logo ホーム&アウェイ 2005年3月


■2005年3月30日(水)  【ワールドカップ予選 日本×バーレーン

●オウン・ゴールだってなんだっていい。とにかく何でもいいから勝たなければならない試合だったので、これはこれでいい。こういう勝ちを拾えるということに意味があるのだ。
●とはいえ、ワールドカップ出て当然みたいな雰囲気があるのが結構怖い。確かに日本はアジア・カップで優勝した訳だが、別にアジアの中で突出した実力がある訳じゃない。ランキングはそこそこ高いけど、実際にはこれまで予選を突破してワールドカップに出たことは一度しかない。今回だって出られないことも十分あるのだということをきちんと認識しておいた方がいいんじゃないかと思う。
●土肥と加地がケガもなくクラブに戻ってこられるようでよかったが、加地は2試合フルに出てるので、週末の神戸戦は休んでもらって藤田でいいかなと思う。それにしてもあのポジションでやるなら加地より石川を呼んだ方がいいんじゃないのか。てかなんでジーコ監督は加地君をそんなに気に入ってるんだろな。加地が今の日本で右サイドの第一人者だと思ってる人はきっと少ないぞ。
●そういえばドイツ代表が週末にスロヴェニアと親善試合をしていた。アウェイながらポドルスキーのゴールで勝ったようだ。ノイヴィルも先発出場していたが、「kicker」によればカーンとポドルスキー以外はみんな4.5とか5の採点だった。この試合、ワールドカップ予選じゃないのでテレビでやってくれないのが残念。
●さて、グラードバッハは日曜日にホームでボッフムと対戦。いや、もう、第27節再注目の天王山だ。オウン・ゴールでもいいから勝ちたい。でも前節ボッフムはバカ勝ちしてるからなあ。やだなあ。そうそう、ドイツは夏時間になったので日本との時差は7時間。ウェブ・ラジオとか聴く人は時間を間違えないように。
●一方FC東京はアウェイで神戸と。ナビスコが2週続いたが再びJリーグが始まる。リーグでは1勝1分で首位をキープしているので、ここはアウェイだけど是非勝ちたい。このところ攻めながらも決定力がなく勝てない試合が続いているので、この週末はしっかり戦って欲しい。神戸まで応援には行かないけど、Jスポーツで中継があるのでそれを見ることにする。

■2005年3月26日(土)  【ワールドカップ予選 イラン×日本、ナビスコカップ予選リーグ第2節 FC東京×大分

●試合開始が10時半だと仕事の帰りも無理がなくてちょうどいい。常にこれくらいでお願いしたい。晩メシも食ってゆっくりテレビ観戦したけど、なんかもったいない試合だったな。完全に力負けしていた訳でもなくて、勝てた試合、少なくとも勝ち点は取れた試合だったと思う。イランは個人技はあっても連係とか戦略とかいうものはあまりなさそうだったし、その分、日本の方がしっかりサッカーをしている印象はあったんだけど。
●システムがどうとかよく分からないけど、そんなダメダメには見えなかった。まあ、決勝点を失ったシーンは加地君ちょっとそれはないだろうと思ったけど、センターバックが二人とも外に釣り出されてるんだから仕方ないよな。一所懸命走ってたし、中田とのコンビネーションも悪くはなかったんじゃないか。それより中村が消えてたと思う。たまに出てきたらボール取られるし。玉田も高原も今ひとつだったし。福西も1点取るまでは消えてなかったか?
●まあ、何にしてもアウェイでイランに負けるのは仕方ないだろう。いちばんクリティカルな試合はこれですんだ訳だし、残りの試合を全部勝つつもりでやるしかないんだから状況はシンプルだってことだな。
●ところで国内の代表戦はもっと地方で行うべきだと思うがいかがか。ざっと数えたところ、ジーコ監督就任以来、国内で行われた代表戦25試合のうち、埼玉と横浜と国立で19試合。あとは静岡、鹿島、大阪、新潟、広島、大分で1試合ずつ。警備の問題とかいろいろあるのかもしれないけど、代表戦は毎試合各地方を順番に持ち回るべきだと思う。せっかくワールドカップで日本中に巨大なスタジアムを造りまくったんだから使わないともったいないだろう。国立なんてもう償却してるんだし。味スタだって使ってくれよ〜。
●さて、今日のFC東京×大分、天気はよかったが日陰はかなり冷える。相手が大分ということもあってアウェイ側はガラガラ、ホーム側もかなり空席が目立つのんびりしたムードの試合だった。FCは圧倒的にボールを支配、勢いに乗って攻めたが得点をあげることができない。前半終了間際の敵の退場でひとり多くなったにもかかわらず、後半は引き気味の敵を攻めあぐね、局面を打開できないもどかしい展開となった。
●結局そのまま目立った工夫もなくスコアレスで試合は終了、ナビスコは2試合を消化して1敗1分という寂しい結果となった。19本のシュートを放ち、12本のコーナーキックを得ながらも決定力、打開力がなく、ホームでこの結果は情けない。試合終了後も観客席からは激しいブーイングが浴びせられていた。この日の収穫は移籍後初めて先発した藤田が悪くない動きを見せたことと梶山の復帰だろうか。
●藤田は積極的に前に出て石川ともからんでいた。加地とポジションがかぶるので起用が難しいが、ナビスコは加地が抜けることも多いだろうし、右サイドの選択肢として計算できる選手が1枚増えたのは嬉しい。おそらく右サイドの上がりめでも使えるんじゃないかな。宮沢は開幕戦がよかっただけに期待しているが今日もそれほどの冴えはなかった。奮起を期待したい。せっかく16番のユニ買ったんだからさ。
●採点は以下の通り。

