logo ホーム&アウェイ 2005年4月


■2005年4月28日(木)  【Jリーグ第8節 FC東京×柏

●平日19:00に調布に集合、は正直つらい。飛田給の駅に降りたのが19:45。でも、こんな時間に行くのは僕ひとりだろうと思っていたら、ゾロゾロとたくさんの人が各駅停車から降りてきたので驚いた。しかもみんな走る。すごいなあ、平日の夜開催で、キックオフに間に合わなくても途中からでも見に来る人がこんなにいるんだ。ちょっと嬉しくなった。
●で、試合は後半から見たんだけど、メロメロだった。柏の早いつぶしに全然ボールをキープできずズルズル下がる一方。中盤のヤバいエリアでボールを奪われてそのまま数本のパス交換から速攻を受け、ヒヤッとする場面も何度かあった。何度かチャンスはあったものの決めきれず、2点目を取られてからはボールを持っても攻めあぐねる状態が続いた。正直勝てる気がしなかった。
●今日は茂庭がCBに復帰したものの、加地はまだ療養中で右SBには迫井。守備に徹するのか上がるのかの判断が甘く、石川ともなかなか合わない。こうして見てみると、やはり石川が生きるのは加地がいてこそという部分は確かにある。負け始めたのも加地がケガしてからだし、藤田も休んでいるので苦しい。早く加地君復帰してくれないかなあ。
●結果は0-2。後半しか見てないので採点は見送り。これで4連敗とちょっと不甲斐ない。試合後もブーイングを浴びていたが今日の試合ぶりでは仕方ないだろう。平日の夜にスーツ姿のサラリーマン多数を含め18,000人ものサポーターに見に来てもらいながら見せるような試合ではなかった。次は日曜日の大分戦。アウェイだけどこれ以上連敗はできない。引き分けでも足りない。
●ああ、ところで日曜日のニュルンベルグ×グラードバッハは0-0だった。エルバーはトレーニングに一部参加したものの、VfB戦のベンチ入りはまだ時期尚早らしい。プレッチはクラブと裁判沙汰になっており解雇、デモとハウスヴァイラーもプロチーム復帰はないようだ。来季の監督にはエリック・ゲレッツやウヴェ・ラポルダーの名前が挙がっているらしいが、それよりまず残留だろう。僕としてはラポルダーを熱望するけどね。

■2005年4月24日(日)  【ブンデスリーガ第30節 ヘルタ×シャルケ他

●せっかく生で見ていたのにいきなりヘルタが先制、その後いったん追いついたもののポウルセンが退場になって勝ち越され、あとはバタバタした試合になってしまった。途中からアホらしくなってバイエルン×ボッフムを見ていたが、こちらも寂しい試合でバイエルンが3-1と完勝。この結果、首位バイエルンと2位シャルケの勝ち点差は9に広がってしまった。
●来節バイエルンが勝つと事実上バイエルンの優勝が決まることになる。チャンピオンズ・リーグへのフリー出場権を賭けた2位、3位争いはシャルケとVfB、UEFAカップ出場権を得られる4位、5位争いはヘルタ、ブレーメン、HSVの3チームに絞られたと言っていいだろう。降格はフライブルグがほぼ当確。残り二つの椅子をロストック、ボッフム、グラードバッハ、マインツ、ニュルンベルグで争う。
●一方二部の方ではデュイスブルグとケルンがほぼ昇格しそうな勢い。最後の切符はフランクフルトか1860、場合によってはアーヘンやアウエ、フュルトにもチャンスがあるかもしれない。二部からレギオナルへの降格は混戦、レギオナルから二部への昇格は、北がパダボーン、ブラウンシュヴァイク、オスナブリュック、リューベックの争い、南はキッカーズ・オフェンバッハが当確であとひとつはまだ分からない状態。オフェンバッハといえば一度マンハイムが騒乱事件起こさなかったっけ。
●わがSVヴァルドホフ・マンハイムはオーバーリーガのバーデン・ヴュルテンベルグで中位をキープしており来季もオーバーリーガだろう。早くせめてレギオナルに昇格して欲しいのだが…。
●忘れていたがグラードバッハは今夜ニュルンベルグと残留を賭けた重要な一戦。ケッペル監督の下でアウェイとはいえ何とか勝ち点3を持って帰って欲しい。せっかくボッフムがバイエルンに負けてくれているし。

