logo ブンデスリーガ・トーク 2003年3月


■2003年3月30日(日) おいおい…

●ヨーロッパ・カップ予選、ドイツ×リトアニアは1-1の引き分けに終わりました。明らかに格下のリトアニア相手にホームで引き分けとはがっくりであり、ドイツはこれで予選5組の首位をあのベルティ・フォクツ率いるスコットランドに明け渡しました。
●試合はまず8分、コーナーキックからのクリアボールをシュナイダーがベーメにパス、ベーメのシュートをラメロウがヒールで押し込み先制しました。しかしながらその後はドイツの攻撃も散漫になり、73分にはカウンターからリトアニアFWに抜け出しを許して追いつかれました。70分にはボビッチからのセンタリングをシュナイダーが決めたのですが、その前にゴールラインを割っていたという副審の判断でゴールが認められませんでした。
●まあ、僕としては見ていた訳でも実況を聴いていた訳でもないのでコメントのしようもないですが、まあ、今の代表の実力というのは正直こんなものなのかもしれません。フリードリッヒ、ラウ、クラニー、フライヤーといったところがどの程度働けたのかは分かりませんが、ともかくEMに出られないという情けない事態だけは避けて欲しいところです。
●チームリーダーのコメント:「序盤は大変よかった。早い時間帯に先制点が取れたしいくつかいいチャンスもあった。非常に攻撃的でつぶしも早く、敵のミスを誘っていたが、20分頃からそういうサッカーができなくなってしまった。ギアを一段階落とすと相手を調子づかせることになる。同点にされた後再びよくなったが、少しばかり投げやりになってしまった部分があり結局うまく行かなかった。我々はどうも諦めが早すぎるところがあって、それが悪い結果を招いたということだ」
●尚、前日に行われたU21のリトアニア戦はスコアレスドローになるかと思われたロスタイムにS04のハンケがゴールを決めて1-0で勝ちました。この試合はアウアーとテバーのツートップだったようです。

■2003年3月28日(金) 日本×ウルグアイ

●さて、少し更新をサボっている間に、S04のフランク・ノイバート監督が更迭されました。後任はマーク・ヴィルモッツ、助監督がオリバー・レックなんですが、ヴィルモッツはプレーイングマネージャーということになるんでしょうか。あの成績でクビをきられたらたまったもんじゃないですが、居心地が悪くて自分から辞めると言い出したのかもしれません。あの葉巻オヤジとうまくつきあうのは難しそうですからね。ところで葉巻オヤジ、紙コップのコーヒーも好きみたいです。
●さらに、U-21の監督をしていたユルゲン・コーラーがバイヤーのスポーツディレクターになるそうです。というかそもそもスポーツディレクターというのがどういう仕事なのかいまだによく分からないんですが、バイヤーのスポーツディレクターといえば現在代表のチームリーダーであるルディ・フェラーがやっていた仕事。まあ、これでDFBとバイヤーの貸し借りは清算されたということでしょうか。それにしてもU-21の監督はだれが引き継ぐんでしょうか。
●さて、今日29日はEM2004予選、ドイツ×リトアニアがニュルンベルグで行われます。これに先立って金曜日にU-21のドイツ×リトアニアが隣町のフュルトであるんですが、クランニーとラウをA代表に取られてコーラー監督はお困りの様子。この試合、せめてラジオででも聞きたいんだけどどこかでウェブ中継してないかな。
●代表のメツェルダー君はアキレス腱の手術により今季は出場できないようです。
●さて、今日行われた日本×ウルグアイの親善試合、なかなか見せてくれました。日本はモチベーション高くタレントも多彩でついつい見てしまういい試合だったと思います。海外組ばかりで組んだ中盤から前線でしたが、鈴木以外はさすがと思わせる動きで、かつ連携もその場で模索しながら組み立ててゆくタフさが伺えました。後半投入のアレックス、中田浩二も悪くなかったし、この調子でしっかりチームを作って欲しいです。
●ただ、今日はウルグアイが引いて守り気味、カウンターから攻撃というアウェイ・フットボールを展開していたため、中盤までの組み立ては比較的自由にやらせてもらっていたということもあるでしょう。むしろあれだけ押しながら2度も先行を許し、結局勝ちきれなかったところがやはり課題と言うべきかも。追いついたのは立派だとほめてやりたいですが。
●あと、川口君はちょっとかわいそうでした。どうして実戦に出ていない川口を敢えて起用したのか僕にはよく分かりませんが、あのファンブルはちょっとないだろうという感じですね。まあ、サブのGKというのはモチベーションや試合勘を保つのが難しい仕事ですから、彼を責めてやるのも酷のような気がしますが。
●という訳でGK及び中盤から前線のみの採点です。DFはよく分かりませんでしたが必ずしもベストではなかったような気がします。

川口(4.5)、稲本(3)、中村(3)→46.三都主(3)、中田英(2.5)、小野(3.5)→46.中田浩(3.5)、高原(3.5)、鈴木(4.5)→黒部(-)

でもこれ、どこで答え合わせすればいいんだ?
●それにしても「君が代」はちゃんと放映するのにウルグアイ国歌はCMでカットするというのはあまりに非常識ではないですか。お客様に対して失礼極まりない態度だと思います。

