logo ブンデスリーガ・トーク 2003年2月


■2003年2月27日(木) ダイジェストを

●録画したチャンピオンズリーグのBVB×レアル・マドリッドを見なければならないと思いながらまだ見ていません。だいたい録画したビデオを2時間近くかけて見るというのもそれなりに時間の都合とか集中力とかあって大変なんですわ。しかもたいてい結果は先に分かっている訳で。週末のブンデスリーガ2試合は意地でも見るつもりでがんばっているんですが、ウィークデーのチャンピオンズリーグはしんどいです。
●そう考えると、僕はWOWOWに何が何でも週2試合や3試合のブンデスリーガ中継をして欲しいとは思わないですね。注文があるとすれば日曜日の夜10時半の枠は、セリエAの余り試合なんかより、ブンデスリーガをやって欲しいということと、1時間くらいかけたまともなダイジェストを見せて欲しいということです。「ran」か「Bundesliga Pur」を買ってきて適当にコメントつければいいだけじゃないかと思うんですがいかがでしょう。週1試合プラス1時間の全試合ダイジェスト。この方がバランスよくないですか。
●昨日、レヴィアー・ダービーのビデオを見ました。さすがにダービーにふさわしい熱い試合でしたが、結局レーマンが何をやって退場になったのかよく分かりませんでした。アモローゾに何か文句を言ったのがよくなかったのでしょうか。まあ、レーマンのやることなので仕方ありません。この試合ではメツェルダーを見直しました。あと、コラーはいいですね。BVBに入った当初は得点がないと批判されましたが、仮に自ら得点しなくても実に価値のある働きをしていると思います。ロジ坊より値打ちあるかもしれません。
●ところでWOWOWを見ていて感じるのは、あるプレーがオフサイドかそうでないかということに日本のアナウンサーはあまり頓着していないということ。もちろん画面を見ながらの実況なので、実際の位置取りがどうだったのか、副審がどの時点で旗を上げたのか上げなかったのかといったことがよく分からずコメントのしようがないということはあるのかもしれません。しかし、今のはオフサイドとちゃうか、と思うようなプレーや、逆に今のはちゃうやろ、と思うようなプレーについてほとんどコメントがないまま流れて行くことが多いような気がします。特に現地製作の映像がわざわざそれを検証するためにサイドラインのカメラの絵をリプレイしているのにその意味をまったく解説しないことがありますね。なんでだろう。
●今日の「kicker」にはグラードバッハに対するヤン・ルスティヒ記者の厳しい記事が載っています。シャルケに負ければマイヤー監督の更迭もあり得る、と。「ベルリンでひどい試合を見せた後、チームはヴォルフスブルグに勝って一応の答えを出した。シャルケ戦でもすべての選手が一丸となって闘うことを期待したい。どのみちどの選手の契約も2部で引き続き有効なのだから」。なかなか愛情にあふれた記事じゃありませんか。つまりチームが2部落ちしても逃げ出せる選手はいないんだぞ、ってことです。チームが2部落ちしたら移籍できるという条項のついた契約も結構あって、昨季のケルンの降格の時にはそれでティムやバリッチがクラブから逃げ出した訳です。ティムって最近何やってんのよ。
●一方、マンハイムについても記事がありました。それによると今シーズン一人気を吐いているFWのプラスネガーはチームに残留しない模様。もともとヴォルフスブルグから1年の契約で借りているらしいんですが、「1部のいくつものクラブから誘いがあるようだ」とプラート監督も言っています。でもチーム状態は上向きで降格圏脱出を展望できるところまで来ました。
●FC東京の年間チケットが届きました。最初の試合は3月15日、ナビスコ杯のマリノス戦です。見に行かねば。

■2003年2月25日(火) はぁ?

●月曜日の朝に「kicker Online」で試合結果を確認した僕は思わず「グッドラック」のキムタクになった気分でだれにともなく聞き返してしまいました。0-4? 話にならんがな。
●でもまあ2部の方ではエンリコ・ケルンが「Mann des Tages」に選ばれたのでいいとするか。
●ドルトムントのレーマンってまた退場になったの? ちょっとビデオ見て確認しないと…。クラブに罰金払ったらしいぞ。