■2005年4月23日(土)  【Jリーグ第7節 ガンバ大阪×FC東京

●2連敗中のFC東京はアウェイでガンバ大阪と対戦した。ここ2試合不甲斐ない戦いだっただけに、アウェイとはいえ勝ち点を持って帰りたい試合だったが、結果は3-5…。後半に入ってからは激しい撃ち合いの大味な展開になってしまったが、つぶやきシローにハットトリックを決められ、オウンゴールの献上もあって3連敗を喫してしまった。救いは3点取れたことか…。
●この試合、加地の代わりに右SBに前田、茂庭のいないCBには増嶋と、前節と同じDFではあったが、中盤は再び今野、宮沢、栗澤に戻した。増嶋は一所懸命やっていたとは思うがやっぱり茂庭と比べると見劣りしてしまう。今日はちょっと空回りしていたと思う。つぶやきにあんなに簡単にシュート撃たれちゃいかんだろ。あれはつぶやきが上手かったのかなあ。まあ、3点取ってるのに5点取られて負けてるんだから守備に問題があったことは事実。
●残り15分で2点ビハインドとかになると、それでも何とかしてくれるという気がしなくなってくるのがFCの怖くないところであり、先制して調子に乗ってるときはいいが、追いつめられると脆い。どんなゴールでもいいから押しこんで同点にとか、そういうがめつさがあまり感じられなくてすごく分かりやすい。タイトルを狙うクラブなら、局面によってはもうちょっと強引でもいいと思う。
●次の試合は28日。連休前とはいえ普通の木曜日である。ホームなので見に行きたくはあるのだが。どうかなあ。
●ブンデスリーガ、グラードバッハは日曜日開催。今夜はヘルタ×シャルケを生中継で見ようと思う。バイエルン×ボッフムなんか見ても面白くないもんな。
●今日は「ベルンの奇蹟」という映画を見てきた。1954年のワールドカップを題材にした映画で、ドイツサッカーが好きな人ならきっと楽しめるはず。本質は家族ドラマなんだけど、サッカーというものがドイツ人の生活にどれだけ深く根づいているか、サッカーというものを通じてどんな素晴らしいことが起こり得るかということが手に取るように分かる。戦争に負け、傷ついたドイツ人のプライドを取り戻す過程でサッカーがどれだけ大きな役割を果たしたかということも。この欄を読んでいる人には是非勧めたい映画だ。
●この映画に推薦のコメントを寄せている人たちのラインナップが笑える。フランツ・ベッケンバウアー、ルディ・フェラーはともかくとして、エヴァルド・リーネン、ライナー・カルムント、ヴィニ・シェーファー…、って、ドイツ人には分かるけど日本の映画ファンには何者だか分からないんじゃないか。特にエヴァルド・リーネンとかな。それにルディ・フェラーはもう代表監督じゃないし、カルムントだってもうレバークーゼンのマネージャーじゃないぞ。

■2005年4月18日(月)  【速報、アドフォカート監督辞任

●心あるグラードバッハ・ファンには朗報だ。アドフォカート監督が辞任した。ここ5試合勝ち星がなく、今節も残留争いの相手であるマインツにホームで1-0とリードしながらロスタイムの失点で引き分けるという不甲斐ない戦いぶりにファンの不満も高まっていた。日曜日の試合でボッフムが勝ったため降格圏との勝ち点差もついに1にまで縮小してしまい、監督も辞任を余儀なくされたと言うべきだろう。
●今季の残りはアマチュアの監督だったホルスト・ケッペルが指揮を執ることになる。ケッペルはファッハ監督を解任してアドフォカート監督が就任するまでの間にも1試合ベンチに座ったことがあるが、このときはバイエルン相手に2-0で完勝している。今季は何とか残り5試合がんばって残留し、来季はクラウス・トップメラーかウヴェ・ラポルダーでどうだろうか。
●それにしても18試合指揮してわずか4勝で勝ち点18。冬休みには大枚を投じてケラー、ベーメ、ソンク、エルバーらを獲得したが状況は改善しなかった。ファンの間では既に人気も地に落ちており(初めから人気はなかったかもしれない)、最近では「殺すぞ」という脅迫まで受けていたと言う。それにしてもそうやってかき集めてしまった中途半端に豪華な陣容をいったいどうするんだ、ホッホシュテターよ。何よりもまずデモをプロのチームに戻せ。
●アドフォカート監督談話。
「現在の状況ではチームがしっかりすることが何より優先だ。私が辞めることでクラブとチームへのプレッシャーを軽くすることができると思っているし、それによってボルッシアが残留を達成するためのキック・オフができることを願っている」。

