-3で落としてのホーム初戦、次節はシャルケが相手ということもあって何としても勝ちたい試合。先週の試合でケガをしたヘルヴェクに代えてゼ・アントニオを起用した他は先週と同じメンバーで臨んだ。一方のヴォルフスブルグは昨季前半グラードバッハで指揮をとったホルガー・ファッハが監督。ダレッサンドロを中心に、シャルケから獲得したハンケとクリモヴィッツのツートップである。
●試合は序盤からグラードバッハが押し気味の展開となったが、グラードバッハはボールを支配するものの攻めにアイデアを欠いて得点できない。41分、ヴォルフスブルグにボールを奪われるとクリモヴィッツにサイド突破を許し、クロスにハンケが合わせて先制点を奪われてしまう。この直後にクリモヴィッツがオフサイドの判定に抗議したため退場となったが、前半はそのまま0-1で折り返した。
●後半に入ってもグラードバッハは10人のヴォルフスブルグを攻めあぐねる。64分にはスヴェルコスとブロイヒに代えて新加入のエル・ファキリとアマチュアのカストラティを、79分にはクルーゲに代えてエルバーを投入して1点を取りに行くが守備的なヴォルフスブルグを崩せない。このまま試合終了かと思われたロスタイム、敵ペナルティ・エリア際でボールを持ったベゲルンドが右足でシュート、これが決まってグラードバッハはラスト・ミニッツでの勝ち点1を手にした。
●ホルスト・ケッペル監督談話。
「最終的にはこの結果に満足しなければいけないだろう。最初の35分間我々は非常に力が入っていたし、前半だけで16本ものコーナーキックがあったが、そこからはっきりしたチャンスを作ることができなかった。それが我々に欠けているものでありそれは分かっている。退場があった後は、観客には気に入らないだろうが少し我慢して後ろでボールを回さねばならない。しっかりプレスをかけるかけるべきだがそういう試合ではなかった。結局満足はできないが、0-1で終わる可能性もあった。もっと苦い結果でもあり得た訳だ。我々はもっとしっかり働いてより以上のことをしなければならない」
●来週からはJリーグも再開だ。

■2005年8月6日(土)  【ブンデスリーガ第1節 バイエルン×グラードバッハ

●バイエルン×グラードバッハの試合は、開幕戦として特別に金曜日の夜に開催された。バイエルンの新本拠地として建設されたアリアンツ・アレーナのこけら落としでもあった。グラードバッハは新戦力としてPSVから獲得したベゲルンドを右SBに、同じく新加入のデンマーク代表ヘルヴェクをCBに起用した他、シャルケから移籍のアウデ・カンプフイスもボランチで先発した。エルバーはまだ90分は無理とのことでベンチスタートとなった。
●Jスポーツでも生中継があったが、さすがに時間が時間(日本時間深夜3:30キックオフ)なので録画して見た。試合は序盤こそ立ち上がりの遅いバイエルンを相手にグラードバッハが健闘、ボールを支配して何度かチャンスを迎えるが得点に至らず。バイエルンは徐々に調子を上げ、28分、サンタ・クルスのパスを受けたハーグリーヴスが冷静に決めて0-1。このワンチャンスを逃さないところはさすがにバイエルンだ。
●グラードバッハはその後も果敢に攻め、43分にはイスマエルが2枚目のイエローで退場となり、そのファウルでもらったノイヴィルのFKが鋭く枠に飛んだがカーンにセーブされゴールを決めることができない。後半に入るとバイエルンがサリハミジッチとダイスラーに代わってリザラズとカリミを投入、試合の主導権は次第にバイエルンに移り、終盤にはマカーイに二度に渡って裏に抜けられ0-3となって試合は決まってしまった。エルバーは72分からブロイヒに代わって出場したが決定的な働きはできなかった。
●まあ、アウェイのバイエルン戦だしある程度仕方のない敗戦だろう。いくつかチャンスも作れており特に前半の戦いは悪くなかった。終盤の2失点は前がかりになった時間帯のカウンターで、グラードバッハの拙守というよりはパスを出したイェレミースとかきちんと決めたマカーイの実力ということだろう。ただ、グラードバッハは前線にターゲットになるFWがおらず攻撃が単調になりがち。エルバーの本格復帰に期待したい。
●ホルスト・ケッペル監督談話。
「どちらに転ぶかきわどい試合だった。同点にするチャンスはあった。結果には少々がっかりしている。3-0という結果は試合内容そのものよりはひどく聞こえるね。結果を別にすれば楽しい経験だった」
●開幕なのでサービスでフェリックス・マガート監督の談話も訳しておこう。
「非常に満足している。開幕戦は特にホームではいつも難しいものだ。もっとリードしているべき試合だった。2-0になるまでは試合はどうなるか分からず心地が悪かった。10人で守らなければならなくなったがそれをしっかりやりとげたということ。11人いればバイエルンのファンもこんなにイライラしなくてすんだだろう。2-0になって救われた」
●さて、第1節残りの8試合は今日と明日に分けて行われる。注目は昇格を果たしたケルンとマインツ、それから日曜日は同じく昇格組のフランクフルトとレバークーゼンの試合だろう。HSV×ニュルンベルグ、デュイスブルグ×VfBなんてカードをわざわざ極東で中継するJスポーツのセンスを疑う。
●アリアンツ・アレーナのベンチの椅子が、ルフトハンザの機内椅子だったのが笑った。あのグレーのシートにはよく座った。

■2005年8月3日(水)  【東アジア選手権 日本×中国

●がんばったけどチャンスを決めきれなかったのが残念だったな。引き分けでは意味のない試合だということは分かってるんだろうけど。僕としては茂庭の上がりというふだん見られないものが見られて大笑いだった。その上、得点まで決めてくれたんだから言うことなしだろう。村井を追い越してオーバーラップする茂庭。中盤でボールをキープする茂庭。ジーコ監督って加地や茂庭で遊んでるとしか思えないな。
●こないだの北朝鮮との試合よりはよかったと思うけど。日本のBチーム相手に2点先行しながら追いつかれて勝ち点2を失った中国もご苦労だった。まあ、ヨーロッパのクラブがどうやったって選手をリリースする訳もないこんな時期にやっている中途半端な国際大会ではあっても、出るからにはタイトルを狙うべきだろう。アジア・カップに優勝してコンフェデに出た日本ならなおさら。
●セルジオ越後、一段と愚痴っぽくなってるよな。聞いてると文句ばっかりで暗い気分になるので黙っていて欲しい。それが聞きたくてテレビを見ている訳じゃないんだから。
●イヴォ・ウリッヒの神戸移籍は取りやめになったらしい。ところがレバークーゼンのフランサがなんと柏に。移籍金2.5百万ユーロって、そんなカネあんのか。レバークーゼンからはポンテも浦和に移籍して背番号10をつけるようだ。一方、浦和にいたアルパイはケルンに移籍した。今週の金曜日にはバイエルン×グラードバッハでブンデスリーガが開幕する。
●ところでJリーグの日程ってどうしてこうデタラメなのか。今年はまず3月初めに開幕して2試合したと思ったら3週間休み、4月から5月中旬までの6週間に10試合をこなしたら今度は7週間休み、7月は3週間に6試合を詰めこみ、その次は4週間休み。さすがにその後は8月下旬から12月までほぼ毎週試合がある訳だが、これでは盛り上がらないだろう。さっさと夏開幕、年末年始にウィンターブレイク、5月終了というスケジュールに改めて欲しい。



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