塩田(3.5) 藤田(4) ジャーン(4) 茂庭(3.5) 金沢(4) 今野(4) 栗澤(4.5) 宮沢(4.5) 石川(4.5) 戸田(5) ルーカス(4)

尚、採点は「kicker」式で、最高が「1」、最低が「5」、特に動きの悪いときは「5.5」から「6」がつくこともある。

■2005年3月21日(月)  【ブンデスリーガ第26節 マインツ×シャルケ

●祝日だったので、昨夜録画しておいたマインツ×シャルケを見た。結果を確認しないで見たのだが、それに値する試合だったと思う。結論を先にいうとマインツが2-1で勝った訳だが、とにかくマインツのモラルの高さが素晴らしかった。開始直後(22秒)に先行し、そのまま前半を折り返したが、70分に痛恨のPKで同点に追いつかれてしまう。やっぱりダメかとだれもが思ったが79分に勝ち越して、そこから最後まで何とか持ちこたえた。
●パスもしっかりつながり、中盤での競り合いにも気合いが入っていた。シーズン前半、快進撃を続けていたときのマジックを見るようだった。試合終了後、クロップ監督が選手と一緒になってラオーラをやっているのを見て泣きそうになった人も多いのではないだろうか。スタジアムの雰囲気もよかった。ベケルベルグがなくなった今では、ああいう規模の親密なスタジアムで試合のできるマインツがうらやましい。
●僕としては優勝争いとしてバイエルンの対抗馬であるシャルケには勝ってもらわねばならないと思いつつ見始めたが、知らないうちにマインツを応援していた。シャルケはこの敗戦のおかげで首位バイエルンとは得失点差の2位に後退。優勝争いは再び混沌としてしまった。しかもマインツは残留争いの中で息を吹き返しちゃうし、冷静に考えればやはりシャルケに勝ってもらうべき試合だったのだが…。
●さて、次の週末はインターナショナル・マッチ・デイのためブンデスリーガはお休みである。ドイツ代表は26日にスロヴェニアと対戦することになっており、メンバーは既に発表されている。何といっても我らがオリバー・ノイヴィルが代表に復帰したのが嬉しい。ほぼ1年ぶりの代表である。シーズン後半に入ってゴールから遠ざかっているとはいえ、調子は悪くない。他にはチェルシーのフートが召集されている。
●尚、10月に予定されていたドイツ×日本の親善試合はどうも取りやめになったようだ。ドイツは中国とやることになったらしい。