■2005年4月17日(日)  【ブンデスリーガ第29節 グラードバッハ×マインツ

●グラードバッハはホームでマインツと対戦、51分にノイヴィルのフリーキックで先制したが、そのまま勝ちきるかと思ったロスタイムにまさかの失点を喫し、痛い勝ち点2を失うこととなった。残留争いの直接の相手との対戦であり、この後の対戦相手がニュルンベルグ、VfB、HSV、ヘルタ、レバークーゼンと続くことを考えても、この試合と次のニュルンベルグ戦は何が何でも勝っておくべき試合だったのだが。
●実際にもほとんど勝てていた試合であり、このロスタイムの失点、引き分けは痛すぎ。降格圏とは勝ち点差4の15位だが、16位のボッフムが今日勝つと勝ち点差はわずか1になってしまう。今季あと5試合を残して残留争いは引き続き厳しい状況である。こういう思いをしなくていいように監督を代えてウィンターブレイクに気が触れたような補強をしたのではなかったのか。グラードバッハ首脳による試合後の緊急ミーティングでは「引き続きこのまま行く」ことを確認したらしいが。
●ディック・アドフォカート監督談話。
「今日は我々の日ではなかった。とてもひどい試合をしてしまった。マインツが勝ち点1を拾ったのは妥当だ。最後の最後に取りこぼしたのはこれでもう2試合めだ。大変失望した」。こっちも失望したよ。
●あまり気は進まないが上位の結果も一応確認しておこう。ハノーファー×バイエルンはバイエルンが90分のハーグリーヴスのゴールで勝った。もうちょっとでスコアレス・ドローになりそうだったが、87分に交替で入ったハーグリーヴスが得点してしまった。この辺がバイエルンの嫌われる原因である。バイエルン・ファン以外のすべてのドイツ人は結果を見てがっかりしたに違いない。
●一方、2位のシャルケはHSVに、3位のVfBはロストックに負け、これで首位バイエルンと2位シャルケの勝ち点差は6に開いてしまった。バイエルンはこの後の対戦相手がボッフム、ラウテルン、マインツ、ニュルンベルグ、VfBと下位が中心。逆にシャルケはヘルタ、レバークーゼン、ビーレフェルド、BVB、フライブルグと結構上位との対戦が残っている。シャルケには是非2000/2001シーズンの雪辱を果たして欲しい。まだ行けるぞ。

■2005年4月16日(土)  【Jリーグ第6節 FC東京×さいたま(浦)

