logo ブンデスリーガ・トーク 2002年3〜4月


■2002年4月6日(土) ブンデスリーガ第30節

●ドイツで過ごす最後の週末、クルマを飛ばしてマンハイムまで観戦に行こうかとも思ったんですが、帰国を前にして事故ったりでもしたら目も当てられないということで諦めました。まあ、僕が見に行ってマンハイムが勝ったことがないのを考えるとその決断は賢明だったかもしれません。なにしろ僕が見に行かなかったおかげでマンハイムはアーレンに2-0で勝った訳ですから。
●これで一息ついたもののマンハイムはまだまだ降格危険ゾーンです。どうして今季はこんなことになっちゃったんだろうなあ。本当に降格することはないと思いますが、今ひとつ戦いにも迫力が感じられませんね。まあ補強に失敗したのが何よりの原因だとは思いますが、シーズン途中で監督を更迭し、キーパーを放り出し、チームはライセンスの危機、ダメダメじゃないですか、まったく。
●さて、1部では首位レバークーゼンがライン・ダービーでケルンに2-0と完勝、一方3位のバイエルンはホームゲームながら90分にブレーメンに追いつかれ2-2の引き分けと明暗を分けました。シャルケがハンブルグに勝ったのでバイエルンと入れ替わりに3位に浮上しました。ドルトムントは明日の試合です。バイエルンは優勝がほぼ絶望になり、チャンピオンズ・リーグ予選に出られる3位が目標になってきました。
●尚、仮にバイエルンが今季チャンピオンズ・リーグで優勝し、ブンデスリーガで4位以下になった場合、バイエルンは優勝チームとして自動的に来季のチャンピオンズ・リーグ参加資格を得ますが、ブンデスリーガ2位のチームはそのあおりでチャンピオンズ・リーグ予選に、3位のチームはUEFA杯にまわることになるそうです。ドルトムントやシャルケのファンの方は来週レアル・マドリッドを応援した方がいいかもしれません。
●グラードバッハはアウェイでコットブスと対戦、3-3の引き分けで1ポイントを加算し、降格圏脱出をほぼ確実にしました。この試合、3-2とコットブスのリードで迎えた終盤、ヴィテチェックの浮かせたシュートを見上げていたコットブスのGKピプリツァの頭にボールが当たってそのままゴールに入ってしまいました。あれは多分バーを超えて後ろへ流れると思ったんだろうな。気の毒に。コットブスのガイアー監督は「起こってしまったものは仕方ない、交通事故みたいなもんだ」と。ははは。
●それにしてもプレミーレ・ワールドよ、月曜日にも倒産しそうだっつうのに「プレミーレ・ワールドはW杯全試合生中継です」なんてテレビでコマーシャルしてる場合じゃないだろうよ。あるいは背水の陣の営業努力なのか。
●1部昇格を決めたハノーファーですが、昇格の立て役者だったシマックが度重なる規律違反のためにベンチ入りから外されました。直接の原因は先週の昇格決定パーティをぶっちぎったことですが、それ以前から、ラウテルンへの移籍を望む本人と残留を当然とするクラブの間に確執があった訳です。シマックがいなかったせいか今節は降格間違いなしのザールブリュッケンに1-1の引き分けでした。
●先週、ハノーファーの1部昇格はまだ逆転もあるとたわけたことを書いてしまいましたが、星計算の対象になるビーレフェルドとボッフムが直接対決を残しているため、この両チームがともに残り試合を全勝するということはあり得ないということが分かりました。いずれにしても昨日の引き分けでハノーファーの昇格は決定しました。