■2003年2月23日(日) 嫌いなんです

●ブンデスリーガ第22節、ハノーファーに先行されたレバークーゼンは途中から投入した若手ショーフとロスタイムのシマックの得点で逆転しました。グラードバッハとしては降格争いのライバルが勝ってしまったのは苦しいですが、ここは素直に喜びたいですね。そういえば昨季のレバークーゼンは本当に1点先行されても負ける気がしなかったもんな。いくらバラックとゼ・ロベルトを放出し、ルシオとノボトニーが休みだとはいえ、今季の不振はひどすぎる訳で、この1勝をきっかけに自信を取り戻して欲しいです。
●同じく降格争いのライバル、カイザースラウテルンはホームでHSVに2-0と完勝しました。高原君頼むよという試合でしたが、どうも某掲示板とか見ていると、ラウテルンにシンパシーを持っている人が結構多いのには驚かされますな。まあ、クローゼ君の人気もあるんでしょうが、ラウテルンといえばマンハイムのライバルであり、僕としてはどうも好きになれないクラブのひとつです。ただ、テバーが出ていたのは嬉しかった。こいつを日本のお茶の間で見られるとは思わなかった。元気そうでよかったです。
●レヴィアー・ダービーはシャルケが2-0とリードしたもののドルトムントが追いついて引き分け。首位バイエルンがニュルンベルグに順当勝ちしたため2位ドルトムントとの勝ち点差は10になってしまいました。まったく可愛げのないヤツらです。
●我がグラードバッハは今日の試合。アウェイで好調のシュトゥットガルトと対戦という苦しいカードですが、何とか勝ち点をもぎ取ってきて欲しいです。じゃ、レヴィアー・ダービーのGコード予約セットしとこう。

■2003年2月22日(土) お願いマンハイム

●我がヴァルドホフは金曜日にオーバーハウゼンでアウェイを戦い1-0で勝ちました。エース・ストライカーのプラスネガーをケガで欠くヴァルドホフはケルンとマモウムの若いツートップで試合に臨みましたが、序盤から手堅く守り、28分にはカウンターで上がったツィノフがGKを引きつけて横に流したボールをケルンが決めて先制、結局この得点が決勝点となってウィンター・ブレイク明け初勝利をものにしました。
●それにしても1部昇格間際まで行った2000/01のシーズンのことを考えると、あの時のメンバーで今チームに残っているのは本当に数えるほどなんですよね。せいぜいフィカートとリヒトくらいでしょう。昨季から考えてもヘアゼンとかエヴェラルドくらい、要は僕に見覚えのある選手はもうほとんどいない訳です。これは今季の成績不振の責任を問われてシーズン途中で更迭されたエグリ監督の強化策が失敗したのと、財政難で昨季終了後に主力を大量に放出しなければならなかったことが主因ですね。
●今季はスタートダッシュに失敗し、一時はダントツで最下位を驀進していましたが、ウィンター・ブレイク前に連勝して、ようやく降格圏脱出を伺える位置まで上がってきている訳です。エグリの後を引き継いだヴァルター・プラート監督が何とかチームの建て直しを図っているところです。昨季もラポルダー監督が更迭された後、エグリが監督に就任するまでプラートが指揮を執ったことがあり、このときの成績は悪くなかったので、僕は結構期待しているんですが。
●エグリ監督は昨季途中で2000/01シーズンの躍進の中心選手の一人だったGKのホレリートを追い出したりして、その辺りからどうも好きになれなかったのですが、まあ、慢性的にカネがなく常にガタガタしているクラブですから監督の責任だけを問うてやるのも可哀相なのかもしれません。ともかく、今季の目標は2部残留です。何とかなると信じています。ああ、試合が見てぇ…。
●さて、今日はヘアスター監督が初めてブンデスリーガの試合でレバークーゼンを率います。アウェイでのハノーファー戦です。僕としてはダウム時代から好きなチームなのでがんばって降格だけは免れて欲しいのですが、グラードバッハとまさに降格争いをしているライバルであり、単純に応援できないのがつらいところ。「高原の」HSVは同じくアウェイでラウテルンと戦います。ラウテルンも降格争いのライバルなのでこてんぱんにやっつけていただきたいところ。
●あとはシャルケ×ドルトムントのレヴィアーダービー。ドルトムントは首位バイエルンと勝ち点8の差があり苦しいですが、何とかキャッチアップして欲しいです。まあ、アウゲンターラーに古巣バイエルンを敵地でたたく根性はないでしょうから、今節はとにかくついて行くしかないですな。