●相手がさいたまということで混むだろうと思ってやや早めに家を出た。飛田給の駅から結構な人出で、警察車両が何台も路上駐車している。さすがに因縁の対決というか注目の一戦ということか。別にヨーロッパじゃないんだからサポーターどうしが激しく衝突して市街戦になる訳でもないんだろうけど。かつてオーバーハウゼン×マンハイムの試合(2002年3月31日)で機動隊がマンハイムのサポーターを囲む中で応援したことをちょっと思い出した。
●味スタはざっと見たところ8割の入り(40,000人)、さいたまのサポーターが半分弱混じっている。こいつらの応援がうるさくてこっちが歌う「You'll...」だって聞こえない。迷惑である。よその家なんだから少しくらいは気を遣って静かにして欲しいものだ。まあ、いつものことだから仕方ないけどさ。シーズンのすべり出しに失敗してるし、ナビスコ決勝でやられた相手だからテンションが高まってんだろ。
●さて、試合結果はどこか別のサイトで確認してもらうとして、結論から言うとやはりこの試合の問題は点が取れなかったことに尽きると思う。茂庭、加地、藤山、藤田が怪我で使えず、前田を右に、増嶋を中央に置いた4バックで試合に臨んだ訳だが、彼らはよくやっていたと思う。2失点めはセットプレーだし、1失点めはエメに渡る前に何とかすべきボールだったと思うけど、それ以外は土肥も含め最後までモラル高くさいたまの攻撃を抑えていた。
●むしろ問題は前の方で、さいたまもトゥーリオ、ネネ、アルパイを欠いていることを考えれば、とにかく取られた以上の点を取って勝つというのがこの試合の基本的な考え方だったはずだが、1点も取れなかったのだからどうしようもない。ルーカスは動きにキレがなかった。石川はプレーが独善的で、思い切りがいいというより荒っぽさが目立った。戸田は3人の中では最もがんばっていたと思うが、やっぱり戸田にダイレクト・ボレーとかそういう華やかなことを期待しちゃいかんのだろう。
●浅利は与えられた役割は果たしていたし、今野は相変わらず素晴らしい働きをしていたが、今日はいかんせん前線との連携がよろしくなく、みんなそれぞれにガリガリがんばっているのだがうまくつながらないというもどかしい試合だった。後半開始早々の失点、残り15分での追加点と、時間帯も悪すぎた。0-2になった試合を残り15分で何とかできる気があんまりしないのは水曜日と同じ。たぶん相手にしても怖さみたいなものは感じてないんじゃないか。調子づかせなければ大丈夫、みたいな感じでさ。
●採点を。
土肥(3)、前田(4)、ジャーン(4.5)、増嶋(4.5)、金沢(4)、浅利(4.5)、今野(3.5)、栗澤(4)、石川(5)、戸田(4.5)、ルーカス(5)
採点はkicker方式。
●グラードバッハは現在マインツと試合中。ウェブ・ラジオで実況を聴いてるけどまだ0-0。

■2005年4月15日(金)  【Jリーグ第5節 名古屋×FC東京

●結果を見たり聞いたりしてしまわないように会社から帰って、録画しておいた中継を見たが…。何といっても痛かったのはルーカスのPKを止められたことだった。あれが入っていれば流れは全然違っていたと思うんだけど、結局、アウェイということもあってか、あれを境に随分受けに回ってしまったように見えた。失点も苦しい時間帯だったし。石川は加地がいないと機能しないみたいだし。
●先に失点してしまうと残り10分とかから追いつくような気があんまりしないところがまだまだ弱いよな。まあ、いつかは負けるんだから最少失点でのこの1敗は仕方ないとしても、問題はこのままズルズル後退するか、明日のさいたま(浦)戦で踏ん張れるかということに尽きると思う。さいたま(浦)とは相性は悪くないはずだが、彼らもここまで結果が出ておらず必死で来るだろうから簡単には勝てないぞ。
●それに加地に続いてこの日の試合で藤山が負傷、茂庭も明日は無理らしいということでDFが超ピンチの状態だ。金沢も実はしんどそうだし、藤田はちょっと前から怪我してるし、増嶋、ジャーンのCBに右SB前田、左SBノリオというすごいDFになる可能性もあるとか。明日は珍しい試合が見られるかもしれない。増嶋にはしっかりがんばって欲しいな。ここで結果を残さないと。藤田なんか絶好のチャンスだったのに可哀想だな。
●ところで6月にユベントスが来日し、FCと対戦するらしい。7月にはボカ・ジュニアーズともやるそうで、まあ、どっちも平日なんで見に行く気は初めからないけど、一昨年のレアル・マドリッド、昨年のASローマに続きなかなか豪華なマッチメイクだよな。グラードバッハも来日してFCとやらないかな。そのときはもちろんグラードバッハの応援するけど。
●さて、そのグラードバッハだが、明日はホームでマインツと。毎回書いているのでアレだが、是が非でも勝つしかない試合である。幸い先週に続きウェブ・ラジオで中継があるので明日は22:30からコンピュータにかじりつかないと。
●「kicker」によればグラードバッハは会員の数が昨季からほぼ倍になって26,000人、スポンサーが昨季の175社から333社へ、スポンサーからの収入も930万ユーロから1,760万ユーロへと商売的にはすごい勢いで成長しているらしい。観客も平均して5万人くらい入ってるらしいし、あとはしっかりサッカーをするだけだな、アドフォカート。BVBとの契約が切れるエヴァニルソンに色目を使っているらしいが。

