logo ブンデスリーガ・トーク 2003年10月


■2003年10月29日(水) レバークーゼン×グラードバッハ

●ビデオ見ました。0-1で負けはしたけど悪くない内容だったと思います。少なくとも17位と首位の戦いには見えなかった。デモもファン・レントも途中から入ったファン・ホウトもよかった。コーツィニーツもウリッヒも。特に後半デモのクロスからファン・ホウトがドンピシャで合わせたのにブットの正面に行っちゃったヤツとか、ファン・ホウトのクロスにファン・レントが合わせに行ったけどギリギリで届かなかったヤツとか、スピードもゴールを決めに行く姿勢もよかったと思います。
●ファン・ホウトのヘディングがブットに弾かれたあと詰めに行ったデモを押さえたラメロウのプレーはPKもらってもよかったんじゃないかと思いますが、まあ、その10分後に自陣ペナルティエリアでベルバトフを足払いしたシュトラッサーのプレーも不問になったのでいいとしましょう。ていうかベルバトフはイエローカードまでもらっちゃって可哀想でした。
●さて、そうこうしているうちにドイツではDFBポカールの2回戦が昨日、今日と行われています。火曜日はバイエルンがニュルンベルグを相手に延長でも決着をつけきれずPKでようやく勝ち上がりました。監督の去就が注目されているヘルタは週末のブンデスリーガの試合に続いてロストックに勝ち、シュテフェンス監督の首はまたしてもつながったようですが、何しろこっちもPKでようやく勝った訳で、喜んでる場合じゃないと思うんですが。しかも延長ではいったんリードされており、サドンデス方式なら負けてた訳で。
●グラードバッハは今日ドルトムントと対戦します。ドイツではZDFで中継があるそうです。見たいな…。
●そうそう、「フットボール独和辞典」も更新したので興味のある人はご覧になってください。

■2003年10月26日(日) 押し込み屋

●ブンデスリーガ第10節、まずはヤラ監督が更迭されトップメラー新監督のもとでの初戦となったHSVですが、ロメオの2ゴールでいったんシャルケをリードしながら終了間際に追いつかれてドローとなりました。HSVはGKのピーケンハーゲンがケガで控えのヴェヒターがゴールを守った訳ですが、1点目の失点はちょっと出過ぎのような気がしました。トップメラー監督は移籍期間外ながらDFLに特例を申請してレバークーゼンの控えGKシュターケを獲得したい意向のようです。高原はこの日は残り15分で投入でしたが、今後どんなふうに使ってもらえるんでしょう。
●一方「まだ」シュテフェンス監督ががんばっているヘルタはロストックを相手に1-0で今季初勝利をあげ、監督の首もひとまずつながりました。ヘルタは水曜日のDFBポカールで再びロストックと戦うことになりますが、この試合にも勝つことが監督留任の条件なんだとか。自身もこれまで5度解任されたことのあるボッフムのノイルーラー監督は「我々監督の周囲で起きていることはまったく考えられないことばっかりだ。もううんざりだよ」と「Bild」紙上でコメントしています。
●バイエルン×ラウテルンはバイエルンが順当に4-1で勝ちました。ダイスラーが2ゴールを決めています。バラックとダイスラーが同じチームでやっているというのも考えてみれば意外な感じ。一時はドイツ若手期待の星と言われたティムはラウテルンで先発フル出場しました。こないだのHSV戦で途中出場しゴールを決めたのはテレビで見たんですが、元気な姿を見るのは久しぶりで嬉しかったです。ケガで不遇な時期を過ごしましたがしっかりカムバックしてまずはチーム2006辺りを目指して欲しいですね。
●我がグラードバッハは今夜レバークーゼンと戦います。クルーゲ、プレッチ、カーネルが戦線に復帰と言うことでポジション争いが厳しくなっているようです。ゲーデも進境著しいし、モスクワから獲得したオブラドヴィッチも見てみたいし。今夜はWOWOWで放送があるので忘れずに録画しとかないと。尚、WOWOWの今週の放映カードの選択については確かにバイエルン×ラウテルンとかVfB×ヴォルフスブルグとかもあるのになんでレバークーゼン×グラードバッハかという感もありますが、僕は文句ないです。いいじゃん、別にバイエルンとかVfBなんてCL見てれば。
●グラードバッハは監督が交替してから1敗2分とまだ勝ちがありません。先週のバイエルン戦(0-0)はいいとして、ボッフム相手にホームで先制しながら追いつかれた試合(2-2)とやはり先制したのにバーバレスにひっくり返されたHSV戦はどちらも悔いの残る試合でした。まあ、ファッハ監督がハンス・マイヤー譲りの攻撃サッカーで道を開こうというなら結果が出るのを待つ気はあるし、バイエルン相手にスコアレスドローを拾ったように上昇機運にあることは一応確かなようなので、何とか今日のレバークーゼン戦でそれなりの結果を出してもらいたいものです。
●星勘定的には何が何でも勝ち点3がないと苦しいですが、首位を相手に敵地で戦う訳ですから引き分けでもまあ仕方がない。引いて守るようなことをせずガンガン狙いに行って欲しいです。レバークーゼンはグラードバッハの次に好きなチームではありますが、アウゲンターラー監督になってから今ひとつ入れこめないですね。そういえばベルバトフが背番号9をつけてるのを見てちょっと感慨深いものがありました。キルステンはもういないのか、と。
●あの押し込み屋ぶり、殺し屋ぶりは貴重なものがありました。代表でのビアホフとのコンビはあまり上手く機能しなかったけど、何が何でもオレが押しこんでやる、足でも頭でも胸でもとにかくオレに当たってゴールに入ればいいんだろというFW魂みたいなものは素晴らしかったし、それだけ頼りになるアニキでした。日本では中山なんかにそういうものをちょっと感じます。あと最近では大久保とか。その点、柳沢なんかはいかにも優しいですね。今のドイツ代表でもそういう迫力あるFWは見当たらない気がします。クラニーかなあ。でも人相悪いし。
●オーバーリーガ・バーデン・ヴュルテンベルグではマンハイムがホームでTSVクライルスハイムに1-0で勝ち、首位との勝ち点差5の3位をキープしています。