■2003年2月20日(木) 降格圏脱出

●チャンピオンズ・リーグより断然注目のグラードバッハ×ヴォルフスブルグは昨日ベケルベルグで行われ、当然のことながらグラードバッハが2-0で勝ちました。シュノアの自殺点とアイドーの得点です。これでグラードバッハは連敗から脱出、同時に降格圏からも抜け出して15位になりました。
●既にお伝えしたようにマイヤー監督の進退を問う声も出始めていたようですが、まずは一息ついたということでしょうか。でも今日掲載の「kicker」のインタビューでは、「もし自分がこれ以上ここにいても役に立たないとチラッとでも感じたら、1時間後にはもう辞めてるよ。1日もかからない。すぐにでも出て行くだろう。そういう瞬間は案外早くやってくるかもしれない。そうでなくてもいずれそのうちにくるかもしれないし」と答えています。「この1勝で救われたという訳じゃないんだ。残留できるかどうかがこの時点で決まった訳じゃないんだから」とも。
●尚、この試合、ヴォルフスブルグはポンテとマリッチを週末の試合の退場で欠き、フランツ君も肩の脱臼で欠場、カルハンはベンチにも入れてもらえなかったそうで、エフェンベルグがキャプテンだったようです。尚、エフェンベルグはHSVからのオファーを断ったとか。
●チャンピオンズ・リーグはうっかりしてる間に見逃したんですが、ドルトムント、レバークーゼンはどちらも負けたようですね。今日はUEFAカップでシュトゥットガルトとヘルタがそれぞれ試合をするようです。
●週末のミュンヘン・ダービーでバイエルンがCL用のトリコを着ていたのは、1次リーグを勝ち抜けなくて残ってしまった在庫の処分ですか?

■2003年2月17日(月) ダウム、カムバック!!

●まず私は自己批判しなければなりません。今日のkickerでは高原の採点は「3」でした。よくて3.5と書いた私の目はフシ穴でした。でもまあマダビキアもカルドーゾもバーバレスも2.5だったから、高原も加えた4人の中で高原が一番悪かったというのは当たってただろうが…。
●レバークーゼンのトップメラー監督がついに更迭されました。リーガ5連敗では仕方ないですね。僕も今季のレバークーゼンの何が悪いのかよく分かりません。ワールドカップから戻ってから何かチームの歯車が狂ってしまったのでしょうか。とりあえずアマチュア監督のヘアスターがCLの指揮を執ることになりました。へヴィ級マネージャーのライナー・カルムントは、スポーツ・ディレクターにギリシャ代表監督のオットー・レーハーゲルを迎えたい意向と「Express」は報じていますが本人は「話にならない」と断っているようです。
●僕としてはクリストフ・ダウムを推しますが、まあ無理でしょうから、ここはひとつウヴェ・ラポルダーかヴィニ・シェーファー、エヴァルド・リーネンあたりでどうでしょうか。ユルゲン・レーバーという声もあるとか。ああ、フィリップ・トルシエなんかどうですか。
●さて、今節最大の注目カード、グラードバッハ×ヘルタは0-2でヘルタが勝ちました。マズいことにグラードバッハでもマイヤー監督の進退を問う声が出始めているようです。フィンランド代表のフォセルをトップに置いたんですが今ひとつうまく機能しなかったようです。アルベス一人にやられたようですね。でもまあケガ人も徐々に戻ってきつつありますから、何とかなるでしょう。まずは水曜日のヴォルフスブルグ戦に勝たないと。
●ヴァルドホフはアウェイながら5位のトリアーに2-2で引き分けました。エンリコ・ケルンがゴールを決めてくれました。
●ミュンヘン・ダービーのビデオ、前半だけ見たけど、悪くない流れだよな。いったい後半に何が起こったんだ。ラウトもなかなかよかった。ところでバイエルンはなぜCL用の赤いトリコを着ているんだろう。

■2003年2月16日(日) ホメ過ぎ

●HSV勝ったけどさ、あの高原マンセーの解説どうよ。確かに前の試合でゴール決めたんでチームメートの信頼感アップっていうのは分かるよ。おかげでボールもかなり頻繁に回ってくるようになったよ。でもさ、結局そのボールって全然繋げなかったしまともなシュートもできなかったじゃん。位置的には結構いいところにいたのに、それが生かせてない感じがしたなあ。kicker的にはよくて3.5、まあ、4ってところじゃないか。
●それに比べるとマダビキアは相変わらずよかった。2.5か3はやりたい。カルドーゾもよかった。3か3.5。バーバレスも3.5はやれるだろう。な〜んて、明日のkicker楽しみ。
●一方、ヴォルフスブルグはラウが出てなくて寂しかったね。見たかったんだけど。でもまあエフェンベルグもティアムも見られたし、プレーガーも元気そうだったし。そういえばプレーガーはHSVからヴォルフスブルグに移ったのにそういうコメントはなかったな。
●あとさ、1860さ、もうちょっと何とかしろよ。今夜ビデオ録って明日見るけどさ、君たちダービーのときくらいしか注目してもらえないんだからさ、0-5はないだろう、0-5は。話にならんな、まったく。
●さて、いよいよマズいことになってきたレバークーゼン、トップメラー更迭も現実味を帯びてきたということで、後任にオットー・レーハーゲルの名前も取り沙汰されているようです。
●そのトッピのコメント。「ロストックについてはとてもコンパクトでいいカウンターも持っているとは聞いていた。大変深く守っていてまともなチャンスももらえなかった。それを何とかする可能性も見出せなかった。我々のチームはもちろんベストを尽くしたが、本来の能力からはるかに下のレベルにとどまってしまっていたことは誰が見ても分かることだ。失点のシーンでは1対1でももっと力いっぱい行くべきだったと思う」