■2005年4月10日(日)  【Jリーグ第4節 FC東京×磐田、ブンデスリーガ第28節 バイエルン×グラードバッハ

●まずは今日見に行ったFC東京×磐田の試合から。磐田はここ5年ほど一度も勝っていない相手であり、これまでの対戦成績は1勝1分8敗…。とはいえ昨年のホームではスコアレスながら引き分けに持ち込み勝ち点1を上げており、現在のチームの勢いを考えてもそろそろ磐田に勝つべき時が来たというべき一戦ではあった。
●天気もよかったせいか浮かれて出てきた人々で味スタは32,000人の入り。ビールが美味い。試合は中盤で激しくぶつかり合う厳しい展開だったが、基本的にFCが優勢に試合を進めていたと思う。しつこくいやらしい試合運びを得意とする磐田にシンプルに立ち向かい、いくつかのピンチも耐えに耐えて0-0のまま迎えた終盤85分、敵ゴール前でのこぼれ球を栗澤が豪快に蹴りこんで1-0としそのまま勝ちきった。
●最後まで高いモラルでボールを追い続け、終始受けに回らず自分たちのスタイルを貫いたことが最終的に得点を呼びこんだんだと思う。去年のナビスコ決勝に勝るとも劣らないほど嬉しい勝利だった。この試合をスコアレス・ドローで終えるかどんな勝ち方でもいいからとにかく勝つのか、その辺の違いが長いシーズンの中で差のついてくる部分だろうし、それを栗澤のファイン・ゴールで勝てたのだから意味のある1勝だった。
●特によかったのは今野、栗澤、宮沢の中盤。そして磐田を0点に押さえたジャーン、茂庭のセンターバックも安定していた。あと、戸田の貢献は大きかったと思う。石川は悪くなかったけどちょっと大雑把なところが出てたような気がした。まあ、ヤツはあれでいいのかもしれないけど。
●採点を。
土肥(3)、加地(4)、ジャーン(3)、茂庭(3)、金沢(3.5)、今野(2.5)、宮沢(3.5)、栗澤(3)、石川(3.5)、戸田(3)、ルーカス(4)
採点はkicker方式。
●この結果FC東京は首位をキープ。4試合して3勝1分は胸を張って「首位」と言っても恥ずかしくない数字だろう。今週は英国週間ということで水曜日にアウェイで名古屋と、週末にはホームで浦和と、それぞれ厳しい試合が控えているが、ここで勝ち点4以上を上積みしてゴールデンウィーク・シリーズに突入できれば結構面白いことになるかもしれない。
●さて、ブンデスリーガ、バイエルン×グラードバッハは2-1でバイエルンの完勝に終わった。この試合、前半を0-0でしのぎきったグラードバッハが65分、ウリッヒのヘディングで先制。ウェブラジオで中継を聴いていた僕は小躍りしながら家の中を走りまわってしまったが、その1分後にはゼ・ロベルトに持ちこまれたボールをショルが決めて同点。この後ムーアが2枚目のイエローをもらって退場し、こうなるとあとは勝ち点1を死守するだけの戦いになる訳だが、バイエルンがそんな甘い考えを許してくれる訳もなく、84分にバラックにやられて沈んでしまった。
●これによってグラードバッハは降格圏である16位のボッフムとの勝ち点差が3に縮小。これはヤバい。一方バイエルンは2位シャルケに勝ち点差3をつけた。せめて引き分けたかったし、それができる試合だったのではないかと思われるだけに残念。いよいよ残留争いも涼しい顔をしている訳に行かなくなってきた。
●ディック・アドフォカート監督談話。「失望は大きい。バイエルンに負けても普通ならば仕方ないと考えるところだが、今日の我々は、リードするまでそれ以上のものを持って帰れる可能性があった。しかしその後で問題が発生してしまった。クレイグ・ムーアの退場は何もかもを変えてしまった。非常に大きなチャンスがあったのに逃してしまった」。
●ところでアドフォカート監督は、プレッチ、デモ、ハウスヴァイラーの3人をプロチームから外したらしい。要は戦力外通告ということだが、特にデモは僕がベケルベルグに通っていた頃からのお気に入りの選手であり、何だかもうグラードバッハも僕の好きだったグラードバッハじゃなくなっちゃったよなあ、って感じ。コーツィニーツ、クルーゲ、ウリッヒあたりが残ってくれているが、この監督の下でいつまで使ってもらえるか分からないし。それにしてもそうやって選手入れ替えて大幅な補強してそれで勝ってるんならまだしもねえ。バカバカ買い物だけして相変わらず残留争いじゃ何のためにあんたが監督になったんだと言いたい。
●「フスバルゴット」ことデモも来季はどこかよそに行ってしまうんだなあ。どうせならラポルダー監督のビーレフェルドあたりに行ってくれないだろうか。それならビーレフェルド応援するんだけど。