■2002年3月31日(日) ブンデスリーガ第29節・オーバーハウゼン×マンハイム現地観戦

●ドイツでのサッカー観戦もこれが最後かと思いながらオーバーハウゼンまで行ってきました。デュッセルドルフからは40km弱、2時過ぎにアパートを出たら給油や駐車場での行列も含めて3時のキックオフにちょうどでした。
●天気が悪かったので屋根のあるメイン・スタンドにしようかとも思ったんですが、やっぱりここはマンハイムから来たならず者たちと一緒に応援しなければ意味がないと考えて、アウェイ・チーム用のスタンドに入りました。ニーダーライン・スタジアムは陸上トラック併設なんですが、スタンドが低くピッチは結構近く見えてよかったです(その代わり遠くの方では何が起こっているかよく分からない)。
●それにしてもマンハイムの応援団は各地でトラブルを起こしているだけあって物々しい装備の警官がアウェイ側のスタンドにたくさん配備されていました。グラウンドからはスタンドに向けてビデオ・カメラを設置しマンハイムの応援団を撮影しているのが怖い。前半34分にオーバーハウゼンが先制したときには、それまでスタンド上段に固まっていた警官がするする降りてきてマンハイムファンの中に無言で混じったのも怖かったです。
●まあ、マンハイムの応援団を見ているとそれも無理ないかなという感じで、九九の計算ができるかどうかも怪しそうなゴツいお兄さんたちが最初っから最後までリーダーの音頭に合わせてガナりっぱなし。オマエらほんとに試合見てんのかよって状態なんですけど。その旗が邪魔で試合が見えないっつうの、まったく。前半終了間際にはいかにもって感じのスキンヘッド3人が警官隊に取り囲まれて退場させられてましたが何やったんだろう。ああ、こわ。
●後半にはフェンスに登って音頭をとっていた応援団のリーダー連中を降ろさせました。トランシーバーで何やらしゃべってたかと思うと隊長らしい年輩の警官が隊員に「行くぞ」みたいな感じで合図を出し、全員で取り囲むんですよね。僕は最初ならず者集団の近くで見てたんですけど、暴動にでも巻き込まれたらたまらんと思って後半からは遠巻きに見てました。いやあ、テンションの高い観戦でしたよ。
●え、試合ですか? 1-1の引き分けでしたが、何か? マンハイムの得点はPKだったんですが、PKもらった途端にスタンドでは「おいおい、今日はだれがはずすんや」という声が聞かれました。マンハイムは今季20本近いPKの半分以上をはずしてるんですね。今日はトラーレスが決めました。よかった…。
●その他の試合の結果ですが、勝てばバイエルンを抜いて3位に浮上のはずだったシャルケは最下位ケルン相手に1-1の引き分け。ケルンはなかなかいい動きでしたが今頃いい動きしても遅いんだよ、ってことですか。ブレーメン×ロストックは二転三転しましたが最後にブレーメンがひっくり返して4-3で勝ちました。尚、ブレーメンの3点目はゴール前に詰めていたGKのロストがCKからのこぼれ玉を押し込んだものです。