■2003年3月24日(月) 答え合わせ

●土曜日のグラードバッハ×HSV、「kicker」の採点が出ました。カッコ内はkickerの採点、僕の採点の順です。

シュティール(2.5/2.5)、エバール(4/3.5)、プレッチ(2.5/3)、シュトラッサー(3/3.5)、アサニン(3.5/3)、クルーゲ(4/4)、ウリッヒ(4/4)、デモ(3.5/3)、コーツィニーツ(3.5/4.5)、ケテラー(3/2)、フォセル(3/2.5)

という訳で、kickerの採点と僕の採点が±0.5以上乖離していたのはコーツィニーツとケテラーだけでした。テレビ採点にしてはいい線行ってるじゃん。
●グラードバッハではクルーゲがこの試合でケガをしたようです。ファン・レントは練習には復帰していますがまだ負荷がかかると痛みがあるということ。コレルとハウスヴァイラーは回復中で水曜日には練習に復帰できるかも。ところで、グラードバッハのSteffen Korellはどう読んでも「コレル」ですが、BVBのJan Kollerはどう読んでも「コラー」じゃないですか、普通。
●グラードバッハ・ファンの僕も知らなかったシュルツ・ヴィンゲ。インタビューがグラードバッハの公式サイトに載っています。「いやあ、僕が、監督が昔していたような髪形だったから使ってもらえたなんて考えてもみなかったよ。『Sportstudio』でそんな話が出てたんだ。まあ、冗談は別として、監督はこの長髪じゃなくてプレーをほめてくれてたんだ、この髪型は気に入ってるけどね」。74年生まれ、97年に3試合に出たことがあるそうです。
●そうそう、昨日書き忘れてたがやってましたねえ、リーネン監督、あのメモ。ケルン時代からメモ魔だったんですがやはり健在でした。だれか体育の先生が持ってるようなクリップつきのメモ・ボードをプレゼントしてやれよ、と思うのは僕だけでしょうか。そういえば昔、「Bild」だか何だかのエイプリル・フール特集に、「公開!!エヴァルド・リーネンのメモ」というのがありました。中身は夕食の買い物メモでした。
●わがヴァルドホフはグロイター・フュルトに0-5…。もうあかん…。
●ヴァルドホフの代表ドルマンが、クラウス・トップメラーとヴォルフガング・ヴォルフに電話で監督就任を打診していたことが発覚。本人は否定していますがトップメラーは確かに電話があったと認めているとか。トッピはかつてヴァルドホフの監督をしていたこともあり、悪くない選択だと思いますが、今のヴァルドホフに彼の給料が払えるのか。ともかく今はプラート監督の下で2部残留に最後の望みを賭けるべき時でしょう。