■2005年3月20日(日)  【ブンデスリーガ第26節 ハノーファー×グラードバッハ

●一所懸命投票した甲斐があってウェブ・ラジオの中継があったこの試合、グラードバッハは2試合続けてのアウェイ。それにしてもウェブ・ラジオのアナウンサーよ、何かといえば「アウェイで最も弱いチーム」と枕詞をつけるのはやめてくれ。分かってるから。今季まだアウェイで1勝もしてないのは事実だけどさ、そんなにことあるごとに言わなくてもいいって。
●前半はパッとしないハノーファーを相手に、グラードバッハが押し気味に試合を進め、31分にはベーメからのパスを受けたスヴェルコスがゴールを決めて先制、1-0とリードして折り返した。しかし、ハノーファーは後半から投入したシュタイナーとカウフマンが当たり、グラードバッハは59分、73分と立て続けに失点を喫して逆転を許してしまう。グラードバッハの反撃も不発に終わり、今期初のアウェイ勝利かと思わせた試合も、終わってみれば結局1-2の完敗だった
●これでまたグラードバッハはUIカップ争いと残留争いの中間の微妙なエリアに取り残されることになった。降格圏である16位のボッフムとの勝ち点差は6に縮まり、どこかでもう一押ししないとしんどい状況になってきた訳だ。残り8試合、まずは来週、ホームでのボッフムとの対戦。バイエルン、VfB、HSV、ヘルタ、レバークーゼンと苦しい対戦を残しているので、ボッフム、マインツ、ニュルンベルグ相手の試合には絶対に負けられない。
●アドフォカート監督談話。「我々の試合でもベストの中のひとつだった。前半は非常によい出来だったと思うが、試合は90分だ。残念ながら、前半のうちにチャンスを生かしきれなかった。後半に入ってからは2、3集中できない局面があって、ハノーファーをそれを2得点に結びつけた。結果には非常にガッカリしている」。
●ブロイヒが1860への移籍を考えてる。せっかく獲得したタレントなのにもったいないな。アドフォカート監督の構想に合わないのかもしれないけど。「本人はグラードバッハに残りたがっているがアドフォカート監督はあまり彼に期待していないようだ」とブロイヒのエージェントは言っている。ただ、移籍金は1百万ユーロらしく、1860としてはそんな金額は払えない、と。
●あと、グラードバッハはハインツを今季の残り期間スパルタ・プラハにレンタルすることを考えていたようだが、結局この話は流れ、ハインツは再びチームに合流することになった。冬の移籍期間はとっくに終わっているが、アマとして今季終わりまでレンタルできないかという裏技を考えたものの、結局リーグが許さなかったようだ。ハインツとしてはとにかくプレーできるところへ行きたかった様子。
●で、エルバーはいつになったら試合に出られるのかな。
●この他の試合では、バイエルンがロストックに1点を先行されたものの、前半のうちに追いつき、後半勝ち越して暫定首位に復帰。シャルケは今夜アウェイでマインツと。それにしてもバイエルンってかわいげのないクラブ。HSV×BVBは激しいシーソーゲームだったがBVBが勝ったようだ。Jスポーツで中継があったが、ウェブ・ラジオの方を聴いていたので録画してある。今夜のうちに見ておきたい。明日はマインツ×シャルケを見よう。