■2002年3月30日(土) ブンデスリーガ第29節・グラードバッハ×ヘルタ・ベルリン現地観戦

●おそらく僕にとって最後のベケルベルグ、グラードバッハ×ヘルタを見に行ってきました。ヘルタは好調のアルベスをケガで欠き、その代わりにダイスラーがスタメンに復帰。プレーツをトップに、右がダイスラー、左がゴア、トップ下にマルセリーニョという布陣でした。
●開始早々ミュンヒのFKから後ろへこぼれたをウリッヒがダイレクトでとらえ先制。これは見事なライナーでした。その後もヘルタは試合展開に思い切りというか確信を欠き、中盤はグラードバッハが優勢ながら、どちらもDFが固く決定機がないまま一進一退の情況に。そこへ33分、ダイスラーのCKからゴール前の密集となり、マルセリーニョが蹴りこんで同点となりました。
●後半に入って57分、ファン・ホウトが右サイドから上げたセンタリングにアイドーが合わせてグラードバッハが勝ち越し、10分後には再びアイドーがファン・レントからのパスを蹴りこんで3-1としました。グラードバッハはその他にもいくつかチャンスがありましたが、ヘルタは前半の1点が唯一の攻撃らしい攻撃であり、ゲッツ臨時監督就任以来7試合続いてきた負けなし(6勝1分)の好調はどこへ行っちゃったのという感じであっさり負けました。
●グラードバッハは3連勝、ホームでは5連勝となり、1部残留をほぼ確実にしました。この試合、僕のグラードバッハ・プレーヤー採点(キッカー方式)です。
シュティール(3)、エバール(4)、アサニン(3.5)、クルーゲ(4)、ミュンヒ(4)、コレル(3.5)、デモ(3)、ウリッヒ(2.5)、アイドー(2.5)、ファン・レント(3.5)、ファン・ホウト(3)
●尚、ダイスラー君はそこそこ動きも悪くなく、配球センスやボールのこなしなどさすがと思わせるプレーは随所にありました。CKの精度もよかったです。今日の試合、代表のフェラー監督が見に来ていたようですが、復帰後の実質第一戦としては一応合格点だと思います。もっとも今日はボールを持つたび激しくブーイングされて可哀想でしたね。まあ、バイエルンへ行くということはそういうことなので諦めてもらうしかないです。
●その他の試合の結果。首位レバークーゼンは4-2でラウテルンを下しました。この試合、キルステンが試合開始12秒で先制のゴールを決めたんですが、ブンデスリーガ記録の11秒には及ばなかったようです。レバークーゼンはこのゴールとノイヴィルのゴールでいったん2-0とリードしながら同点に追いつかれ、終了間際になってからバラックのPKとベルバトフのゴールで勝ち越しました。
●2位ドルトムントはシュトゥットガルトに2-3と完敗。ブラジリアンズも今日は冴えがありませんでしたね。それにしてもドルトムントのDFはヴェアンスといいハインリッヒといいどうしてあんな「困った」ような顔をしているんでしょうか。3位バイエルンはHSVとスコアレスドロー。これによって首位レバークーゼンと2位ドルトムントの勝ち点差は4、3位バイエルンとは7になり、残り5試合で4勝すれば優勝ってとこまで来ました。
●2部ではハノーファーがシュヴァインフルトに6-0で完勝し、1部昇格を事実上決めました。ハノーファーは試合後昇格祝いのパーティを行っていたんですが、実際にはビーレフェルドとボッフムが残り試合を全勝しハノーファーが全敗すれば理論的には逆転もあり得る訳であり、この段階で昇格と言い切ってしまうのはいかがなものかと思われる訳ですが、まあその辺はいいんでしょうか。

■2002年3月27日(水) 代表親善試合ドイツ×アメリカ

●W杯を控え親善試合の盛り上がるインターナショナルデーですが、ドイツはロストックでアメリカと対戦しました。前半アメリカは果敢に攻撃するサッカーを展開、17分に先制点をあげました。その後まとまりを失ったアメリカを相手にドイツは主導権を握りますがコンビネーションに正確さを欠き攻めきれません。前半終了間際に今日キャプテンを務めるツィーゲがFKを直接決めて何とか1-1で折り返しました。
●後半に入るとドイツにややテンポが出始め、60分にノイビルが至近距離から頭で、65分にはビアホフがシュナイダーからのセンタリングを右足で、さらに67分にはベーメからのセンタリングが敵DFに当たって跳ねたところをフリングスが決めてあっという間に4-1になってしまいました。直後にカウンターから1点を失ったものの、結果は4-2でした。
●今日の試合はケガで出場辞退が相次ぐ中、一軍半でのチーム編成でしたが、特にノボトニー、ヴェアンス、メツェルダー、レーマーとレギュラークラスに軒並み休まれたDFは厳しい情況で、ラメロウを3バックの真ん中に置きましたが機能していたようには見えませんでした。中盤にはハマンとイェレミースの組み合わせでバラックを休ませましたが、ここも目立つ動きはなし。左ツィーゲ、右シュナイダーの両サイドがかろうじて試合を見るべきものにしてくれたと言うべきでしょう。
●あと、トップ下に起用されたフリングスは積極的なコミットでポイント高かったです。ノイビルもよく動いてたし、ビアホフさんも何度か頭でいいところを見せました(ゴールは足だったけど)。そんな訳で僕の採点は次の通り。前が僕の評価(昨日掲載分の再掲)、後ろがキッカー紙の評価です。
ロスト(4/3)、バウマン(3.5/5)、ラメロウ(4/4)、リンケ(4.5/4.5)、シュナイダー(2.5/2)、ハマン(3.5/4)、イェレミース(4/4)、ツィーゲ(3/2)、フリングス(3/2)、ビアホフ(3/4)、ノイビル(2.5/3.5)
●尚、この試合、GKは前半ロスト、後半ブットを試しましたがどちらも決定的なシーンはなく、無難な出来でした。
●昨日のU21ドイツ×チェコは1-1の引き分けでした。ドイツの得点はグラードバッハのアウアー君でした。アウアーはグラードバッハでは出場機会に恵まれずアマチュア(4部)で経験を積んでいます。本人は処遇についてクラブとの話し合いを望んでいるようです。ファン・レントが中央でがんばっている限りアウアーの出番はなさそうだし、この際外国にでも高く売って、来季のニールセンの後釜を買ってはいかがかと思いますが。