■2003年3月23日(日) ケテラー爆弾炸裂

●週末関西に里帰りしていました。で、日曜日の夕方戻ってきて、そのまま録画しておいたグラードバッハ×HSVを見ました。いやあ、素晴らしい。あれですよ、あれ。あれこそがグラードバッハのフットボールですよ。パス・コンビネーションもよかったし、まあ相変わらずゴールは外しまくってたけどきちんとシュートはしてたし、当たりもしっかりしてたし、非常にグラードバッハらしい攻撃サッカーを見せてもらいました。この試合のビデオは消さずにとっておこうかと思います。
●まあ、この日のキープレイヤーはケテでしょう。実に楽しそうに生き生きと戦っていました。もとはグラードバッハ生え抜きの秘蔵っ子だったのを、HSVに売ったのですがうまくポジションをつかめず、今季はレンタルで古巣のグラードバッハに戻って再起を期していた訳ですね。それでもマイヤー監督の下ではなかなか使ってもらえず、リーネン監督になってファン・レントのケガもありようやくチャンスがめぐってきたのがこの試合だったということなんですが、そういう背景情報をWOWOWもきちんとフォローして欲しいよな。
●この試合だけを見た人たちから、ケテラーいいじゃねえか、という反応が出てきそうですが、あんなに動きのいいケテラーはそういう訳で3年ぶりだということを先に言っておきたいです。もはや決して「若手」ではないケテですが、この機会にしっかり結果を出して欲しいです。本人もハンブルグに戻るよりグラードバッハに残留を希望しているようです。スタジアムでも人気者だし、次代のグラードバッハを担うFWとして残ってくれると嬉しいですね。
●もう一人いい動きをしていたのがフォセル。若いですがフィンランド代表であり、「○○代表のキャップがあります」とうるさいくらい連呼せずにはいられないWOWOWにあって、フォセルの代表キャップはなぜか1回しかアナウンスしてもらえませんでした。まあ、スイス代表歴を一度も紹介してもらえなかったシュティールよりはまだマシかもしれませんが。ファン・レントがケガで出られないためセンターFWを任されていますが、結果も出しており、フォセル、ケテラーという生意気な顔をした若いFW二人組はなかなか痛快でした。
●あと、「フスバルゴット」ことデモは髪の毛が伸びて可愛くなっていました。あのスタジアムの雰囲気、顔を知った選手たち、交替や得点が入ったときのアナウンスとのコール&レスポンス、本当に楽しいテレビ観戦でした。いやあ、ドイツへ行きたくなっちゃいましたね。
●せっかく試合をフルに見たので採点しておきます。画面外での動きが分からないので特にDFの採点は難しいですが…。
シュティール(2.5)、エバール(3.5)、プレッチ(3)、シュトラッサー(3.5)、アサニン(3)、クルーゲ(4)、ウリッヒ(4)、デモ(3)、コーツィニーツ(4.5)、ケテラー(2)、フォセル(2.5)
こんなところでどうでしょうか。
●ところでWOWOWに欠けていた背景情報をもうひとつ。グラードバッハと言えば「ドイツの日本人町」デュッセルドルフからクルマで15分。高原目当てに日本企業の現地駐在員やその他の日本人が大挙して押しかけることは十分想像できることです。ほっぺたに日の丸とドイツ国旗をペイントした日本人の子供が大写しになったときに「日本から駆けつけたんでしょうか」はちょっとないんじゃないかと思いました。さすがに奥寺さんは「いやあ、現地の人でしょう。デュッセルドルフの人じゃないですか」と至極まともな反応をしていましたが。
●で、その高原ですが…、ええと、高原出てたっけ。それにしても後半敗色濃厚になったところでカルドーゾに代えて高原というのはまだ分かるとしても、さらにマイヤーまで投入するとはヤラ監督も侮れませんな。追いこまれるとFWを代えるんじゃなくてFWを増やすHSVの伝統は生きていたかという感じ。パゲルスドルフの得意技でしたからね。そりゃロメオ、バーバレス、マダビキアに加えて高原、マイヤーなんだからさぞ窮屈だったことでしょう。
●さて、WOWOWの今夜の放送はバイエルン×ロストック。なんでそんなクソ面白くもない試合を放送するのかなあ。そんなもん、レバークーゼン×ラウテルンの血で血を洗う降格争いに決まりだと思うんだけどなあ。
●バイエルンと言えばカイザーことベッケンバウアー会長がキルヒ疑惑にからんで「ごちゃごちゃ言うならブンデスリーガ抜けてセリエAにチームごと移籍するぞ、ゴルァ」とおっしゃったそうです。元ネタらしい「Bild」の記事が見当たらなくて残念ですが、これは「Bild」の記事だからなあ、というより、カイザーの言うことだからなあ、という種類の典型的なカイザー的考えなし発言でしょう。春になって気候も緩んだんでカイザーの脳みそもついつい緩んでしまい本領を発揮したというのが真相ではと推測します。
●里帰りで見に行けず、チケットを譲ってしまったFC東京×柏はFCが2-1で勝ったようです。アマラオが休みの割にはがんばっていますね。次に見に行けるのは少し先になりますが、ヴェルディ主催の東京ダービーはちょっと見に行きたい気持ちもあり…。

■2003年3月20日(木) やっぱり

●何だか最近BVBの試合をよく見ているような気がするんですが、まずはBVB×ハノーファーを録画して見ました。なかなかスピード感のある好ゲームだったと思いますが、まあ自力の差とでも申しましょうか、結果としては妥当だったと思います。ハノーファーはポペスクが12分のPKを外したのが痛かったと思います。
●さて、このサイトでもさんざんケチをつけているWOWOWのオフサイド無視。この試合のBVBの2点目の前、オドンコアへのパスがかなりオフサイドっぽかったんですが、アナウンサーは決して「審判は取りませんでしたが私の目にはオフサイドに見えました」とは言わないんですな。この辺に何だかWOWOWの限界を感じてしまいました。オフサイドを取らないという審判の判断は試合の中では絶対ですが、その当否は立派な批評の対象だし、それをきちんと検証することでこそ審判の技量も見る側の目も鍛えられるんじゃないでしょうか。
●これに対して解説の奥寺さんの一言には僕は感動しましたよ。「これはオフサイドかもしれないけれど素晴らしいプレーですよ」と。審判の判断が間違っていることもあり得ると正面から認めつつ、それでもそうした細かい議論を超えるプレーの美しさを指摘した点で、この奥寺さんのコメントはオフサイドか否かの自前の検証、判断をひたすら回避するWOWOW的世界にあって瓦礫の中のゴールデンリングのように輝いていた。いや、ほんと。
●で、チャンピオンズ・リーグの方も録画で見ました。ミラノ×BVBだったんですが、BVBはこの試合に勝った上でロコモティフがレアル・マドリッドに負けないことを期待するしかないという状況。結局1-0でミラノには勝ったもののレアル・マドリッドも勝っちゃって決勝トーナメントには進出できませんでした。これで今年のチャンピオンズ・リーグは終わりました。皆さん、また来年。
●カーン離婚の危機。既に別居中で、例の女とは切れていないとの噂。
●VfBのクランニー(当サイトでは「クランニー」です。アクセントは「ラ」のところでお願いします)にミラノとユベントスが興味を示しているとか。まあ、こういう噂は年中あるからな。
●3月29日のリトアニア戦の代表が発表されているようです。DFBのサイトあたりで確認してください。
●この週末は待望のグラードバッハ×HSV。懐かしのベケルベルグを日本のテレビで見られるなんて。録画忘れないようにしないと。この試合、グラードバッハはアイドーを5枚目の黄紙で欠いていますが代わりにペーター・ファン・ホウトが右、ケテラーが左、フォセルがセンターという布陣のようです。ケテラーにはがんばって欲しいです。グラードバッハは95年以来ホームでHSV相手に負けがありません。