■2003年10月19日(日) 浦和すごい…

●まずは昨日見に行ったFC東京×浦和レッズから。いやあ、話には聞いてたけど浦和の応援すごいわ。FCの応援も悪くないと思うけど、昨日は完全にアウェイの浦和に食われてましたね。動員力がそもそもすごいし、その人数で非常に組織だったコール、歌。センスはヨーロピアンで洗練されてるし、声も大きくブーイングも的確。どこのホームでやってるのか分からない状態でした。
●FCはゴール裏こそ大応援団が陣取っていますが2階席は心許なく、ホームスタンドは人影もまばら。バックスタンドは結構入ってるんですが、昨日はそこにまで浦和サポが結構入りこんでました。応援もボリュームで負けてましたね。毎試合当たり前に完売になるくらいの人気が欲しい。首都唯一のJ1クラブなんだから。え、違ったっけ?
●試合の方は厳しい中盤でのつぶし合いが続く重たい展開で、FCは加地、石川のコンビネーションから何度かチャンスを作りますが決めきれず。逆に40分、エメルソンがゴール右の厳しい角度から苦しまぎれに放ったシュートが偶然ゴールイン。0-1のビハインドを背負って前半を折り返します。しかし後半開始早々、47分に宮沢の右CKを浦和のだれかが豪快に自軍ゴールに蹴りこんでくれて1-1、その後は押しこむ浦和に対しほとんど防戦一方で何度かポストに当たるシュートとかもあり生きた心地がしませんでしたが、何とかそのまま勝ち点1を分け合うことができました。
●後半はまったく勝つ気がしない試合で、「早く試合終わって引き分けにならないかな、いやいや、ホームなのにそんな消極的な考えじゃいかんな、勝たねば、いや、でも勝てそうにもないしな…」という精神衛生にもよくない状況で、浦和サポの大歓声だけが響き渡るという寒い午後でした。
●今季もホームはあと2戦、次回の神戸戦はともかく、最終の読売クラブ戦には気合い入れて行かないとな。読売なんかに負ける訳には行かないからな。
●さて、このコーナー本来のトピック、ブンデスリーガ第9節の結果です。実は昨日、味スタから原宿に直行してライブを見たりしてたので、家に帰ったらグラードバッハ×バイエルンのウェブ・ラジオ中継も残り15分ほどだったんですが、なんと0-0でがんばってるじゃないですか。もうひたすら「早くこのまま終わってくれ」と念じ続けましたよ、もちろん。だってあのクラブ、期待を持たせといてロスタイムに得点、みたいなパターン結構多いし。
●僕の念が地球の裏側まで届いたのか、何とかグラードバッハはバイエルンとスコアレスドロー。ベケルベルグ最後のバイエルン戦ということでもちろん勝ちたかったですが、この際ぜいたくは言ってられません。ケガ人だらけのボロボロの布陣でもバイエルン相手に勝ち点1を拾ったのは実に値打ちがあったと思います。
●もっともバイエルンの方もケガ人が多く、その上、格下相手の試合ということで集中力も欠いていたようで。オトマー・ヒッツフェルド監督談話:「0-0という結果には満足できない。勝ち点3を持って帰るつもりだったのだから。前半うちのチームはまったく弱々しかった。ボールを失うことがあまりにも多すぎたし、セットプレーでも窮地に立たされた。後半になって戦いぶりもコンビネーションもよくはなったが、プレッシャーをかけることはほとんどできていなかった。得点につながる最後のパスがなかったと思う」
