logo ホーム&アウェイ 2005年1月


■2005年1月30日(日)  【ブンデスリーガ第19節 BVB×グラードバッハ

●グラードバッハ、今節の対戦相手は不調のBVBである。どういう訳だかJスポーツで生中継があったので夜中まで起きて見ていた。試合はBVBが押し気味ながらどちらも決定力を欠きシュート・チャンスの少ない展開になったが、29分、デデのFKからコラーが頭で合わせてBVBがまず先制点。前半は1-0のまま折り返した。
●後半に入るとグラードバッハが中盤の主導権を握り、49分、BVBのゴール前でデデの軽率なクリアボールをクルーゲが決めて同点。その後はグラードバッハが優勢ながらもアウェイということもあって慎重になり、結局1-1のドローに終わった。
●BVBはケガ人も多くコラー頼みで往時の生彩をまったく欠いた状態だったと思う。一方のグラードバッハはカネに任せて採用した新戦力がそれなりに能力を発揮してそれなりに見られる試合になったが、チームとしての有機的な連係やまとまりはまだまだこれからかなあ、という感じ。それにしてもGKはケラーになって安定した。カンパには悪いけどやっぱり格が違うかもしれない。
●ヴェストファレンで引き分けは試合結果としては悪くないが、BVBの状況を考えるともう少し貪欲に勝ちに行ってもいい試合だったんじゃないかと思う。順位は変わらず15位だけど、降格圏とは勝ち点差が6に広がった。次節のフライブルグ戦は落とせない試合になる。
●アドフォカート監督談話。「我々にとってこの結果は悪くないと思う。後半開始以降、中盤での主導権を握っていたことを考えれば、我々としては妥当な引き分けだったと思う」。
●この日の他の試合でバイエルンを追うシャルケとVfBがともに負けてしまった。バイエルンは日曜日開催だけど、こういうときのバイエルンって必ず勝つよね。ハノーファーが5位といつの間にか順位を上げているのに対し、マインツは気がつけば14位。まあ、妥当なところに落ち着いてきたということかな。
●さて、ブンデスリーガといえば今は試合結果より審判の不正疑惑の方が話題だ。ニュースをマメに追いかける余力がないので詳しくはどこか他のところを読んで欲しいのだが、問題のホイツァー審判だけでなく他の審判や選手にも波及しかねない様相を呈している。既にヘルタのナンド・ラファエル、シムニッチ、マトルングらの名前が挙がっているらしい。ヘルタはDFBカップでブラウンシュヴァイクに2-3で負けたが、このときの決勝点がマトルングの自殺点だったらしい。
●ここでニュース。グラードバッハが元バイエルンのジョヴァンニ・エルバーを獲得。どうなってんだ、まったく。
●Jリーグの来季の試合日程が決まった。開幕は3月5日、ホームで新潟と。FCの新ユニ、早く発表されないかなあ。
●昨日の日本×カザフスタン、やっぱり加地がよかったと思う。他は特に言うこともなし。後半もう1点くらい取りたかったが。

■2005年1月23日(日)  【ブンデスリーガ第18節 グラードバッハ×ビーレフェルド

●ブンデスリーガの後半戦が始まった。我がグラードバッハはホームにビーレフェルドを迎えての一戦。前半戦の最後、アドフォカート監督就任以来の成績が散々だっただけに、ウィンター・ブレイクの大型補強が果たして功を奏するか注目されていたが、結果的には1-0でグラードバッハが無事白星スタートを飾ることができた。
●しかも唯一の得点はベーメのCKからムーアのヘディング。補強した選手がちゃんと働いたということでまずはホッとした関係者も多かったことだろう。この他にもGKのケラー、中盤のティースが先発、ソンクが途中出場ということで顔ぶれもかなり変わっていた。これでひどい負け方をしたらアドフォカート監督ばかりかスポーツ・ディレクターのホッホシュテターも即死だろうからな。
●とはいえ鳴り物入りで就任した直後の戦績がガタガタで、「こんな戦力じゃ試合にならん」とフロントに要求して有名選手をガンガン買ってもらったんだから勝って当たり前だろう。それなりの戦略に則って獲得したはずのカーネルやイヴィッチ、ユースから登用したゲーデやシュラウドラフを放出しちゃったというのも、これまでのチーム戦略との連続性よりも即戦力を買い集めてとりあえず勝てるチームにしましょうということ。
●これには「kicker」のヤン・ルスティヒもかなり批判的なトーンの記事を書いていたが、せっかくこれまで自前の若い選手と渋めの外国人選手(本物のブラジル人が一人もいないんだもん)で少しずつ前進してきた再昇格前からの積み重ねが一気に崩れ去り、傭兵部隊にチームを明け渡したようで僕も異和感がある。これでたぶん「フスバルゴット」デモも近々放出されるんだろうし、コーツィニーツも使ってもらえるか分からない。まあ、プロなんだから移籍でチームが入れ替わって行くのは仕方のないことだけど、これならグラードバッハでなくてもいいよな、と思っちゃうね。
●そのアドフォカート監督の談話。「最も重要なのは結果だ。試合前の期待が非常に大きかったのでチームも緊張していた。我々の勝利は妥当なものだったと思う。練習試合も含めれば完封勝利は5つめで自信になると思うが、もっとよく戦わう余地はある」。
●この結果グラードバッハは15位と順位は変わらないものの降格圏との勝ち点差は暫定ながら6。今日のボッフムの試合結果次第ではあるけど、逆にいえば上について行くためにはどうしても勝たねばならなかった試合ではあった訳で、勝ったからといって単純に喜んでばかりもいられないというぎりぎりの状況なんだよな、まったく。
●その他では、金曜日に行われた開幕戦、バイエルン×HSVは3-0でバイエルンが危なげなく勝った。最近ショルが復活しているようでこれはちょっと嬉しい。ケガが多く「永遠の患者」と呼ばれているらしいツィクラーもこの試合で久しぶりに姿を見た。そういえばもうひとりの「永遠の患者」ダイスラーは何やってんだ?
●昨日はグラードバッハの試合も含めて6試合があったんだけど、前半を終了して入った得点がマインツの1点のみ。これが後半に入って15点も入っちゃうんだからすごい。Jスポーツで中継のあったシャルケ×ブレーメンはシャルケが2-1で勝った。シャルケはラングニック監督が就任してからの12試合を10勝1敗1分という驚異的な戦績で首位バイエルンとは得失点差のみの2位。これはもう2000/2001シーズンの雪辱を果たしてもらうしかないぞ。ラングニックは好きな監督だし。
●そういえば最近葉巻オヤジを見ないなと思っていたら、昨日の中継ではスタンドにいたが何かあったのだろうか。シャルケのベンチにあの葉巻オヤジがいないのは寂しい。レバークーゼンの巨漢、ライナー・カルムントなき後、ウリ・ヘネスと並んでキャラクターでブンデスリーガを引っ張れる稀有なマネージャーなんだから遠慮しないでガンガン露出してもらいたいものだと思う。
●ところでFC東京も3月のJリーグ開幕に向けて始動したようだ。ケリーがいなくなった後にブラジルからダニーロを獲得した他、補強は最小限でむしろ昨季のメンバーのグレードアップを目指す感じか。阿部が大分に行っちゃったのは痛いけど、先発で試合に出たいという本人の意向だから仕方ない。2月27日に味スタでオープン戦が見に行きたいな。今季はユニフォームを買うぞ。



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