■2005年3月19日(土)  【ナビスコカップ予選リーグ第1節 柏×FC東京

●アウェイであるが一応首都圏ということで出かけることにした。もう1ヶ月ほど前からチケットもちゃんと買ってあった。だってアウェイ側のチケットって結構売り出してすぐなくなっちゃったんだもんな。その後の追加発売でメインスタンドアウェイ側を入手してこの日を楽しみにしていたのだ。
●柏は初めて。新宿から山手線で日暮里に出て、そこから常磐線の快速に乗ったが、座れたのでうとうとしているうちに着いてしまった。思っていたより近いかもしれない。でも駅から日立柏サッカー場まではかなり歩いた。20分はしっかり歩いたと思う。駅からスタジアムに向かう人の流れができているので迷うことはないが手強い道のりである。街並みは典型的な郊外都市という感じで、何となく懐かしい気持ちになる。
●さて、スタジアムはこぢんまりしている。スタジアムというよりまさに「サッカー場」といった趣。ドイツでマンハイムのアウェイ・ゲームを追いかけていたときに行ったアーヘンのチボリをちょっと思い出したりする。サッカー専用なのでとにかくピッチが近い。大スクリーンも大屋根も二階席もないし、新しい訳でも美しい訳でもないけど、すごく親密な感じがする。こういうところで見られるのは幸せだ。味スタも悪くはないけど、どうせ満員にならないんなら、定員3万人くらいのサッカー専用スタジアムがいいなあ。
●何しろコーナーフラッグがすぐそこなんだもんな。ただ、視点が低いので遠くのプレーの遠近が分からないのと、席がとにかくメインスタンドの端なので、逆の端の手前のタッチラインぎわでプレーされると隣の人にさえぎられて見えない。僕もたぶん隣の人の視界をかなりさえぎっていたと思う。R7列の7番に座っていた人、ごめんなさい。別に意地悪してた訳じゃないんです…。
●天気もよく、気持ちのよいサッカー日和で、試合前にはガチャピンとムックの挨拶もあったが(だから背番号69はやめろよって、ムック)、試合は寒い内容だった。FCは土肥と加地を代表に召集されており、GKにはナビスコ担当の塩田、右SBには藤山を起用したが、その他は先週の広島戦と同じ布陣。先週の0-0のフラストレーションを晴らすべくがんばるぞと思ったが、中盤を柏に支配され、守備もバタバタして主導権を握れないもどかしい展開になった。
●それでもFCは17分に石川のゴールで先制、このまま流れが変わるかなとも思ったけど、直後に失点してがっくり。その6分後には勝ち越しのゴールを許してしまい、後半開始早々にも追加点を奪われて盛り上がれないまま1-3で完敗を喫した。終盤には鈴木規郎、ダニーロを投入して必死の反撃を試みたが、ゴール前でのシュート・チャンスをことごとくはずしまくり、こりゃダメだ状態でパッとしない試合を終えた。
●今日は藤山とジャーンが今ひとつだったと思う。ナビスコなんだから藤田をテストしてもよかったかもしれない。最後に入った後いい動きしてたし、。ジャーンはまだケガが完全に癒えてないんじゃないかと思った。今野はがんばっていたが宮沢は今ひとつ。栗澤もところどころで冴えを見せるものの競り合いに勝ち切れておらずムダに走りまわる場面が多かったように思う。
●採点は以下の通り。でも見えにくい角度からだったのでちょっといい加減。

塩田(4.5) 藤山(5) ジャーン(5) 茂庭(4.5) 金沢(4.5) 今野(4) 栗澤(4.5) 宮沢(5) 石川(4) 戸田(5) ルーカス(4)

尚、採点は「kicker」式で、最高が「1」、最低が「5」、特に動きの悪いときは「5.5」から「6」がつくこともある。
●という訳で、重い足をひきずって駅までの長い道のりを歩いたのであった。