●一方、グラードバッハのファッハ監督談話:「バイエルンと反対に、私は試合内容にも結果にも満足している。今日は一歩前進したし、私が率いるようになってから最もよい試合だったと思う。チームには強いファイティングスピリットがあった。もうちょっと運があったらゴールすら決まっていたかもしれない。バイエルンは非常に完成したチームだったが、我々はそれによく持ちこたえた」
●グラードバッハはこの試合でデモが復帰、ヨリス・ファン・ホウトも途中出場ながら元気な姿を見せました。クルーゲ、プレッチもそろそろ復帰できる見込みのようで、そろそろメンバーが揃いつつあります。これでカーネル、コレル、ハウスヴァイラーあたりが戻ってくれば層もグッと厚くなって一気に盛り返せる、かな…。尚、ペーター・ファン・ホウトは監督から「最近の働きが不満」ということでアマチュアチーム送りになりました。ウィンターブレイクにも移籍が取り沙汰されているようです。ベルギーの代表にも出たことあるのに…。
●その他の試合ですが、レバークーゼンはヘルタに4-1で快勝し首位に躍進、ヘルタは最下位に転落です。レバークーゼンは見違えるほどの躍進ですが、まあ戦力的にはこれが当たり前であり、去年が何かおかしかったとしか言いようがありません。ノボトニーが先発、バリッチも復帰でバステュークが後半10分だけの出場、ノイヴィルに至っては出番がないというぜいたくな状態です。ルシオもまだいます。でも監督がアウゲンターラーになってからなんだか入れこめないのは僕だけでしょうか。ダウムを戻してくれ…。
●逆にヘルタのステフェンス監督いわく、「私の人生で最悪」。
●他にはハノーファーに6-2と大人げない勝ち方をしたBVB。エヴァートンとコラーが2得点ずつだそうで。ところでハノーファーのシマックはどこが悪いんでしょう。どうも精神的にブレイクダウンしてるんじゃないかと。あと、ケルンがフライブルグに勝って今季2勝目。
●首位攻防のブレーメン×VfBはVfBがアウェイながら3-1と危なげなく勝ちましたが、スコアが示すようにヒルデブランド君の連続無失点記録は884分で途絶えることになりました。ところでヒルデブランド君を代表GKにという声が我が国の一部にあるようですが、まずはチーム2006に選んでもらうのが先決かもしれませんね。カーンの他にもレーマン、ロスト、ブット、イェンチュとこのポジションは層が厚いですからね。同年代でもヴァイデンフェラー、ヴェセルズあたりとは競合するでしょう。ま、いずれ、ということなら可能性は十分あるとは思いますが。今回の記録もヒルデブランドの、というよりはVfBのディフェンスの、という感じでしょうし。
●最後にオーバーリーガ・バーデン・ヴュルテンベルグ情報、マンハイムはFVラウダに2-0で勝ち、首位ネッティンゲンと勝ち点差5の3位に浮上しました。以上。