■2003年3月16日(日) 因果な商売

●さて、昨日は遅くまでウェブ・ラジオを聴いていましたが、グラードバッハは1-4という情けないスコアでビーレフェルドに負けてしまいました。結果を見るとディアバン一人にやられたようにも見えますが、実況を聞いていたところではそもそもグラードバッハの守備がガタガタだったようです。リーネン監督も「今日は存在をかけているチームがしなければならない闘い方ができていたのは15分間だけ」とお手上げ。復帰したペーター・ファン・ホウトがゴールを決めて一矢報いたのがせめてもの救いでしょうか。
●これでグラードバッハは再び降格圏に。降格争いは熾烈さを増していますが、勝手な一抜けは許さないということで、今日のニュルンベルグには是非その辺りを含んだ試合をして欲しいものです。13位のハノーファーまでは確実にお仲間であり、11位のビーレフェルドも安心していられる位置ではないので、第34節までみんなで楽しくやりましょうという感じですね。グラードバッハは次節ホームにHSVを迎えWOWOWに登場です。高原には悪いがこれは勝たせてもらわないと。
●で、そのHSVですが、高原の勝越しゴールでシャルケを下しました。WOWOWの録画を見ましたがなかなか立派なヘディングでした。試合は無駄に荒れていた割にバーバレス兄貴が比較的冷静でしたね。僕としてはサンドとムペンザのツートップを見たかったんですが。あと、今頃申し訳ないですがメラーってどうなっちゃったの、とヴァレラが10番つけてるのを見て思ったんですが、赤キッカーで調べたらメラーは7番だったようで…。ケガで欠場のようですな。
●バイエルンはまったく可愛げなく4-1とアウェイでボッフムを圧倒。2位のBVBも2-0とハノーファーを完封しましたが、いかんせん首位との勝ち点差が13ではやる気も萎えるというもの。レバークーゼンはホームでヴォルフスブルグと1-1の引き分け。10分にPKをシュナイダーが外して調子が狂ったようです。ブットを使うべきでしたね。
●さて、前節の話になりますが、ハノーファー×ロストックの前半終了間際にイドリッスーが決めたゴールが議論になってます。クルプニコビッチのフリーキック直後、イドリッスーがヘディングをする前に笛が鳴っていたらしいんですが、審判のシュタインボーンさんはゴールをそのまま認めてしまったと。これに対してロストックがこのゴールは無効であるとDFBのスポーツ裁判所に申し立てています。仮に審判が自分で笛を吹いておきながらその直後のゴールを認めたということになるとこれは確かにマズい試合運営と言われても仕方のないところ。
●このネタは昨日のウェブ・ラジオを聴いていて知ったんですが(ビーレフェルド×グラードバッハの審判がそのシュタインボーンだったので)、他の日系ブンデスリーガ関連サイトではコメントが見当たらなかったので一応リサーチしてみました。
●もうひとつ。2部首位のケルンのFWクロイツが、土曜日の練習でチームメートと接触、脳震盪で倒れ記憶を失ったと報じられています。「今日が何日なのか、試合がいつなのかまったく分からない。ただすごく頭が痛いんだ」。
●私は見た。リーネンのワイシャツ、グラードバッハでは「白」。襟にはスポンサー「JEVER」のロゴ。

■2003年3月15日(土) 駒沢陸上競技場

●ナビスコカップ第2戦、FC東京×マリノスを駒沢陸上競技場まで見に行ってきました。どうも駅から中途半端に遠くて不便なところですな。たどり着いたときにはバックスタンドは結構埋まっていて、僕としてはバックスタンド中央上方が定位置なので空いている席を探すのに少し苦労しました。ホームスタンドはガラガラで、見え方が同じなら安い方がいいという僕のような不心得者が多いということでしょうか。
●試合はマリノスが先制、その後FC東京が逆転して前半を終えたものの、後半にマリノスが追いつき、結局引き分けとなりました。FC東京は数少ないチャンスを得点に結びつけ、マリノスの反撃も手堅くしのいでいたのですが、後半になって守備のほころびが出てきたという感じでしょうか。僕としては金沢、宮沢の左サイドに期待していたのですが、今ひとつ機能しているようには見えませんでした。それなら右は機能しているかというとそういう訳でもなく、石川は機能しているが右サイドが機能している訳ではない、という印象。どう攻撃を組み立ててゆくのかという明快なビジョンの見えない戦いでした。
●ブンデスリーガの方ですが、グラードバッハが先制を許しています。押されっぱなしの様子で心配です。グラードバッハはウリッヒをケガで欠いており代わりにコーツィニーツが中盤の右サイドで先発しているようです。
●じゃ、結果についてはまた明日。