■2003年2月15日(土) ブンデスリーガ・トーク・リターンズ

●ドイツ・サッカー・ファンの皆さん、こんにちは。「ブンデスリーガ・トーク」が帰ってきました。思えば7年間住み慣れたドイツから日本に帰国するとき、それまでブンデスリーガやドイツ代表について気ままに書き散らかしていた「ブンデスリーガ・トーク」のコーナーを、現地在住という「地の利」がなくなった以上もはや付加価値なしということで閉鎖したのが去年の4月のことでした。
●確かに日本では「ran」も「Hattrick」も見られないし「kicker」も「Bild」も「Express」もない訳で、もともとサッカーそれ自体には素人の僕がブンデスリーガについて偉そうに語れる優位性みたいなものはないと判断した訳ですが、その後ワールドカップでドイツが準優勝しちゃったり、高原がHSVに移籍したりして、皮肉にもブンデスリーガの注目度は上がってしまいました。
●僕も日本でWOWOWに加入してブンデスリーガの試合が週一度見られるようになったし(試合中継なんてドイツでも見られなかった)、ブンデスリーガ公式サイトのウェブ・ラジオ中継(現在休止中)や中国テレビのウェブ・テレビ中継(紙芝居状態)や「kicker.de」でそれなりのフォローアップは行ってきました。そしてあっちこっちの掲示板などでブンデスリーガについての楽しげな会話が交わされているのにちょびっと混ぜてもらったりもしました。
●それならいっそ自分のサイトで、付加価値だの何だのと言ってないで好きなことを書いてみようかな、という気になったのがこの「ブンデスリーガ・トーク・リターンズ」の発端です。以前のように現地観戦によるプレーヤー採点なんてことはできませんが、ドイツ語サイトから拾ったネタなどを中心に、気楽に書き散らかして行くつもりなので、まあ、よかったらつきあってください。
●それから最初に書いておきますが、このコーナーでは各チームの情報を満遍なくフェアにお伝えするようなことはしません。SVヴァルドホフ・マンハイムとボルッシア・メンヘングラードバッハを中心に、僕の個人的な好き嫌いで話が進みますのでそのつもりで見てください。特にハリウッド系の方は時として不愉快な思いをされることもあると思いますのでご注意ください。
●あと、選手名やチーム名の表記ももしかしたら日本のメディアでオーソドックスに使われているものとは異なるかもしれませんが、それはおそらく僕がドイツにいるときに耳で聞き取った発音がもとになっているからです。Giovane Elberはポルトガル語的にどうであれブンデスリーガ的には「エルバー」です。あらかじめご承知ください。
●で、ブンデスリーガ第21節ですが、注目は何と言ってもグラードバッハがベケルベルグにヘルタを迎えて勝ち点3をあげることができるか、これに尽きますね。他はどうでもいいです。何しろグラードバッハは残留がかかっているんです。日曜日の試合です。マイヤー監督は「今シーズンはまだ15試合あるし、勝ち点45のうち27はホームだから(グラードバッハは残り15試合のうち9試合がホーム)私には楽観的に思えるね。選手がみんなケガなく戦えるなら、そんなにビクビクすることもないだろう」と。まあ、そういうことは15位に上がってから言って欲しいですが。
●スシボンバーこと高原は今「エフェンベルグの」ヴォルフスブルグと戦っています。後でWOWOWでゆっくり見ます。それにしてもWOWOWよ、Robson Ponteを「ポンチ」と呼ぶのはやめてやってくれないか。「ポンテ」じゃダメなのか…。
●え? ミュンヘン・ダービー? 何それ?
●前節ホームでマインツに1-5とケチョンケチョンにやられた我がSVWはやはり明日の試合です。トリアーとやります。こちらも後がないのでアウェイとはいえ勝つしかないです。リヒトが右太ももを傷めて今季は絶望らしいです。
●面白いのは「kicker」の読者投票。「レバークーゼンの低迷の責任者はだれだ」という問いに対して、選手68.2%、監督13.9%、フロント17.9%。そうだろう、僕もトップメラーが悪い訳じゃないと思う。更迭なんかしないほうがいいよ。まあ、ダウムと替えるんなら別だけど。
●じゃ、今日はこの辺で。



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