■2003年10月13日(月) EM本選出場

●来年ポルトガルで行われる欧州選手権(EM)、EURO2004の予選最終戦がこの週末に行われたんですが、ドイツ代表はアイスランド代表に3-0と快勝、予選5組を首位で突破して本選出場を決めました。この試合、WOWOWで放送があったので録画して見ましたが、何というかまさにバラック様々という感じで、いつの間にか中心選手としての存在感も増し、頼りになるアニキになってきたなという感じ。
●そういう意味ではケガばっかりしてろくに働かないダイスラーというのはいくら才能あっても、もうなんか瀬戸際って感じなんですが、僕としては。ノボトニーもこのままじゃヤバいよな。ポジションなくなっちゃうよ、マジで。
●久しぶりにドイツ代表の試合をフルに見た訳ですが、知らない顔も随分増えて、世代交代は確実に進んでいることを実感しました。クラニーは国籍、年齢ともに不詳な感じの風貌がいいですな。「クー」にアクセントを置いて「クーラニー」と呼ぶのだけは勘弁して欲しいですが。ケガ人が多すぎてやむなくU-22レベルの選手を使ってる部分もあるんでしょうが、もっとチーム2006世代の選手を試してやって欲しい感じもしますね。まあ、予選が終わったのでこれから本選に向けていくつか練習試合をするでしょう。
●という訳で今週は各国とも国内リーグは休み、ブンデスリーガもJリーグも試合はありませんでした。グラードバッハは戦列を離れていたデモが戻って来るという嬉しいニュースもありますが、次節はホームでのバイエルン戦であり厳しい戦いを強いられそうです。ベケルベルグでは最後のバイエルン戦なので何とか意地を見せて勝ちたい。ところでウィンターブレイクにフォーセルをもう一度獲得する話もあるそうで。
●マンハイムは失速中で4位に落ちてしまいました。ダントツの首位で来季レギオナルに上がる予定だったんですが…。
●ブレーメンのアイルトンは来季からシャルケに移籍するんだって。

■2003年10月5日(日) HSV×グラードバッハ

●昨日のウェブラジオ、すごく調子悪くなかったですか。途中でブツブツ音声が途切れ、最後には接続すらできなくなってしまいました。アクセスが集中したんでしょうか。仕方なく「kicker」のライブ・ティッカーで試合経過をチェックしていました。そんな訳で結果は昨日のうちに分かっていたんですが、せっかく年に数度のグラードバッハの試合の放送なので録画して今日見ました。
●ご覧になった方も多いと思いますが、グラードバッハとしてはDFのプレッチ、コレル、カーネル、MFのデモ、クルーゲ、ハウスヴァイラー、FWのファン・ホウト、アイドーらをケガで欠き、アマチュアから上げたゲーデを先発させるしかない苦しい戦いでした。それでもアウェイながら引いてこもらず前に出る攻撃的なサッカーを展開、若いキルヒやスヴェルコス、コルカら新戦力の動きもよく、18分にはコルカからのパスをファン・レントがたたきこんで先制します。
●これに対しHSVはヴィッキーに代えて高原を投入するなど前半から積極的に修正を試みます。後半に入るとこれがかみ合い始め、59分、74分とバーバレスにゴールを決められて逆転を許してしまいました。終了間際に前がかりになって得点を狙いにいったものの結局1-2で痛い敗戦。押し気味の前半に追加点を取れなかったのが敗因でしょう。
●とはいえ戦い方がそんなにひどくなかったと思います。後半圧倒的に押しこまれながらもディフェンスラインがかなり持ちこたえたし、攻めに行く姿勢も前線でゴールを狙う意識もありました。ただ、ホームで必死に勝ちに来るHSVとのガチンコ勝負でさすがに力負けしたというのが後半の状況だったと思います。戦績は厳しいですがケガ人もあってこの状態はやむを得ない部分があり、お先真っ暗という訳ではないと思いました。
●ファッハ監督談話。「非常にいい試合をしていただけに、後半はがっくり来た。2点目、3点目のチャンスもあったのに、それを生かせないと展開が難しくなるのも仕方ない。明るい材料としてはチーム状態が上向いてきていること。60分間は非常に秩序だった試合運びができた」。
●15分遅れで始まったVfB×ケルンは結局スコアレス・ドローに終わりましたが、これによってヒルデブランドの連続無失点記録は825分となり、オリバー・カーンの803分を抜いてブンデスリーガ記録を更新しました。FCは一昨季にリーガの連続無得点記録を自らうち立てたばかりなんですが、今度は敵の連続無失点記録に協力と、気前のいいところを見せています。しかしチャンピオンズ・リーガでマンUに勝ったクラブと引き分けということは、FC=VfB>マンUってことですか。
●それ以外の試合、それ以外の試合、と…。たいしたことなかったようですね。
●今夜はブレーメンとレバークーゼンに勝ってもらって、バイエルンをチャンピオンズ・リーグ圏内から追い出して欲しいところ。