■2002年3月23日(土) ブンデスリーガ第28節・お知らせ

●チャンピオンズ・リーグで準々決勝進出を決め盛り上がる首位レバークーゼンは地元で1860ミュンヘンと対戦、4-0で圧勝しました。このレベルだと危なげないって感じでしょうか。3位バイエルンは同じく地元にケルンを迎え3-0と結果だけ見ると圧勝でしたが内容は決して満足できるものではなく、特に前半はケルンが3点くらい取っててもおかしくない押し込まれぶり。まあその内容と結果の乖離こそがバイエルンと最下位の違いということなんでしょう。
●4位のシャルケは6位ラウテルンと対戦、この試合が今節の最注目カードでしたが結果は3-0でシャルケが勝ち、ラウテルンは優勝争いからググッと後退しました。5位のヘルタはニュルンベルグに手堅く勝ちました。ダイスラーがケガから復帰して途中出場しましたが何だか随分太っちゃったんじゃないの、という感じでした。2位のドルトムントは明日、コットブスと対戦します。
●グラードバッハはドライザムでフライブルグに1-0で勝ち、降格圏からの距離を9ポイントまで広げました。残り6試合のうちホームが4試合、上位6チームとの対戦はヘルタを残すだけという日程を考えても、1部残留は何とか実現可能のような気がしてきました。
●木曜日には、27日に行われる代表親善試合ドイツ×アメリカのメンバーが発表されました。注目はカーンとレーマンを休ませてブットとロストを入れたGKの人選でしょう。W杯ではGK3人のベンチ入りが求められるので、3人目のGKをテストしたいというのがフェラー監督の意向のようですが、レーマンは先週のフライブルグ戦でクリバリに蹴りを入れたのがバレて4試合の出場停止を食らっているところだけに憶測を呼んでいます。
●金曜日にはチャンピオンズ・リーグの準々決勝とUEFAカップの準決勝の組合せ抽選が行われました。チャンピオンズ・リーグではバイエルンがレアル・マドリッドと、レバークーゼンはリバプールと対戦することになりました。UEFAカップに勝ち残っているドルトムントはACミラノと戦います。
●さて、お知らせです。長い間ご愛顧いただいた当コーナーは、僕の日本帰国に伴い閉鎖することにしました。もちろん日本にいてもブンデスリーガの試合結果をフォローすることは不可能ではありませんが、現地観戦レポートや当地メディアから拾った細かい情報、速報などが掲載できなくなる以上、当コーナーの付加価値はもはやないと判断したからです。ドイツに滞在する4月の中旬頃までは現在の形でレポートを続ける予定ですが、明日から単身者用アパートメント・ホテルに移る都合上、そこでネットにうまく接続できないと、今日の更新が最後になる可能性もあります。いずれにせよ帰国後あらためて告知した上で閉鎖することにしたいとは思いますが、愛読者の皆様にはご理解いただきたくお知らせする次第です。