■2005年3月13日(日)  【Jリーグ第2節 広島×FC東京、ブンデスリーガ第25節 ラウテルン×グラードバッハ

●さすがに広島まで応援に行くのもちょっとムリなので、20:00からのMXTVでの録画中継を見ることにして、それまで結果を目にしないよう努力した。ウェブでも思わぬところに結果が載ってたりするからな。FC東京の公式サイトはもとより、「J's GOAL」なんかもうっかり見てしまわないように気をつけて。
●で、なんとか結果を知らないまま映りの悪いMXTVを見たんだけど、吹雪でコンディションが最悪。バタバタとこぼれ球を取りあう落ち着かない試合で、なかなかチャンスも作ることができず、最後までモチベーションは高かったと思うけど、最後は0-0は仕方のない結果だったかなと思う。勝つチャンスはあったけど、負けてたかもしれないピンチもあって、アウェイであることも考えれば無失点での引き分けはよしとするべきかも。
●こういう試合では宮沢が効いてなかったな。石川、ルーカス、栗澤はよく働いていた。戸田もよく走っていた。茂庭は対人には強いけどちょっと判断に甘さがあったと思う。今季はコンディションがまだ今ひとつなのかもしれない。それでもあの天候で無失点はほめられてしかるべきだろう。ダニーロは出番なし。終盤リスキーな試合だったので仕方ないと思う。今節は他のスタジアムでも軒並み引き分けで、FC東京は暫定ながらまだ首位。だけど新聞には順位表載ってない…。
●Jリーグは代表戦のため来週、再来週と日程がなく、代わりにナビスコカップの予選リーグが行われる。FCは19日に柏とアウェイで、26日には味スタで大分と戦う予定。代表合宿でたぶん土肥と加地が持って行かれるんだろうけど、塩田と藤山で乗り切るんだろうな。右サイドは藤田も見てみたいけど。柏は応援に行く予定。
●さて、ブンデスリーガだが、我がグラードバッハはアウェイでラウテルンと戦い、前半ロスタイムの失点で0-1と苦杯をなめた。前半終了間際、スフォルツァのロングパスを受けたアルティントップをファン・ケルクホーフェンがつかまえそこなったらしいが、ここでアウェイの勝ち点1はもったいない。残り10分でデモが久しぶりに試合に出たのが嬉しかったが、負けちゃどうしようもないね。
●この試合、またしてもブンデスリーガの公式サイトのウェブ・ラジオ中継がなく、当然Jスポーツの中継もなく、仕方なくウェブ・ラジオのコンファレンス中継と、「kicker」のライブ・ティッカーでの観戦となった。全世界のグラードバッハ・ファンは、きちんとウェブ・ラジオの中継希望に投票すること。
●アドフォカート監督談話。「とてもひどい試合をしてしまった。なによりまず前半は相手のゴールに迫る意識が足りなさ過ぎた。後半になって大きなリスクを取ろうと試みたが結果につながらず、敗戦は妥当だと思う」。
●グラードバッハはこれで25試合を終えて勝ち点が28。残り9試合で勝ち点40を目指すのなら、ホームの4試合を全勝するつもりで戦わなければならない。アウェイではバイエルンとかレバークーゼンとかも残ってるし、この試合の負けはアウェイとはいえ痛かった。
●レバークーゼン×ヘルタも録画しながら時折見てたけど、これは面白い試合だった。マルセリーニョはやっぱりすごい。ブレーメンはマインツと引き分けて優勝争いからほぼ最終的に離脱。天王山のシャルケ×バイエルンは今夜。
●だいたい、土曜日の昼間に前週のダイジェストを見て、その夜中か日曜日の日中に土曜日開催の中継を見るんだけど、そうすると日曜日開催の分の録画を見る時間がない。なかなか平日の夜に2時間まとめて確保するのも難しいし。そういうのがハードディスクにどんどんたまってくるので1ヶ月を過ぎたら見てなくても消すことにした。他にもFC東京の試合とかチャンピオンズ・リーグの試合とか。何度も言うようだけど、2時間の録画を見るのにはやはり2時間かかる訳で。

■2005年3月6日(日)  【ブンデスリーガ第24節 グラードバッハ×ヴォルフスブルグ

●土曜日開催にもかかわらずテレビ中継もウェブ・ラジオもなく、仕方なくウェブ・ラジオのコンファレンス中継と「kicker」のライブ・ティッカーで経過を確認しながら夜中までグズグズしていた。ホームゲームなのになかなか得点が入らず、1時を過ぎても0-0。こりゃあかんなと諦めかけた試合終了間際、87分にノイヴィルのヒールパスを受けた途中出場のスヴェルコスが芸術的なゴール。ギリギリのところで貴重な勝ち点3を手に入れた。
●この「芸術的なゴール」というのを是非見てみたいものだと思うのだが、ともかくこれでグラードバッハは降格圏との勝ち点差を9として、残留争い的には一息ついた訳だ。内容がどうであれ、ここでホームゲームをきちんと勝ちきったことは重要。でもこの後アウェイが2節続くので(ラウテルンとハノーファー)、今季の着地はこのロードをどう乗り切るかにかかってくるんだろうな。この2試合のどちらかに勝てば中位に足がかりができるし、UIカップも夢ではなくなる。正念場である。
●アドフォカート監督談話。「今日は我々の方にツキがあった。重要なのは我々が後方をきちんと固めて相手にチャンスを許さなかったことだ。後半に入ってゴールに向かう姿勢をより強く出し、ゴールを奪うことができた」。スヴェルコス投入が当たって胸をなで下ろしているディック・アドフォカートであった。
●この他、互いの意地とメンツを賭けてのつぶし合いとなったバイエルン×ブレーメンは、窮屈な中盤をめまぐるしくボールが往復する息苦しい試合になり、両チームとも流れから得点できない厳しい展開だったが、バイエルンが開始直後にフリングスのCKからバラックが頭で決めた1点を守りきり首位を防衛。シャルケもレヴィア・ダービーでボッフムに勝ったので両チームが勝ち点で並んだままの首位争いは変わらないのだが、この2チームと3位であるブレーメンとの勝ち点差が7と開いてしまい、優勝争いは実質的にバイエルンとシャルケに絞られてしまった。
●という訳でブンデスリーガもあと10試合。優勝はバイエルンかシャルケ、降格はボッフム、ロストック、フライブルグかなという感じが漂い始めている。UEFAカップはブレーメン、VfB、HSV、ヘルタ、レバークーゼンまでか。我がグラードバッハは中位に確たるポジションを確保できればそれでいいのだが…。