■2003年3月14日(金) 日本語が…

●チャンピオンズ・リーグではドルトムントがロコモティフ・モスクワに勝ち、何とか首の皮一枚で決勝トーナメントへ進出の可能性を残しました。でも次の試合でモスクワがレアル・マドリッドに勝ってくれなければならないそうで。
●我がグラードバッハは土曜日にビーレフェルドと戦います。アウェイとはいえ、降格を争うライバルのひとつなので何とか勝ちたい、悪くても勝ち点は持ち帰りたいところ。ファン・レントのケガは心配されたほどではなく早めの復帰もありえるということですが、いずれにしてもこの週末はフォセルをトップに、左ケテラー、右アイドーの布陣で臨むしかないでしょう。ハウスヴァイラーもお休み。
●ビーレフェルドにはアルバニア代表のヴァータがいます。あと、「白いブラジル人」ことアンスガー・ブリンクマンの足技も見ものです。ブンデスリーガのサイトのウェブ・ラジオ中継では、HSV×S04の他、このビーレフェルド×グラードバッハという地味な試合も放送されるようです。どういう基準で選んでいるのかよく分かりません。投票だというんだけど、組織票でしょうか。いや、僕は投票してないですがね。
●3月29日にはユーロ2004予選、ドイツ×リトアニアがニュルンベルグで行われます。代表メンバーは来週木曜日に発表の予定。バラックは欠場です。
●さて、高原が移籍してから急に見る機会が増えたHSVのサイトですが、何と日本語のページができていて驚きました。ところどころ首を傾げる訳語の選択もあったりしますが、まあ読める日本語だと思います。確かにサッカー関係の記事を訳するのは難しくて、単にドイツ語と日本語ができるだけじゃダメなんですよね。その他にブンデスリーガやサッカーそのものの知識、術語の語彙なんかも要るし。それにしても「トリコスポンサー」って何ですかね。「トリコ」っつっても分かんないだろうよ、普通。
●カーンいわく、「結婚は絶え間なき闘争である」…。
●さて、グラードバッハの監督交替の陰ですっかり忘れてましたが、ヴォルフスブルグの監督がヴォルフガング・ヴォルフから、ユルゲン・レーバーに替わってます。ヴォルフガングの監督がヴォルフガング・ヴォルフとはでき過ぎであり、このクラブの監督は本名が何であれ代々ヴォルフガング・ヴォルフを襲名するものだとばかり思っていたのですがどうもそういう訳ではなかったようで。それにしても親はなんで姓がヴォルフなのにヴォルフガングなんて名前を子供につけるんだろうな、まったく。
●ついでにと言っては失礼ですが、ライオン印の監督はペーター・パクルトからファルコ・ゲッツに替わっています。ゲッツは昨年レーバーがヘルタを去った後シーズン終了までの繋ぎとしてチームを預かった割に成績がよく、シュテフェンスは要らないんじゃないかと話題になった人物。こうして見ると結局同じ人たちのサークルで交互に監督をやってるだけ、という気もしなくもないですが。パクルトはベルナー・ロラント更迭の後を受けて1860の監督におさまった訳ですが、そのロラントは今は2部のアーレンの監督です。
●チャンピオンズ・リーグでバルセロナに0-2と負けたレバークーゼンはいよいよ残留を唯一の目標に集中しなければならない状況ですが、監督のヘアスターは「土曜日に負けても監督でいられるかは分からない」と弱気の様子。後任には既に前HSV監督のフランク・パゲルスドルフの名前が取り沙汰されているようで、そのオヤジはなるべく勘弁して欲しい名前のような気もしますが。それならグラードバッハを「個人的な事情で」辞めたハンス・マイヤーの方がいいですよ。ハンス・マイヤーはもともとレバークーゼンのスポーツ・ディレクター候補として以前から名前が挙がっているとか。
●この週末、WOWOWの中継はHSV×S04の他、BVB×ハノーファーです。ボビッチが古巣にどんな恩返しをしてくれるか楽しみ。