■2003年10月4日(土) FC東京×鹿島アントラーズ

●気持ちのいい秋の午後、味スタはブラジル・デイということで試合前にサンバチームがフィールドのトラック部分を練り歩くイベントつき。それもスタジアムを4分の3周ほどしたところでアウェイゴール裏スタンドの前は通らずに引っこんでしまうところがラブリーでした。という訳でFC東京はアマラオ、ケリー、ジャーンのブラジル人トリオが先発。アマラオはしばらく体調を崩していたようですがズビロ戦で先発に復帰、まあ、ブラジル・デイに働かない訳には行かないということで。
●試合は中盤での重い押し合いで始まり、どちらかといえば鹿島が押し気味のように見えたんですが、FCも果敢に攻め、幾度か好機を作ります。敵のオウンゴールでFCが先制、その直後にカツラアゲ君こと名良橋が非常ブレーキで一発退場となり、FCには楽な展開となります。32分には石川の右からのゴロのセンタリングにケリーが合わせて2-0、前半終了間際には難しい角度のセンタリングをアマラオが見事なヘディングで押しこんで3-0で折り返しました。
●後半開始後しばらくは一人少ない鹿島がリスクを取って何度かいい形を作ります。しかしこの時間帯を何とかしのぐうち、58分に小笠原がハードタックルで2枚目のイエローとなり退場、鹿島は8人のフィールドプレーヤーで戦うことになってしまいここで実質的に試合が決まってしまいました。その直後に鹿島のFKがジャーンに当たってゴールに入ってしまう不運な失点でいったん3-1となりますが、10分もたたないうちに戸田が決めて4-1、ロスタイムにはゴール前の密集から金沢が押しこんで5-1と、FCが予想外の完勝をおさめました。
●今日の試合は決して組立がよかった訳でもなく、石川なんかも今ひとつ生彩を欠いたと思うんですが、早い時間帯に明白なアドバンテージをもらった上、それで守りに入らず前を向いて攻め続けたのがよかったと思います。特に68分の戸田のゴールの後、ボランチの三浦を下げてFWの梶山を投入した原監督にはシビれました。守りに入るな、まだまだ攻めろというメッセージなんですが、この時点で前線には既にアマラオ、ケリー、戸田、阿部がひしめいていた訳であり、そこへ更に梶山を無理矢理押しこむところが萌えですな。
●ただ、気になったのはアマラオの動きの重さです。もちろんここ一番では鍵になる動きをして、単にシュートを打つ以上の貢献をしている訳ですが、スペースに出たボールやこぼれ球を追うときのスピードが決定的に遅いし、敵にボールを取られたときの戻りの足取りがいかにもしんどそうで、すぐにボールを取り返してもまだオフサイドポジションにいることがしばしば。後半は代えてやればと思ったんですが、ブラジル・デイだったせいかフル出場でした。
●一方で代表に選ばれた加地はいい攻撃参加を見せていました。今日の右サイドは石川よりも加地でしたね。石川は状態がよくないのか50分に阿部と交代しました。左サイドの金沢もよかったんですが、加地と金沢の間でもうちょっと目の覚めるようなサイドチェンジが見たいですね。
●という訳で採点:
土肥(3.5)−加地(3)、ジャーン(2.5)、茂庭(3)、金沢(3)−石川(4)、三浦(3.5)、宮沢(4)−ケリー(2)、アマラオ(4)、戸田(3)
●ブンデスリーガは第8節。今、ウェブラジオを聞きながら書いているんですが、レビューは明日にしたいと思います。グラードバッハはAOLアレーナでHSVと対戦しており、この模様はWOWOWで放映されるということで忘れないように既に録画予約しています。あ、ヴィッキー下げて高原入れた。高原、今日はまったりでいいぞ。
●オーバーリーガ・バーデン・ヴュルテンベルグのマンハイムはボンランデンというどこのだれとも分からないクラブに負けて首位ネッティンゲンとの勝ち点差が4になってしまいました。ここ何試合かもたついてますが何とかがんばって首位を奪還して欲しいです。来季はレギオナル、その次は2部ということでよろしく。
●ところでこの「フットボール・クレイジー」内に「フットボール独和辞典」をオープンしたので興味のある人はのぞいてみて、こんな言葉も乗せてくれという希望があれば是非お寄せください。



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