■2005年3月5日(土)  【Jリーグ第1節 FC東京×アルビレックス新潟

●Jリーグが開幕。FC東京は昨年同様ホームで新潟と対戦することになった。先週のプレシーズンマッチで大きな不安を抱えつつの開幕だったが、結果からいえば4-0と完勝、気持ちよくシーズンをスタートできた。
●この寒い日にどうして19:00キックオフなんだとブツブツ言いつつ味スタへ。着ぶくれて行ったせいか思ったほど寒くはなかったが、少なくともビールを飲もうかという気にはならない。開幕戦だし相手が新潟ということもあって混雑を予想していた割りにはそれほどギュウギュウじゃなかった。去年の方が混んでたよね、って感じの入り。試合前にはアニマル浜口が出てきて気合いを入れてくれた。アレが効いたんだと思う、いや、マジで。
●試合は終始FCが支配、面白いように攻撃を繰り出す。昨季はそういう展開でもなかなか点が入らず、そのうちツキが逃げて走り疲れて何でもない失点をして、という試合が多かったような気がするか、今日はまず11分に敵GKのうかつなパスをカットした石川のシュートがスルスル決まって先制。21分にはこぼれたボールを今野が見事なミドルで決めて2-0。後半に入ってもFCの攻撃は止まらず、59分にはゴール前で石川のキープからパスを受けたルーカスが3点目、その3分後には再びルーカスが左から持ちこんで角度のないところから難しいシュートで4-0として試合を決めてしまった。
●今日はダニーロがまだチーム戦術にフィットしていないということで先発からはずし、栗澤と宮沢をトップ下に置いた布陣でスタートしたが、宮沢ファンの僕としては嬉しかったね。なにしろユニフォームも16番買っちゃったからね。ピッチ上に対角線を描いて右サイドの石川にわたる美しいロングフィードは、やっぱりFCの中盤には宮沢が必要という僕の持論を裏づけてくれた。去年は調子を落として試合に出られない(てかベンチにも入れない)時期が続いたが、開幕戦で存在感を見せてくれてほんとに嬉しかった。
●今日はその他にも先週のプレシーズンマッチで調子が今ひとつだった石川もキレてたし、栗澤もリズムよかったし、もちろん2ゴールのルーカスだってそれだけじゃなくポストとしても真面目によく働いてたし、今野は相変わらず強いし、加地のオーバーラップもよかったし、とにかく4-0で勝ったってことはみんなよかったってことだな。とにかく中盤の競り合いでも勝っていたし、パスもつながっていたし、得点も全部流れからだし、見ていて楽しい試合だった。
●これでFC東京は勝ち点3、得失点差4で暫定ながら首位。首位ですよ、首位。明日のトーチュー買わないと。でも順位表載ってないかもな。採点は以下の通り。

土肥(3) 加地(2.5) ジャーン(3) 茂庭(4) 金沢(3.5) 今野(2.5) 栗澤(2.5) 宮沢(2) 石川(2.5) 戸田(3) ルーカス(2)

尚、採点は「kicker」式で、最高が「1」、最低が「5」、特に動きの悪いときは「5.5」から「6」がつくこともある。
●Jリーグもようやく僕の意見を聞いて今季から34試合の1シーズン制になった。開幕戦に勝つことよりシーズンを通じてコンスタントに戦い続けることの方が重要になる訳だが、ともかくゴールへ向かう強い意志を持ち、それが明確な結果に結びついたという点で今日の試合は意味があった。来週は広島でのアウェイ戦であり、さすがにそこまで遠征する訳にも行かないが、ちゃんと勝ち点3を持って帰ってきて欲しいと思う。
●さて、ブンデスリーガの方は今ウェブ・ラジオを聴いているところ。我がグラードバッハはホームでヴォルフスブルグと対戦中だがまだ0-0。



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