■2002年3月17日(日) ブンデスリーガ第27節・日曜日の結果

●首位レバークーゼンを追いかけるドルトムントはドライザムでフライブルグと対戦、前半を1-1で折り返したものの後半に4点をあげてフライブルグを圧倒し、レバークーゼンとの勝ち点差1を維持しました。シャルケはミュンヘンで1860と戦い、一度は追いつかれた試合を突き放して2-1で勝ちました。バイエルンとは得失点差のみの4位です。
●尚、昨日の試合のキッカー紙のスコアリングがリリースされたので、比較のために出しておきます。前が僕の評価(昨日掲載分の再掲)、後ろがキッカー紙の評価です。
シュティール(2.5/2)、エバール(3.5/3)、アサニン(4/4)、コレル(3/2.5)、ヴィテチェック(3/4)、クルーゲ(5/4)、デモ(3.5/3.5)、ウリッヒ(3/4)、アイドー(4/4)、ファン・レント(3.5/3.5)、ファン・ホウト(3/3.5)
僕はちょっとウリッヒを買い過ぎってことでしょうか。勉強になります。
●我がマンハイムは明日マインツと対戦します。テレビ中継があるので楽しみです。今週はチャンピオンズ・リーグの2次リーグ最終戦があり、バイエルンは既に決勝トーナメント進出を決めていますが、レバークーゼンはアウェイでデポルに勝たねばなりません(引き分けでもチャンスはあるが)。UEFAカップ準々決勝ではドルトムントが先週アウェイで0-0だったので今週はやはり勝たねばなりません。それにしてもどうしてUEFAカップ、アイントホーフェン×フェイエノールトなんて組み合わせでやってんだ?

■2002年3月16日(土) ブンデスリーガ第27節・グラードバッハ×ニュルンベルグ現地観戦

●今日はいいお天気で、気温は18度くらいまで上がりました。絶好のサッカー日和、というかサッカー観戦日和だった訳ですが、例によってベケルベルグにグラードバッハ×ニュルンベルグを見に出かけてきました。
●グラードバッハはミュンヒを黄紙累積で、ニールセンをケガで欠いた布陣で、守備的MFにはクルーゲを初めて先発させました。試合はグラードバッハが終始流れを支配しましたが例によって決定力を欠き、得点は前半にファン・レントが右から上げたセンタリングをアイドーが押し込んだ1点のみ。これを守りきってグラードバッハが1-0で辛勝しました。これでグラードバッハはホーム4連勝、降格圏から少なくとも5ポイントの距離を確保したことになります。
●この試合、ニュルンベルグのリンクがエバールとの競り合いでラリアートを決めたのにファウルを取られず観客からは盛んなブーイングが贈られました(その前にもクルーゲの顔面に蹴りを入れて流血)。この男はペナルティ・エリアでもすぐコケるし、僕は以前から嫌いな選手でしたがますます嫌いになりました。ニュルンベルグはカカウがやはりよかったです。
●グラードバッハはウリッヒ、ファン・ホウトを中心にゲームを組み立てるのですが、ゴール前の決定的な瞬間にシュートせず隣の同僚に短いパスを出したりしてチャンスを逃すシーンが相変わらず多かったです。まったく今日の試合だって3-1くらいでもおかしくない展開だったのにな。
●僕のグラードバッハ・プレーヤー採点(キッカー方式)。
シュティール(2.5)、エバール(3.5)、アサニン(4)、コレル(3)、ヴィテチェック(3)、クルーゲ(5)、デモ(3.5)、ウリッヒ(3)、アイドー(4)、ファン・レント(3.5)、ファン・ホウト(3)
●その他の試合ですが、ベッツェンベルグのラウテルン×バイエルンはスコアレスドローでした。この試合ではいくつかの判定を巡って両軍がエキサイトする場面もありましたが、偉いのは夜のスポーツ・ニュースにDFBの審判部長が出てきて個別のシーンにきちんとコメントするんですね。ゲストのバスラーと議論したりもして、この辺がやっぱりすごくまともだと思いました。
●首位のレバークーゼンは2-0でシュトゥットガルトに完勝。2位のドルトムントは明日の試合になります。ケルンはロストック相手に0-2から逆転して4-2の勝利。