■2003年3月11日(火) バラック

●ラウテルンがニュルンベルグに勝ってくれやがったおかげで降格争いはさらに混沌としてきました。マイスターの方は既に先が見えてきているので、今季の残り期間の話題はもっぱら降格レース、しかもラウテルン、レバークーゼンという大物が落ちるかどうかという点だと思うんですが、我がグラードバッハももちろん笑っていられる立場ではない訳で。僕の好みとしてはラウテルン、ニュルンベルグ、ビーレフェルド辺りで仲良く降格して欲しいところですが最後まで気の抜けない戦いになりそうですね。
●さて、結果を先に知っているため気が進まなかったんですがバイエルン×レバークーゼンのビデオを見ました。何というか、レバークーゼンは面白みに欠けましたね。生気がないというか、自信とかひらめきとか輝きとか、昨季には確かにあったそういう「選ばれたクラブ」のオーラみたいなものがすっかり失われていました。プラセンテも暗い顔してたし、シュナイダーも実に苦しそうにサッカーをしていました。それに対してバイエルンはチャンピオンズ・リーグの1次リーグ敗退などの混乱をすっかり乗り越えたように見えました。たぶんエフェンベルグの不在に慣れたということなんでしょう。
●考えるにレバークーゼンのつまづきの石はやはりゼ・ロベルトの放出だったと思います。もちろんバラックがいなくなったのも大きいですが、彼がいないのはチームの得点力には影響してもチームの連係とかゲームメイクには影響しない訳で、それよりは左サイドのゼ・ロベルトの方が余人をもっては替えがたいような気がするんですよね。バラックは良くも悪くも個人プレーの人ですから、いると心強いけどいなくても困ることはない。あと、まあ、ルシオ、ノボトニーのケガも大きいけど。
●それから忘れちゃいけないのはキルステンでしょうね。ノイヴィルは本来スピードと足技が身上のストリート・フットボーラー・タイプのプレーヤーであり、前線でチャンスを待つストライカーではありません。昨季は押込屋キルステンとのコンビがワークしましたが、押込屋が半引退した今季は結局持ち味を生かせてないような気がします。そのために昨季からベルバトフを育ててきたはずだったんですが、王子様どうしちゃったんでしょう、最近。あのキルステンの凄みというか殺気というか、あれは貴重なものでした。
●それにしてもこの試合のアナウンサー、どうもバイエルン寄りじゃなかったか? まあ、バイエルンの方ができはよかったので仕方ない面もありますが、ブット君のファイン・セーブには一言も触れずに「素晴らしいシュートでしたねえ」はないだろ。あと、シュバインシュタイガー君の玉さばきに「すんばらしいですねえ」と素っ頓狂な声。若けりゃいいのか、って感じでしたね、まったく。それより僕はバリッチ君の生意気そうな顔が見られただけでもよかったです。一所懸命やっていて好感が持てました。
●この週末は駒沢にナビスコカップ、FC東京×マリノスを見に行くので、今日はレコード屋でジェリー&ザ・ペースメーカーズのCDを買ってしまいました。
●ああ、今週はチャンピオンズ・リーグもありますが、いいですよね、もう…。

■2003年3月9日(日) ほんとに勝った…

●ブンデスリーガ・ファンの皆様、すみません。我々がBVBに勝ってしまったおかげで今季のマイスター争いはかなり面白くなくなってしまいました。僕としてもバイエルンの独走を止めるためにはBVBにがんばってもらいたいとは思っていますが、ただ、昨日の試合はリーネン監督の初戦、しかもホーム・ゲームであり、何としても勝たねばならない試合だったのです。もちろん降格争い的にも。
●試合は動きの少ない前半を0-0で折り返しましたが、後半に入るとグラードバッハが攻勢で、63分にデモのセンタリングからフォセルが頭でたたきこんで1-0、この得点を守りきって勝ちました。BVBはロジツキーを欠いたためか中盤にアイデアがなく、最後までエンジンがかからなかったという状況のようです。昨年のマイスター相手に堂々と戦って勝ったことが何より嬉しいです。
●尚、昨日お伝えしたとおり、この試合でファン・レントがケガで途中退場。容態については今のところ情報が見当たりません。交替で入ったケテラーは結構いい動きをしていたようです。ともかく、この勝利のおかげでグラードバッハは暫定13位と降格圏を脱出。11位のロストックと16位のニュルンベルグの勝ち点差がわずか3という熾烈な降格争いなので決して安心はできませんが、新監督のスタートとしては貴重な1勝でした。
●WOWOWではVfB×HSVを見ましたが、高原のシュート惜しかったねえ。あと、ヒルデブランド君を日本の婦女子ファンの皆さんに見てもらえなかったのが残念です。VfBはクラブとしては別に思い入れもないんですが(監督が嫌いだし)、ゲアバーとかザイツとかマイスナーとか、その辺の渋いプレーヤーって結構好きなんだよな。スピード感のある面白い試合だったと思います。この引き分けはどちらのクラブにとってもまあ納得のできる結果だったのではないでしょうか。
●ところで、先週も書いたけどやっぱりオフサイドについては全然コメントないのな。41分にゲアバーのセンタリングからアマナティディスがシュートを失敗したシーン、リプレイではどう見てもオフサイドに見えたし、それを検証するためにタッチライン沿いのカメラからの画像を繰り返しているのに、アナウンサーも解説者もひとこともオフサイドに触れない訳よ。審判がオフサイドを取らなかったプレーについて「オフサイドに見えましたが」とコメントするのは許されないことなのか…。
●尚、サッカー選手でなければ100%犯罪者の顔をしている(しかも年齢不詳…)VfBのクランニー、WOWOW的には「クーラニー」らしくてまあその辺は好みの問題なのでどうでもいいんですが、アクセントは「クー」ではなく「ラ」にあるはずじゃないかな。「クーラニー」と言われるとすごく違和感あり。
●空気を読めないバイエルンはレバークーゼンに3-0と完勝してしまいました。バラックはこの試合で負傷、2週間はギプス生活だとか。マンハイム卒業生のバリッチ君が見たいので一応録画はしますが。
●で今日はラウテルン×ニュルンベルグなんですが、この両者にそろって降格してもらうためにはうまく引き分けて欲しいところ。