■2005年4月2日(土)  【Jリーグ第3節 神戸×FC東京

●ワールドカップ予選のため2週間中断していたJリーグが再開、FC東京はアウェイで神戸と対戦した。この試合、さすがに神戸まで見に行く余裕はなかったが、さいわいJスポーツで生中継があったので16:00からテレビを見ていた。何しろ首位攻防の一戦だからな。
●試合は終始FCのペース。早いプレスから中盤でボールを奪い、ルーカスに当てて左右に散らす得意のパターンでアウェイながら主導権を握った。こぼれ球もFCが過半を押さえていたと思う。9分、宮沢がFKを壁越しに直接決めて1-0、15分には右CKのクリアボールを栗澤が再びセンタリングしたのに今野がフリーで合わせ2-0として、序盤で試合の大勢を決めてしまった。
●神戸は組立が遅く、ボールの出しどころがなくてカズ、播戸を生かせないまま後半へ。後半も攻撃的に修正した神戸をFCのDFがよくしのいでこのまま完封かと思われたが、終了間際パワープレーに出た神戸に崩され89分に1点を返された。その後もロスタイムにかけて神戸がたたみかけたが、結局、試合は2-1で終了、FCはアウェイで貴重な勝ち点3をあげ、暫定ながら首位を守った。
●この試合、流れを支配してアウェイで勝ったのはよかったが、結局得点はセットプレーからしか入らず、何度か追加点のチャンスもあったものの例によって決めきれなかったことは課題だろう。終盤、押しこまれての失点も余計だった。この試合を無失点で守るかどうかは結構重要だったような気がする。失点のシーン自体はどうしようもないものではあったと思うけど、何とか完封したい試合だった。
●これでリーグ戦3試合を終えて2勝1分、勝ち点7で暫定首位というのは立派なものだと思うが、まあ、ナビスコが今いちだったし、手放しで喜んでいられる状況でもないだろう。特に次の3節でズビロ(H)、名古屋(A)、さいたま(浦和の方、H)と厳しい試合が続くので、やっぱり欲しいときにどんな形でも点を取る力をもっとしっかり身につけないと苦しくなるだろう。
●今日は見事なFKを蹴った宮沢がよかった。ため息が出るほど素晴らしいFKだった。石川は結構ボール取られてた。ディフェンスラインは非常にしっかりしていたし、今野は相変わらず強かった。テレビなので採点は省略するけど、宮沢をほめてやりたい。
●さて、ブンデスリーガは今節いよいよ注目の天王山、グラードバッハ×ボッフムの直接対決がある。今季最も重要な試合と言っていい。何があっても勝つ。日曜開催だけど。上位ではバイエルンがアウェイでヴォルフスブルグと、シャルケはホームでニュルンベルグと対戦するけど、心配しなくてもどちらも勝つだろう。



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