■2002年3月10日(日) 訂正です

●5月9日のドイツ×クウェートの代表試合は、レバークーゼンとシャルケの選手を除いたドイツ代表がお相手するようです。U21が出るというのは僕の妄想でした。確かにどっかで見たような気がしたんだけど、探してみるとソースが見つからない。お騒がせしました。早く寝ます。

■2002年3月10日(日) ブンデスリーガ第26節

●この週末は現地観戦もなくダイジェストを見ただけなんですが、煮詰まってきた優勝争いは、レバークーゼン、ドルトムント、バイエルン、シャルケが勝ったのに対しラウテルンはロストックにアウェイで手痛い1敗を喫しました。この結果バイエルンは3位に浮上、1位から5位まで勝ち点差が5ということで厳しい負けたら即後退という厳しい情況が続きます。
●バイエルンはミュンヘン・ダービーだったんですが、1-1で迎えた9回裏、じゃなかった90分にフィンクが押し込んで勝ちを拾いました。1860の皆さんもこんな時じゃないと応援してもらえないんだからしっかりがんばれよという感じですね。リードされてから追いついたところまではエラかったんですが、調子を取り戻しつつあるバイエルンはやはり強かった、と。
●ドルトムントは我がグラードバッハをヴェストファレンに迎えて3-1と完勝。いや、結果は完勝ですが双方1点ずつの自殺点とか、アモローゾのあれはダイヴじゃないのかとか、まあ何だかなあという試合ではあったようですね。アモローゾ自身も勝ち越しのPKをもらったヴィテチェックのファウルについて、「ま、前半に一つPKもらい損ねたからね」…。いずれにせよやはり今のグラードバッハではドルトムントに楯突くのに力不足であったことは事実でしょう。シュティールが一人セーブで気を吐いてました。そういえば先日シュティールは川谷拓三に似てると指摘しましたが、フィル・コリンズにも似てると思いませんか。
●首位レバークーゼンはコットブスを相手に2-0と手堅く勝ちました。王子様ベルバトフがゴールを決めています。ラウテルンはリードを許した後いったん追いついたものの突き放されて負けました。って、ラムジー出てんじゃん。何だよ、サスペンドじゃなかったのかよ。
●さて、最近フォローが手薄気味のマンハイムですが、地元でボッフムに負けました。僕としてはヌレよりもホレリートをGKに戻して欲しいです。どうもエグリ監督は好きになれないな。3部降格圏にはまだ距離があるので大丈夫だとは思いますが、いまいち勢いというか力に欠けます。3月31日にはオーバーハウゼンへ観戦に出かける予定なんですが、また負けそうなイヤな予感がしますな。
●先週行われたDFBカップ準決勝は、レバークーゼンとシャルケが勝って決勝進出を決めました。バイエルンはシャルケに延長の末に敗れ、今季の目標だった「6冠」のうち、リーガカップ、スーパーカップ、DFBカップの3つを逃すことが確定しました。トヨタカップは勝ったからいいとして、あとはリーガ優勝とチャンピオンズ・リーグです。まあ、今年はトヨタカップで満足してもらってもいいんですが。
●尚、代表選手を多く抱えているレバークーゼンが5月11日のDFBカップ決勝戦に進むことが決まったため、5月9日に「バイエルンとレバークーゼンがDFBカップの決勝に残らなかったら」という条件で行われる予定だった代表の対クウェート戦は、ドイツのU21代表との間で行われることになりました。すみませんね、クウェートの皆さん。