■2003年3月8日(土) ウェブ・ラジオ復活

●ウェブ・ラジオでグラードバッハ×BVBを聞きながら書いているんですが、そろそろ前半が終わるところで0-0。BVB相手にあつかましいようですが今日は何としても勝ちたい試合。他の試合がどうなってもいいからとにかくグラードバッハだけは勝って欲しい。相手の自殺点でもいいから勝って欲しい。内容はよかったけど負けたというんじゃ意味がない。そういう試合です。
●リーネンは前節シャルケ相手に引き分けたイレブンをそのまま先発にしています。もともと、ここには引き継ぐべきよい点がたくさんある、このクラブが下位に低迷している理由はケガ人のリストを見れば分かる、とコメントして、マイヤー路線を継承することを明らかにしていたリーネンなので、この用兵には驚きませんが、それでも何だか嬉しかったです。
●でも、ファン・レントがケガしたようで、13分にケテラーと交替しました。敵に削られた訳でもないということで、古傷をまた傷めたのではないかと心配です。それにしても今日のウェブ・ラジオ中継は聞きやすいですね。何が起こっているのか頭の中に描けるくらいよく分かります。でも何だか音声が遠いし、何より全試合中継じゃないというところが寂しい。読者の投票で中継する試合を決めているようですが、なぜグラードバッハ×BVB? バイエルン×レバークーゼンだろう、普通。
●グラードバッハはマイヤー監督辞任の経緯についていまだにいろいろと騒がしいようです。マイヤーがミュンヒのサスペンドを求めたのにフロントがミュンヒをかばって動かなかったとか何とか。結局ミュンヒはリーネン監督の下でもベンチから外され、ボッフムへの移籍が取り沙汰されているようです。同じくサスペンドされているヴィテチェクはもう1シーズンやりたい、2部のクラブでもいい、と言っているようで、これは採るしかないぞ、マンハイム。
●バイエルンは2-0とレバークーゼンをリードしている様子。バイエルンって下位のチームには取りこぼしたりするけど、レバークーゼンやBVBを相手にすると異常に強いというか手堅い。VfB×HSVは前半を終わって1-1。クランニーのゴールで先制されたHSVがマダビキアで追いついたようです。高原はこの試合も先発落ち。ロメオが復帰間もないだけに後半途中で交替はありそうな気もしますが、アピールする状況としてはきついですね。とにかく得点するしかないでしょう、スシ・ボンバーよ。
●じゃ、後半聞くので失礼します。コーヒーでもいれよ。

■2003年3月5日(水) FCハリウッドへようこそ

●バラックの監督批判、クラブ自身の裏金疑惑とバタついているバイエルンにまたしてもスキャンダル。他ならぬキャプテン・カーンが妻シモーネの妊娠中に若い愛人を作って隠密旅行をしていたとか。まあ、男性ホルモンの豊富そうなカーンさんのことですから、嫁さんの妊娠中にちょっと失礼するくらいのことは多めに見てやってはと思うんですが、そこはそれ、有名人ですからどうしても話題になるのは避けられないようで…。
●しかしその浮気相手のヴェレーナ(21)、それほど美人でもないと思うんですが、どうもプロの方らしく、ワイルドな写真がスポーツ新聞を飾っています。バイエルンというのはそういうスキャンダルとともにあるクラブで、年季の入ったバイエルン・ファンは当然その辺も「込み」で応援してらっしゃるはずだと思うんですが、ワールド・カップあたりでカーン様に萌えてしまった皆様には刺激が強すぎたでしょうか。そろそろこの問題に関してウリ・へネスが言わずもがなの発言をして顰蹙を買うか、あるいはカイザーが説教するかのどちらかだと思うんですが、まあ、カイザーもエラそうに言えた義理じゃないからな…。ともかく、FCハリウッドはこうでなくちゃね、と思わせてくれる心温まる事件でした。
●で、Bild紙のインタビューですが、
――どうやってシモーネの信頼を取り戻すつもりですか。
カーン「もちろん長い時間がかかるだろうけど、でもそれを乗り越えている夫婦だって世の中にはいる訳だし」
――あなたの可愛いヴェレーナとはこれからどうなりますか。
カーン「それについては今の時点では何も言えないし言いたくない」
ってことらしいですよ。
●で、DFBポカールはそのバイエルンとレバークーゼンが対戦します。準決勝のもう1試合はラウテルンがブレーメンに勝ちました。
●ブンデスリーガファンの皆さんに朗報。ブンデスリーガのウェブ・ラジオ中継がこの週末から復活するようです。さすがに文字のティッカーだけでは臨場感に欠けましたからねえ。いやあ、喜ばしい限りです。ドイツ語のヒアリング能力向上にはもってこいですよ。語彙はかなり偏ってますけど。
●そうそう、HSV×ヘルタをWOWOWで見ていて思ったんですが、「AOL Arena」は「アーオーエル・アレーナ」なのに「Hamburger SV」は「ハンブルガー・エスヴイ」なんですね。「AOL」が「アーオーエル」なら「SV」は「エスファウ」だろうよ、と思うんですがいかがなもんでしょうか。ていうかいちいち「ハンブルガー・エスヴイ」なんて言わずに「ハーエスファウ」と呼んで欲しいと思う次第。しかし、ロメオが本格的に復調すると高原厳しいぞ。
●あと、カルドーゾが不調であるということをしきりにアナウンサーも解説者も強調していましたが、ウィンター・ブレイク以降の出場試合のkicker採点平均はカルドーゾ3.4に対し高原3.6。カルドーゾ1得点1アシストに対し高原1得点。クラブ内における信頼感も含め、カルドーゾ下げて高原出せといわんばかりの論調は何だかなあという感を禁じ得ませんでした。ちなみにマダビキアは3.17、バーバレスは3.42、ロメオはこないだの試合が3でした。やっぱり高原外すだろ、普通。