■2002年3月3日(日) ブンデスリーガ第25節・グラードバッハ×ブレーメン現地観戦

●ベケルベルグの駐車場は舗装されてないので雨が降ると地面がぬかるんで大変です。昨日も日中は晴れていたものの、その前数日の雨でコンディションは最悪。僕はせっかく洗車したばかりのクルマで大きな水たまりに突っ込むことを余儀なくされました。勘弁して欲しいッスよ、まったく。ぬかるみにハマって動けなくなっているクルマも何台か見かけました。
●で、試合の方ですが、グラードバッハは前半から攻撃的にスタート。トップ下のウリッヒ、左のファン・ホウト、右のアイドーを中心にブレーメンを圧倒し、36分、アイドーが右から上げたセンタリングにファン・ホウトが頭で合わせて1-0。後半目に見えて運動量が落ち、何度かヤバい場面もあったもののブレーメンの反撃をしのぎきってそのまま勝ちました。グラードバッハは例によって何度かの決定機を外しました。
●最近スリートップの右担当として起用されることの多いガーナ出身の20歳、アイドーはこの日も積極的な持ち込み、ドリブル突破でスタンドを沸かせました。少々削られても倒れず、ボールも失わない強さは貴重。開幕当初はコルツィニーツの指定席だったポジションをここ数試合で獲得しつつあるようです。彼がボールを持つと歓声が上がり、後半56分に交替したときにはスタンドから監督の采配に対して大きなブーイングが起こりました。
●僕のグラードバッハ・プレーヤー採点(キッカー方式、後ろの数字はキッカー紙の採点)。
シュティール(3/2)、エバール(3.5/3.5)、プレッチ(4/3)、コレル(4/2.5)、ミュンヒ(4.5/4)、ニールセン(4/3)、デモ(3.5/3)、ウリッヒ(2.5/3.5)、アイドー(2.5/2.5)、ファン・レント(4.5/4)、ファン・ホウト(2/2)
DFの採点は難しいということがよく分かりました。
●その他の試合、首位レバークーゼンはフライブルグと2-2の引き分け。アウェイでいったん0-2とリードされてから追いついたのでまあよしとしなければならないんでしょうが、ここは勝ちたかった。痛い引き分けでした。シャルケはコットブスで0-2と完敗、2002年初めての負けとなりました。
●一方エビ問題をクリアしたバイエルンは調子が戻ってきたようでシュトゥットガルト相手に2-0。今日の試合はカギになる試合、これに負けると優勝は最終的に諦めなければならない、とウリ坊が試合前に語っていましたが、そういう試合をきっちり押さえるところがバイエルンらしいイヤらしさですね。バラコフ組にはちょっと期待したんですがダメでした。次節、ミュンヘン・ダービーでの1860の意地に望みを託したいところ。
●日曜開催のドルトムント×パウリは1-1の引き分け。ラウテルンは3-2でヴォルフスブルグに勝ちましたが、この結果シャルケとバイエルンの順位が入れ替わり、首位レバークーゼンとバイエルンの勝ち点差はわずか3になってしまいました。「これでバイエルンの優勝は絶望になりました」みたいなことを書いたのはついこないだだったと思うんですが…。
●BVBのプリンス、ロジツキーは先週のUEFAカップ・リール戦で丸坊主で登場して観客を驚かせました。「ずっと長い髪型だったんで、そろそろ違うのを試してみようと思って…」ということですが、散髪を担当したのはアモローゾとエヴァニルソンだそうで。尚、ザマー監督は「面白いんじゃない?」と笑っていたとか。
●最下位のケルンは今節のヘルタ戦で連続時間無得点のブンデスリーガ新記録を更新しましたが、この試合後半にようやく待望の1点をツィヒョンが決めて記録をストップしました。1034分ということは1試合が90分ですから11試合以上得点がなかったということですね。尚、この試合ではヘルタのレーマーがシュプリンガーのアタックを受けて負傷、W杯への出場が危ぶまれています。
●先週延期になった2部のオーバーハウゼン×ハノーファーは、水曜日に予定されていましたがグラウンドコンディション不良で再び中止となり、3月20日に開催されることになりました。また、今週のボッフム×ロイトリンゲンも中止となり、6日に再試合となっています。



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