■2003年3月2日(日) さよなら、ハンス・マイヤー

●2-2の引き分けに終わったシャルケ戦の後、グラードバッハのハンス・マイヤー監督が「個人的な事情により」辞任しました。ハンス・マイヤーはクラブが2部落ちしていた1999年9月にボンホフから監督を引き継ぎ、就任当時3部降格圏にあったクラブを1999/2000シーズン終了時には5位にまで引き上げて2部に残留させ、2000/2001シーズンには2位になり念願の1部復帰を果たした功労者です。
●昨季2001/2002シーズンには12位で1部残留というシーズン目標を達成しました。しかし今季は第4節の5位を最高にその後はジリ貧で、特にウィンター・ブレイクが明けてからは6試合で1勝4敗1分と降格圏に低迷しているのはご存知のとおり。最近ではキャプテンのヴィテチェク、左サイドのミュンヒという主力を相次いでベンチから外したりとチーム内の不協和音が目立っており、かねて監督交替が取り沙汰されていたところです。
●後任には昨季途中まで1.FCケルンを率いたエヴァルド・リーネンが決まっています。後任とセットで発表されたところを見ると、既に辞任のハラはしばらく前から決まっていたようです。
●昨日の試合はホームでの引き分けと決して満足できるものではありませんでしたが、4位のシャルケを相手に、2度リードを許しながらもその都度追いついて勝ち点をもぎ取ったのですから悪い結果ではなかったはず。マイヤーは僕がベケルベルグに通うようになった時期からの監督であり、先に書いたとおり彼の下で1部昇格、残留を経験したこともあって格別に思い入れのあった監督です。仮に今季マイヤーの指揮で2部落ちするならそれもやむを得ない、彼とともにもう一度昇格すればよいと考えていた僕にとってはショッキングなニュースでした。
●たとえ強豪相手のアウェイ戦でも、引いて守るカウンター・フットボールを潔しとせず、積極的に前に出るオーソドックスなスタイルを貫いたマイヤー監督は、辛らつでユーモアあふれるコメントでも人気者でした。ボルッシアの公式サイトのフォーラムでも辞任を惜しむ声が大半です。おそらく批判が高まって解任に至る前に自ら身を処したということでしょう。僕としては残念でなりませんが、今となってはただ見送ることしかできません。ありがとう、ハンス・マイヤー。我々はあなたのことを忘れません。
●エヴァルド・リーネンは2部落ちしていたケルンを1部に復帰させた実績を持つ人物でグラードバッハでもプレーした経験があります。まあ、昨季はそのケルンを自ら降格の危機に追いこみ解任された訳ですが。試合中丹念にメモを取ることで有名です。僕としてはミュンガースドルフで彼の率いるケルンを応援していたこともあり悪い印象はないのでがんばって欲しい次第。少なくともフンケルがケルンを解任されるまではもって欲しいですな。
●という訳で他の試合どころじゃないんですが、バイエルンもドルトムントも無難に勝ったようで。レバークーゼンはショーフ君の活躍で3-0とリーガ2連勝。おまえらそれならトップメラーがいる間に勝ってやれよと思うんですが、まあそんなもんですね。

■2003年3月1日(土) DVD「BUNDESLIGA TOTAL 2002」

●マンハイムは昨日ロイトリンゲンとホームで対戦しましたが、スコアレスドローに終わりました。プラスネガーが復帰早々レッドカードをもらったようです。下位どうしの直接対決だっただけに勝ちたかった試合ですが。まあ、でもこの勝ち点1のおかげで14位と勝ち点で並びました。
●グラードバッハはまたしてもマイヤー監督とミュンヒがもめているようです。シャルケ戦ではミュンヒはベンチにも入っていない模様。ああ、勝って欲しいなあ…。
●レバークーゼンのルシオは2007年まで契約を延長したそうです。しかもその契約はクラブが2部落ちしても有効だそうで、下手すると来季は2部で現役セレソンを見られるかもというぜいたくな話。
●さて、今日、ドイツから「BUNDESLIGA TOTAL 2002」というDVDが届きました。これは1月の上旬にAmazon.deで注文していたものです。内容はブンデスリーガ2001/2002シーズン(昨季)の全試合ダイジェスト(DVD2枚組)。各節の試合の全ゴールシーンをひたすら淡々とつないで行くシンプルな作りですが、資料的価値は高いです。ちなみにお値段は送料込みで39.63ユーロ。
●ただ、このDVD、普通のDVDプレーヤーでは見られません。地域コードは日本と同じ「2」なんですが、再生方式がヨーロッパ標準のPALであり、日本のNTSC方式と合わないためです。DVDの収録方式にPALもNTSCもないだろうと思うんですが、実際にプレーヤーに入れてみても読み込んでくれません。PC付属のDVDドライブでなら問題なく見られるので大丈夫です。買ってみようかなとお考えの方は気をつけてください。
●尚、Amazon.deのサイトは当然ながらすべてドイツ語、購入後の確認メールもドイツ語です。さあ、がんばってみましょう。残念ながら当サイトではサポートいたしません。



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